SSブログ

ツール・ド・美ヶ原高原2014 その7 山下り編 [ツール・ド・美ヶ原高原]

ようやく前回にツールド美ヶ原を完走し、
無事トマトまるかじりに成功した私。

しかし、上りがある限り下りがあるわけで、
今回はあまり需要はなさそうではありますが、
下りの様子をレポートします。

永遠に続くのかと思えた上りも、
下り始めるとあっという間、
とはならないんですよね、20kmもあると。

下りは無秩序にスタートすると危険ですから、
こういうイベントでは多くの場合先導車が配置されます。

DSC07126.JPG
ツールド美ヶ原でも先導車によるスピードコントロールが行われますので、
しばしの間、列に並んで先導車のスタートを待ちます。

私もそうですが、
参加者の装備が一気に冬仕様に、
もしくは風除け仕様に様変わり。

今回はたまたま天気がよかったので
ここまで重装備にする必要はなかったように思いますが、
ちょっとでも曇りだったり雨が降ってたりすると、
相当寒いでしょう。
ゴールまで荷物を運んでもらえるので、
下山装備はしっかり用意しておくべきです。


そして、いざスタート。
DSC07152.JPG
まだゴールしていない参加者もいますから、
左側通行を守って、十分注意しながら下ります。

雲はおおくなりましたが、それにしてもいい天気。
高原の新緑が空に映えますね~


ちょっとだけ進んだところが、絶景ポイントになっています。
上りのときは猛スピードで駆け抜けて、
横目でチラ見するくらいしか出来ませんでしたが、
下りのときはもちろん一旦停車。

DSC_0050.jpg
進行方向左手の写真です。
ここに見えるのは本久保沢でしょうか。
ある場所からいっせいに高い木がなくなってますが、
まさか森林限界ではないですよね。
伐採?

DSC_0056.jpg
数10m程度進んだところから、
進行方向右手の写真です。
ここが私にとっては最大の絶景ポイントでした。
小高い部分が焼山でしょうか。
地図から勝手に読み取っただけですが・・・。

写真中央を右下から左上に走る道路に、
帰路を走っている参加者の隊列が見えますね。
ヒルクライムの帰路ですが、この区間は上りになっています。
この長さの上り坂を切れ目なく自転車が上っている景色も圧巻です。

DSC_0060.jpg
というわけで、ここでもう一度中華カーボンミニベロ号にご登場いただきました。
離れて撮りたかったですが、
反対車線はまだ競技中の人がいますし、
こちら車線にはスピードに乗った下りのサイクリストもいますし、
ここまで下がるのが精一杯。

焼山(と思われる)を右手に見ながら、淡々と上っていきます。
DSC07214.JPG
さっきまでで上りが終わったと思ってたら、
もう少し上らないといけないとは。
ちなみにこの焼山には、登山者も相当数いましたよ。


さあ、この坂を上って、ちょっと平坦を進めばあとは長い長い下りです。
DSC07291.JPG
おっと、まだ参加者がいた、と思ったら、
リカンベントの参加者じゃないですか。
しかもトライクですね。

ツールド美ヶ原はこんなに苦しい激坂なのに、
リカンベントクラスがある珍しい大会です。
ミニベロは車輪が小さいだけでロードとほとんど変わらないですが、
リカンベントは相当苦しいでしょうね。
なにせ、苦しくなってもダンシングができないので、
ずっと同じ筋肉を使ってないといけないですから。

DSC07306.JPG
それにしても下りは順調です。
冬装備のおかげで凍えることもなく、
ほとんどペダルを回す必要もない。
むしろ、速度調整のために
ほとんどの時間でブレーキを当て効きさせながら下ってました。


そして、それが祟ったのでしょう。
なにせ安物の中華カーボンリムですから。
ブレーキパッドはSWISS STOP YELLOWですのでむしろ高性能品ですが、
リムの問題はいかんともしがたい。

下っている間に、だんだんブレーキに違和感を感じ始めたのです。
軽く、コツンコツンと異物に当たっている感触があります。
フロント側ブレーキですね。
それが次第に大きくなっていって、
感触としてはゴツンゴツンと石でも張り付いてるかのような違和感に。

DSC07330.JPG
仕方なく、ちょっと道路が広くなっているところで一旦停止して、
ホイールを見てみたところ、
振れが際限なく大きくなっていました。

オーマイガー

仕方なく、フロントのブレーキアーチを最大まで開放してみたものの、
それでも微妙に擦ります。
帰ったら振れ取りをしなきゃならんなと思いながら再スタートです。

DSC07414.JPG
美鈴湖のCP1では多くのスタッフの方がまだ残ってくださっていました。

美鈴湖を越えると、その4 美鈴湖まで編で紹介したCafe il Pirataの方々が、
スープを作って出迎えてくださいました。
DSC_0064.jpg
冬装備とは言え下りで冷えていた体にぴったりのおもてなしをしていただけて感動です。
さすが、

「サイクルカフェ ピラータ」

と言うだけありますね。
サイクリングで何が必要か理解されています。

DSC07427.JPG
ここでローラーを回している人は、
ここの宿泊者のクールダウンでしょうか。
宿泊もできるのかな。


しかし、ここからが地獄でした。
ここから先、最強激坂といわれる道はさすがに回避したルートで下るのですが、
それでもそれなりの勾配があります。
そして、地面が濡れている上、
すべりやすそうな泥が・・・・

さらに、私のホイールは振れが大きくなりすぎて、
ブレーキが十分に利かせられません。
後ろから人が来たら、先に行かせるようにします。
自分がこけたときに周囲への被害を最小限に抑えるため、
単独走にしなければなりませんから。

加えて、Rのきついカーブが多発します。
DSC07502.JPG
ここなどは本当に曲がりきれなくてカーブの最深部のガードレールで一旦停止して
再スタートしてました。
人生初ではないでしょうか、2段階左折をしたのは。


ホイールは特に前輪がひどかったので、
まだましな後輪のブレーキを重視していました。
しかし、後輪ブレーキは常に危険が付きまといます。
そう、ロックです。

ロックさせないよう気をつけながら走りましたが、
2度ほど後輪ロックして落車しかけました。
奇跡的に、本当に奇跡的に落車せずにたてなおし、
難を逃れましたが本当に怖い。

このころにはブレーキシューが底をつき、
何か芯のようなものが見えていました。
もうこのシューもリムも廃棄だと覚悟していましたので、
それでもリムを押さえるためだけに活躍させて、
ひたすらゆっくり下ります。


上り区間とは別の心拍数上昇を感じつつ、
恐る恐る下っていると、ようやく民家のような景色が。
DSC07540.JPG
カメラに水滴がついていますが、
そういえば、雨も降り始めていたんですよね。
それがまたスリップを誘発しそうで本当精神的にきつかった。

とはいえ、ここまでくると下りとは言え勾配も緩く、
もう後輪ロックの心配も少ないです。
最後まで気を抜かないようにしていましたが、
恐怖心だけは少し抑えられていました。

DSC07551.JPG
そして、感動のスタート地点へのゴール。
頂上のゴール地点とはまた別の嬉しさがあります。

ゴール後にホイールの状態を確認しました。
DSC_0123.jpg
あまりひどくないと思っていた後輪は、
一部ブレーキシューの削りカスが飛び散っていますね。
この部分だけリムの隆起・陥没が起こっており、
それにシューが引っかかって盛大に削れていたようです。
これは後輪リムも廃棄ですね。
ハブ・スポークはまだ使えるかどうかは不明です。

DSC_0122.jpg
続いて下っているときからひどいと分かっていた前輪。
こちらも一部で発生した陥没・隆起でシューが削れています。
シューの色が黄色なので分かりやすい。
写真をよく見ると、
リムのブレーキ面で筋状の隆起が発生していることがわかります。

やっぱり安物リムはダメですね。
ロードでもカーボンリム初期のZIPPなどは
熱での変形がよく報告されていたことを思い出します。
中華カーボンリムはその頃の出来(またはそれ以下)ということです。

このリムはクリンチャーなので少し不利な面もありますが、
安全性にそんな言い訳は通用しません。
まあ、これまでロングライドでは問題なかったので、
長い下り坂での長時間ブレーキがなければ大丈夫だと思いますが・・・

そのうち新しいリムまたはホイールを新調しないといけませんな。


というわけでツールド美ヶ原の山下り編終了です。
次回は閉会式前後とか、帰りの輪行とか、そのあたりを。

スポンサーリンク



***** ツール・ド・美ヶ原高原2014 レポート 目次 *****
ツール・ド・美ヶ原高原2014 エピローグ
ツール・ド・美ヶ原高原2014 その7 山下り編
ツール・ド・美ヶ原高原2014 その6 CP3~ゴール編
ツール・ド・美ヶ原高原2014 その5 美鈴湖(CP1)~CP2~CP3編
ツール・ド・美ヶ原高原2014 その4 美鈴湖まで編
ツール・ド・美ヶ原高原2014 その3 スタート編
ツール・ド・美ヶ原高原2014 その2 会場受付編
ツール・ド・美ヶ原高原2014 その1 輪行編
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。






この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。