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奄美大島チャレンジサイクリング その13 [奄美大島チャレンジサイクリング]

前回のレポートその12でようやく、
奄美大島チャレンジサイクリング当日のレポートが終了しました。
今回は翌日の帰路そして感想というかまとめ編です。



帰路


帰路編です。
空港まで30kmの自走と、輪行編です。



空港まで30km


バニラエアの奄美発~羽田着便は1日1便しかなくて、この日は14:00発です。
ホテルを10:00にチェックアウトして空港に直行してしまうと、
時間が余り過ぎてしまいます。

DSC08373.JPG
どこで何をするか、もしくは時間をつぶそうかと考えつつ、
とりあえずお世話になった奄美サンプラザホテルを出発。

奄美サンプラザホテルは本当にいいホテルでした。
特別これがいい、という訳ではないですが、突っ込みどころがない安定感です。
私にとっては、(高級ホテルではない)ホテルの場合はそれが重要です


帰路の日は天候は曇り。
予報では午後からは雨の可能性も高かったので、
早めに空港についておくのがよさそうです。

ただ、大会中には痛いかな?と思っていたくらいの左足アキレス腱あたりが
普通に歩けないくらいに痛い。
走行中は貧脚ながらもアドレナリンが出ていたようで、
朝になってようやく気付く事態です。

いや、でも、自転車ってこういう時に不思議で、
歩くと痛い脚でも、乗ってみるとそうでもないんですよね・・・・


あれ?
今回は乗ってみても痛いぞ。

普通に回そうとしただけでもちょっとまずそうです。
左足が痛くない程度で回そうとすると、10km/hくらいしか出ません。
30kmもあったら、3時間かかってしまう計算です。
まずいなあ。
信号待ちとか輪行作業とか空港チェックインとかLCCとか考えると、
ちょっと嫌な気配。


まあ、それはそれとして、
ホテルを出てすぐ、名瀬湾沿いに出ましょう。
前日の奄美大島チャレンジサイクリングの時も走っている海岸沿いです。

DSC03569.JPG
でも、当日はこんな感じ。
早朝すぎて真っ暗でしたから、何も見えなかったんですよね。

DSC_0062.jpg
というわけで、帰りは明るい中で写真を撮っておきます。
こんなに素敵な道なんですが、
当日は全然わからないんですよね。

早い人も遅い人も、
スタート直後は絶対暗いですから。
もったいないですよね。

もう少し進んで、名瀬港に着く前に、
ちょっとした海上を走る橋の上を通ります。
いつもなら楽しいことこの上ないのですが、
この上りすらつらい。
戻ってバスに乗せてもらえないかという選択肢も考えましたが、
ご迷惑はかけられないし。
もう少し進んでみて、
駄目ならタクシーにしようと考え直しました。


DSC_0073.jpg
やそれに、っぱり、こういう景色を楽しみたいじゃないですか。
バスやタクシーだと、無条件に走ってしまうので、
写真を撮れないんですよね。
折角奄美大島まで来ておいて、それは悲しい。

DSC_0069.jpg
写真はどちらも名瀬港手前の橋の上から。
大会当日はここも通っているのですが、
こんな場所だったなんて、全くわかりません。


この橋の下りでスピードに乗った時、
現状の脚でペダルを回す練習をしてみると、
足首を伸ばした状態でいれば全然痛くないことに気づきました。
これなら空港まで行けそうです。

足首を伸ばしている(爪先立ちに近い)と、
それまで母指球あたりで入力していたペダルへの力が、
膝からくるぶしにかけての直線上に変わります。
足首を90度に固定するために使っていた筋力が不要になるということは、
アキレス腱を引っ張る必要がなくなる、ということ?

もちろん、微妙に力が入ってしまいますが、
それでも足首を90度にしていた時と比べると微々たるもの。
さっきまでとは速度が全然違います。



奄美ランチ


昼ごはんは、奄美に来たらぜひ食べたいものがありました。
奄美と言えば、鶏飯。

・・・らしいです。

ちょっとGoogle先生に聞いても、
コンビニの店員さんに聞いても、
奄美サンプラザホテルのスタッフに聞いても、
皆がまず鶏飯と言いますね。

ちなみに、「とりめし」ではなく「けいはん」です。


行ったのは、
けいはん ひさ倉。
DSC_0075.jpg
鶏飯専門店で、名瀬市街地からも空港からも15kmくらいの
龍郷湾近くにあります。

注文は、もちろん鶏飯。

DSC_0081_2.jpg
あまりおいしそうに撮れなくてすみません。

左下の空きは茶碗で、
右上のお玉が出ているのは出汁です。


実際出てきたときは、それほどおいしそうに見えませんでしたし、
食べ方を聞いても、
ひつまぶしの劣化版のようにしか聞こえない。

ひつまぶしの場合は、1杯目は出汁なしで食べますが、
鶏飯の場合は最初から出汁ありきのようです。
(この辺が劣化版と思った所以)


で、実際に食べてみると、
ほぐしてある鶏肉のなんとうまいことか。
ちょっと濃い目の味が、
だし汁と相まってちょうどいい具合になります。

むしろ出汁にはひつまぶしよりも絶対に合ってますね。
本当においしい。
肉をほぐしてある分、鶏飯の方が出汁との絡み具合が高いんです。
これは是非東京でもおいしい奄美料理を出してくれる店を探さなければ。

ひつまぶしが、そのままでもお茶漬けでもうまいオールマイティなら、
鶏飯は、出汁でのうまさにこだわった1点集中型。
どちらにもいいところがあって、
比べるものではなかったです。
劣化版なんてホント失礼なこと思っててすみません。




空港へ


お腹いっぱいになったところで、
空港へ向かいます。
脚の痛みと昼ごはんで、意外と時間を食っていました。
急ぐ必要はないですが、
思っていたより時間に余裕がありません。

DSC08560.JPG
天気も微妙な感じになってきました。
天気がよければもっといい感じの景色になっていたかも。

DSC_0085.jpg
あまみティダ発電所という、太陽光発電所です。
ティダは奄美の言葉で「太陽」という意味らしいので、
現地の方にとってはそのままのネーミングですね。

この施設で約420世帯分もの電力を発電できるらしいです。
ちょっと気になって、奄美大島の世帯数を調べてみると、
奄美市・宇検村・龍郷町・瀬戸内町・大和村を合わせて約34,000世帯。
調べるんじゃなかった・・・


DSC08669.JPG
気を取り直して空港へ。
脚の酷使もあと少しです。


DSC_0089.jpg
無事到着しました。




奄美空港


荷物はこれ以上は鞄に入りきらないというのはわかっていたので、
奄美空港でお土産を探します。
1Fの奥の方に小さなお土産屋さんがあるのでそこで探しましたが、
実は2Fにもお土産屋さんがあったんですね。
しかも倍くらいの広さ。

もしかしたら、2Fで探した方が楽しかったかも、
と思っても後の祭り。
お土産を買う人はご注意くださいませ。


DSC_0094.jpg
タラップから、受託手荷物の搬入の様子が見えました。
こうして自転車も運んでもらってるわけです。
ありがたいですね。


バニラエアは原因不明の遅延が発生して、
予定時刻より40分遅れて出発しました。
この辺はLCCだからなのか、普通の航空会社でも同じなのか、
微妙な感じです。

LCCはそういう細かいところが行き届いていないというか、
徹底されていないというか、
自分から聞いてきといてやらないとか、
そういう小さな不誠実さが致命的でした。
私の結論としては、

LCCは可能な限り避けるべき

というものです。
数千円を惜しんで、
大事なバイク、ひいては命にもリスクを高める必要はありません。
帰路でも受託手荷物関連で不手際があったのです。
もしかして、受託手荷物の手続きが無かったらもっと印象が違ったのでしょうか。


そのうち、忘れたころにもう一度くらいチャレンジするかもしれませんが。


一方、輪行袋に自転車を詰めていると、
JALのグランドスタッフの方に声をかけられました。
「奄美はどうでしたか?」
「たくさん走れましたか?」
こんな感じだったと思いますが、ちょっとよく覚えていません。
でも、そこから(ごく短い時間ですが)たわいもない会話をして、
なんだかちょっとあたたかい、ほんわかした気分になりました。
そのスタッフの、奄美が好きなんだろうなというところがすごく伝わってきて。

整備不良続発期があって以来、JALにはあまりいいイメージを持っていませんでしたが、
少しだけ、ほんの少しだけですが、
次はJALを選択肢に入れてみてもいいかなという気になってきました。

イメージの回復って、こういうたわいないところからなのかも知れません。
私が単純すぎと言われればそれまでですが。


乗った後は狭いシートに苦しみつつも成田空港までのフライトを楽しみ、
(帰路フライトは揺れはあまりなかった)
あとは普通の輪行をして帰宅。
奄美大島楽しかったです。





まとめ


簡単にまとめてみます。
感想文と言った方が近いですが。

240kmと国内の自転車イベントとしては最長を誇る、
奄美大島チャレンジサイクリング240K。
チャレンジの名にふさわしい、走りがいのあるコースでした。
距離だけではなく、その獲得標高(3400m超)も相まって、
アマチュアロングライダーにとっては一度は完走しておきたい大会です。

そのため、生半可な準備では完走できないかもしれません。
トレーニングを積むというよりも、
体調を整えておくことと、
機材しっかり整備しておくことが重要ですね。

体調は言わずもがな。

機材に関しては、メカトラブルが起きないようにというのはもちろん、
240kmの間に対応できるギアを選べるようになっているか。
私は今回はフロント46/30、リア12-32。
超低ギアに振った構成にしていたので、
膝の痛みを回避できたと思っています。
長距離を走るときは、
持久的な体力疲労よりも筋疲労や関節の痛みで走行不能になる、
つまりリタイヤになることの方が怖い。

おそらく、この大会に出ようとするような人は、
体力的に完走できないような人はいないです。
みなさん、少なからず走っている方ばかり。
100km走れる人は、240kmだって走れると思います。

完走できないのは、
メカトラ、体調不良、そして、体の故障(ケガ)です。
速筋が十分使える序盤は問題ないのですが、
疲労してきた後半は、
速筋が使えなくなり、次第にフォームを崩し、
結果的にケガや痛みとなって表面化するのです。

そうならないよう、ペース配分などをしないといけないのですが、
勾配のきつい上りでペースを守ろうとしても、
フロント39・リア25では、
ケイデンスが思うようにあげられません。

速筋で走らないようにした結果、速筋で走らざるを得なくなる悪循環。
自分に合うギアとは、概ね低ギア比化です。
力のある人がいつもよりギア比を上げる必要はないですからね。

という訳で、もっとディズナのラ・クランクが広まればいいのになと思う私なのです。
みんなフロント30Tにしましょうぜ。

リアは32Tを惜しげもなく使う。
リアディレイラーをGSにするのが恥ずかしいなら、
SORAのRDならSSでも最大スプロケットが32Tです。
TIAGRAは最大30Tなので、SORA限定ですね。
色が黒しかないので、それで避けている人はいるかもしれません。


奄美大島の景色は、変化に富んでいて240kmもの間でも飽きさせない魅力があります。
終盤は日が暮れてしまって景色は楽しめませんでしたが、
早い人は最後まで楽しんだことでしょう。
それは羨ましい限り。


スタッフの配置は適切だったと思います。
タバコの煙が選手にかかる場所で吸っている人がいたのが残念ですが、
それ以外は概ね良かったかと。

AS・CPの方々は、奄美の方ですかね?
奄美の方々はとても優しく、
いろいろ手伝っていただいたりして感謝でいっぱいです。
もう少し、AS・CPでゆっくりできるくらいの脚が欲しい。

AS/CPの構成としては、
前半に炭水化物が欲しいかもしれません。
おにぎりが食べられたのは、190km地点のAS2から。
むしろ、固形物は序盤に食べた方がよいと思うのです。


AS/CPと言えば、
公式サイトの地図では、
正確なAS/CPの場所が分からず、
事前に計画を立てるのが難しかったです。
決まっていないのかと思いきや、
どうも例年同じ場所のようなので、明記した地図に変更してくださると助かります。

2014年の奄美大島チャレンジサイクリング240KのAS/CPは以下の通り。
距離はルートラボで見ているので、若干異なっているようですが。

AS/CP 距離
AS1 奄美市名瀬公民館・金久分館 67km
CP1 名瀬クリーンセンター 104km
CP2 古仁屋港・せとうち海の駅 151km
AS2 宇検村・湯湾会館 190km
CP3 大和村・今里漁港 206km


そうだ、
受付が前日の17:00までってのは意外と難点です。
(場所を間違えて行けなかったのとは関係ありません。)

なぜかというと、
前日、つまり奄美到着の日に何もできないからです。
せっかく奄美に来ているのだから、
ついでにダイビングしたりどこか行ってみたいと思いましたが、
17:00までに名瀬に行かないといけないのがかなりの足かせになります。

せっかく奄美大島に貢献しているのですから、
前日のアクティビティもできるように、
当日受付とかウェブエントリーとか、
できるようになっていると嬉しいです。
スタッフの大変さは何も考えずに言っているので、
ただの妄想ですが。


最後になりますが、
開催してくださったスタッフに感謝です。
奄美大島での開催はなかなか大変だと思いますが、
おかげで素敵なロングライドを楽しむことが出来ました。

常にやさしく接してくださった奄美の方々のおかげで完走できました。
前日にAIAI広場の場所を教えてくれた中学生たち、
AS・CPの方々、
沿道から、車から、自宅の2Fから、色々な所から声援を送ってくださった方々、
ホテルや空港のスタッフの方、
本当にありがとうございます。

一緒に走ったサイクリストたち、
特に途中でご一緒した方々にも感謝しかありません。
CP1の手前で先に行っていいよと言って下さった方、
途中でローテーションしてくださった方々、
リタイア後にもかかわらず、CP2で応援してくださった方々、
ゴール手前の峠を一緒に上ってくださった方。
またいつか一緒に走れるといいなあ。

いろいろな方のおかげで、
奄美大島チャレンジサイクリングを満喫できました。
この場をかりてお礼申し上げます。




次回は


なんだか完走してしまったので、
来年はおそらく来ないと思います。
この大会とは関係なく、奄美大島には来るかもしれません。
走っていてい気持ちいいところはいっぱいあるので、
季節を変えたり、加計呂麻島に行ったり、
ダイビングもしてみたいですし、
いろいろ興味が絶えません。

もう少し脚を鍛えて、
中華カーボンミニベロ号でも完走できると思ったら、
奄美大島チャレンジサイクリングにもう一度エントリーしようと思います。

果たしてその日は来るのか。
冬の間に、これからのトレーニングでも考えましょう。
ちょっとその作戦も考えつつありますが、
それはまた別の日に。

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***** 奄美大島チャレンジサイクリング240K 2014 目次 *****
その00 一報
その01 バニラエア輪行編
その02 前日の奄美編
その03 当日スタート編
その04 最初の峠編
その05 AS1編
その06 CP1編
その07 CP2前篇
その08 CP2後編
その09 AS2前篇
その10 AS2後編+CP3編
その11 ゴール地点編
その12 さよならパーティ編
その13 帰路+まとめ編
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