那須高原ロングライド その9 関門とミュージック編 [那須高原ロングライド]
前回は制限時間の存在に気付いてからの大激走。
那須りんどう湖 LAKE VIEW エイドまで到着したものの、
このエイドが制限時間の関門ではなかくて愕然としたところまで。
いや、残り8kmが下り基調と聞いて、
残り12分だけ全力で走る決意をしたところまでレポートしました。
今回は激走編。
激走感がうまく伝えられないですが・・・
次のエイドは第12ASの上川。
11ASのMANIWAファームはファミリーコース専用なので、
ヒルクライム100の私は通りません。
上川は79.1km地点。
那須りんどう湖 LAKE VIEWが73.4kmなので、
8kmと言うにはちょっと近すぎです。
さて、ここから先は8kmで体力が全部なくなってもいいくらいの気持ちで走ります。
8km先で制限時間に引っかかってしまったら、
体力温存しても意味が無いですから。
体力がなくなった後のことは、
関門を越えてから考えても遅くは無いです。
那須りんどう湖 LAKE VIEWエイドを出発すると、
結構な数の参加者が走っています。
でもペースが遅いので、
ここについていっても確実にタイムオーバー。
普段ならついていってもいいくらいのペースですが、
今はそれでは駄目なんです。
少なくとも36km/hくらいで走らなければならないのです。
そういえば、そんなに下りじゃないぞ。
エイドのスタッフが下り基調と言っていましたが、
思ったより平坦に近い下りでした。
ペースが上がらない・・・。
景色はとてものどかですが。
私の心は穏やかではありません。
急ごうとしつつも、気持ちだけは前のめりになるものの、
前の区間の疲れもあって速度はなかなか上がりません。
こんなところで関門に引っかかっては、
事故に合った人が
「自分のせいで・・・」
とか思ってしまうかもしれない。
そうならないためにも完走しなければ。
あと10分、いや5分あれば、
なんとかなりそうなところまで来ているのにな。
そんなことを思っているときに思い出してしまいました。
スタートが予定時間より10分遅れているんですよね。
那須ブラーゼンの選手が遅刻したせいで。
そう、あれがなければもう少し余裕があったのに。
自分の遅れを他人のせいにし始めます。
あながちおおはずれな批判だとは思っていないですが。
木々に囲まれても色々と考えます。
スタートの遅れのこと。
大丸温泉のカキ氷でアイスクリーム頭痛による無駄な時間があったこと。
峠の茶屋からの下りでカーボンリムの為にもたついてしまったこと。
南ヶ丘牧場のアイスクリームでまたもアイスクリーム頭痛を引き起こしたこと。
道の駅・明治の森黒磯でキュウリを食べるのが遅かったこと。
色々と時間短縮の術はあったはずですが、
どこものんびりと過ごしてしまいました。
過去の自分が腹立たしい。
東北自動車道の高架がありました。
会場の黒田原駅は那須高原スマートICから近いので、
自動車で来ても便利なんですよね。
高架まできたら14:27。
制限時間まであと3分。
高架を過ぎたら何か見えてきました。
手を振ってくださっている方々の中に、
歌を歌っている女性がいます。
もしかして、これがミュージックエイドステーション上川か!
音楽を流しているのではなくて、
生歌とはまた贅沢な。
しかし私にはその歌を聞く時間が無い。
どうもここか関門ではないようですし、
まだまだここで諦めるわけにはいかないのです。
せっかく歌ってくださっているのに、とても残念です。
全く停まるそぶりすら見せなくて、歌手の方にはとても申し訳ない。
斜め左前向きに付けたHDR-AS30Vは、
なんとかエイドのテントの写真を収めてくれていました。
というわけで、悲しいかな第12エイドの上川には停まることすらなく通過します。
ここはとても心残り。
第11区間に入りました。
第12エイドの上川には停まらなかったので、
第11区間も第12区間も一気に走り抜けます。
制限時間の関門は、あとどのくらい先なのだろう。
14:30まであと3分。
上川で一瞬とは言え美しい歌声と声援を聞き、
また力がわいてきました。
むしろ、この状況でこの声援で、
力を出せない人がいるでしょうか。
いやいません。
しかものどかな景色がとても走りやすい。
下り基調という噂はどこへ行ったのか、
全然下りではないのが気になります。
もしかして、気付かないうちにもう関門を越えてます?
実は上川エイドが関門もかねていたとか。
密かに。
下りどころか上りです。
どういうことだ。
今の脚では、もう上りでペースを維持する力は残っていません。
下りか平地でなんとか速度維持をごまかす感じしかできないのです。
完全に山っぽい風景になってきましたが、
遠くに何か見えますね。
ピンクのビブスです。
もしや?
ここが?
制限時間の関門ですか?
手元の時計では14:31。
情報では制限時間は14:30なので、1分オーバーか。
1分くらいなら大目に見てくれないかな。
那須ブラーゼンの選手の遅刻もあったでしょうに。
と願っていたら、スタッフの1人の方が、
「うーん、・・・ぎりぎりオッケー!」
とおっしゃってくださいました。
やったーーー!!
停まれのサインを出している方もいましたが、
誰か1人にだけでもOKをもらえば、
それはもうOKでしょう。
ありがとうございます!と言いながら駆け抜けます。
この方は、止まれと言っているのではなくて手を振っているだけ。
いやー、一安心。
あとは残り2つのエイドステーションとゴールを目指すだけ。
関門を越えてからは、
もう速度を落としてもかなり余裕のある時間ですが、
体が高速巡航モードになっているのでそのまま突っ走ります。
気分はウィニングランですが、
ペースは結構必死なペース。
下り坂を終えると、またのどかな場所に出てきました。
このあたりはそれほど都会でもないですが、
道路の舗装がとても綺麗です。
さっきまでは焦っていたのでそんなことにも気付きませんでした。
再び上りです。
少し長めの上りですが、
ペースを落とさずどんどん追い抜きながら上っていきます。
後ろから、たくさんの自転車を積んだ車が通り過ぎていきました。
リタイヤ組の自転車でしょうか。
忘れていましたが、この日は猛暑です。
暑すぎてリタイヤも多かったのではないでしょうか。
こののぼりでも、メカトラではない人が座り込んでいました。
連れがいるようなので素通りしましたが、
時間もまだあるのでゆっくり休んで、
また走れそうだったら再スタートすればいいのです。
休むも兵法のうちですからね。
ここはかなりきれいな場所です。
道路も丘の緑も最高ですね。
この辺りで、奄美大島で一緒に走った方と再々会しました。
一声かけて行きます。
そしてそのまま走っていると、見えてきました。
第13エイドの道の駅 東山道 伊王野(とうさんどう いおうの)です。
ここが最後のエイドかと思っていましたが、
まだもうひとつあります。
那須高原ロングライドのエイドは恐るべき数です。
ここのエイドもかなりの賑わいです。
食料とドリンクを補給した後、
体温を下げるためにカキ氷をもらいました。
そしてまたアイスクリーム頭痛発生ですが、
もう時間を気にする必要はありません。
ただ、のんびりしすぎたのか、
あれだけいた参加者がどんどんいなくなります。
到着直後がこちら。
出発直前がこちら。
このとき15:10すぎくらい。
残りは10kmしかないので、もう一箇所のエイドストップを考えても、
特に問題ない時間のはずなんですが、
ちょっと焦ってしまいますね。
今日は短めですが続きは次回に。
***** 那須高原ロングライド 2015 目次 *****
その1 前日編
その2 スタート編
その3 那須どうぶつ王国編
その4 大丸温泉編
その5 峠の茶屋編
その6 下りと南ヶ丘牧場編
その7 板室温泉編
その8 「明治の森黒磯」と「那須りんどう湖」編
その9 関門とミュージック編
その10 遊行茶屋からゴール編
その11 ゴール会場とまとめ編
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那須りんどう湖 LAKE VIEW エイドまで到着したものの、
このエイドが制限時間の関門ではなかくて愕然としたところまで。
いや、残り8kmが下り基調と聞いて、
残り12分だけ全力で走る決意をしたところまでレポートしました。
今回は激走編。
激走感がうまく伝えられないですが・・・
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第10区間 | ||
次のエイドは第12ASの上川。
11ASのMANIWAファームはファミリーコース専用なので、
ヒルクライム100の私は通りません。
上川は79.1km地点。
那須りんどう湖 LAKE VIEWが73.4kmなので、
8kmと言うにはちょっと近すぎです。
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ベストエフォート | ||
さて、ここから先は8kmで体力が全部なくなってもいいくらいの気持ちで走ります。
8km先で制限時間に引っかかってしまったら、
体力温存しても意味が無いですから。
体力がなくなった後のことは、
関門を越えてから考えても遅くは無いです。
那須りんどう湖 LAKE VIEWエイドを出発すると、
結構な数の参加者が走っています。
でもペースが遅いので、
ここについていっても確実にタイムオーバー。
普段ならついていってもいいくらいのペースですが、
今はそれでは駄目なんです。
少なくとも36km/hくらいで走らなければならないのです。
そういえば、そんなに下りじゃないぞ。
エイドのスタッフが下り基調と言っていましたが、
思ったより平坦に近い下りでした。
ペースが上がらない・・・。
景色はとてものどかですが。
私の心は穏やかではありません。
急ごうとしつつも、気持ちだけは前のめりになるものの、
前の区間の疲れもあって速度はなかなか上がりません。
こんなところで関門に引っかかっては、
事故に合った人が
「自分のせいで・・・」
とか思ってしまうかもしれない。
そうならないためにも完走しなければ。
あと10分、いや5分あれば、
なんとかなりそうなところまで来ているのにな。
そんなことを思っているときに思い出してしまいました。
スタートが予定時間より10分遅れているんですよね。
那須ブラーゼンの選手が遅刻したせいで。
そう、あれがなければもう少し余裕があったのに。
自分の遅れを他人のせいにし始めます。
あながちおおはずれな批判だとは思っていないですが。
木々に囲まれても色々と考えます。
スタートの遅れのこと。
大丸温泉のカキ氷でアイスクリーム頭痛による無駄な時間があったこと。
峠の茶屋からの下りでカーボンリムの為にもたついてしまったこと。
南ヶ丘牧場のアイスクリームでまたもアイスクリーム頭痛を引き起こしたこと。
道の駅・明治の森黒磯でキュウリを食べるのが遅かったこと。
色々と時間短縮の術はあったはずですが、
どこものんびりと過ごしてしまいました。
過去の自分が腹立たしい。
東北自動車道の高架がありました。
会場の黒田原駅は那須高原スマートICから近いので、
自動車で来ても便利なんですよね。
高架まできたら14:27。
制限時間まであと3分。
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ミュージックエイドステーション | ||
高架を過ぎたら何か見えてきました。
手を振ってくださっている方々の中に、
歌を歌っている女性がいます。
もしかして、これがミュージックエイドステーション上川か!
音楽を流しているのではなくて、
生歌とはまた贅沢な。
しかし私にはその歌を聞く時間が無い。
どうもここか関門ではないようですし、
まだまだここで諦めるわけにはいかないのです。
せっかく歌ってくださっているのに、とても残念です。
全く停まるそぶりすら見せなくて、歌手の方にはとても申し訳ない。
斜め左前向きに付けたHDR-AS30Vは、
なんとかエイドのテントの写真を収めてくれていました。
というわけで、悲しいかな第12エイドの上川には停まることすらなく通過します。
ここはとても心残り。
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第11区間 | ||
第11区間に入りました。
第12エイドの上川には停まらなかったので、
第11区間も第12区間も一気に走り抜けます。
制限時間の関門は、あとどのくらい先なのだろう。
14:30まであと3分。
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関門 | ||
上川で一瞬とは言え美しい歌声と声援を聞き、
また力がわいてきました。
むしろ、この状況でこの声援で、
力を出せない人がいるでしょうか。
いやいません。
しかものどかな景色がとても走りやすい。
下り基調という噂はどこへ行ったのか、
全然下りではないのが気になります。
もしかして、気付かないうちにもう関門を越えてます?
実は上川エイドが関門もかねていたとか。
密かに。
下りどころか上りです。
どういうことだ。
今の脚では、もう上りでペースを維持する力は残っていません。
下りか平地でなんとか速度維持をごまかす感じしかできないのです。
完全に山っぽい風景になってきましたが、
遠くに何か見えますね。
ピンクのビブスです。
もしや?
ここが?
制限時間の関門ですか?
手元の時計では14:31。
情報では制限時間は14:30なので、1分オーバーか。
1分くらいなら大目に見てくれないかな。
那須ブラーゼンの選手の遅刻もあったでしょうに。
と願っていたら、スタッフの1人の方が、
「うーん、・・・ぎりぎりオッケー!」
とおっしゃってくださいました。
やったーーー!!
停まれのサインを出している方もいましたが、
誰か1人にだけでもOKをもらえば、
それはもうOKでしょう。
ありがとうございます!と言いながら駆け抜けます。
この方は、止まれと言っているのではなくて手を振っているだけ。
いやー、一安心。
あとは残り2つのエイドステーションとゴールを目指すだけ。
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ウィニングラン | ||
関門を越えてからは、
もう速度を落としてもかなり余裕のある時間ですが、
体が高速巡航モードになっているのでそのまま突っ走ります。
気分はウィニングランですが、
ペースは結構必死なペース。
下り坂を終えると、またのどかな場所に出てきました。
このあたりはそれほど都会でもないですが、
道路の舗装がとても綺麗です。
さっきまでは焦っていたのでそんなことにも気付きませんでした。
再び上りです。
少し長めの上りですが、
ペースを落とさずどんどん追い抜きながら上っていきます。
後ろから、たくさんの自転車を積んだ車が通り過ぎていきました。
リタイヤ組の自転車でしょうか。
忘れていましたが、この日は猛暑です。
暑すぎてリタイヤも多かったのではないでしょうか。
こののぼりでも、メカトラではない人が座り込んでいました。
連れがいるようなので素通りしましたが、
時間もまだあるのでゆっくり休んで、
また走れそうだったら再スタートすればいいのです。
休むも兵法のうちですからね。
ここはかなりきれいな場所です。
道路も丘の緑も最高ですね。
この辺りで、奄美大島で一緒に走った方と再々会しました。
一声かけて行きます。
そしてそのまま走っていると、見えてきました。
第13エイドの道の駅 東山道 伊王野(とうさんどう いおうの)です。
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道の駅 東山道 伊王野 | ||
ここが最後のエイドかと思っていましたが、
まだもうひとつあります。
那須高原ロングライドのエイドは恐るべき数です。
ここのエイドもかなりの賑わいです。
食料とドリンクを補給した後、
体温を下げるためにカキ氷をもらいました。
そしてまたアイスクリーム頭痛発生ですが、
もう時間を気にする必要はありません。
ただ、のんびりしすぎたのか、
あれだけいた参加者がどんどんいなくなります。
到着直後がこちら。
出発直前がこちら。
このとき15:10すぎくらい。
残りは10kmしかないので、もう一箇所のエイドストップを考えても、
特に問題ない時間のはずなんですが、
ちょっと焦ってしまいますね。
今日は短めですが続きは次回に。
***** 那須高原ロングライド 2015 目次 *****
その1 前日編
その2 スタート編
その3 那須どうぶつ王国編
その4 大丸温泉編
その5 峠の茶屋編
その6 下りと南ヶ丘牧場編
その7 板室温泉編
その8 「明治の森黒磯」と「那須りんどう湖」編
その9 関門とミュージック編
その10 遊行茶屋からゴール編
その11 ゴール会場とまとめ編
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