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八丈島ポタ その6 八丈富士周遊道路編 [ポタリングレポート]

前回は、標高500mを優に超える八丈富士周遊道路までやってきました。
今回はもちろん周遊道路を周遊します。


八丈富士周遊道路

標高500~600m、一周は約5.5kmの周回になります。
最大標高差が80mくらいあるので、
意外と上りで足止めされます。


八丈富士一周スタート

八丈富士の北側から上ってきたので、
時計回りに走ろうとするとまずは東へ。


更に青空が広がってきました。
スタート直後は雲も多く、もしかしたらの雨も覚悟していましたが、
もうその心配はなさそうです。

さすがに12月だと草が枯れてしまっていますが、
これが新緑の季節・夏の緑の季節になるととても綺麗になるでしょう。
ぜひまた走りたいと思います。




南へ。
この辺りから長い下りになります。
八丈富士は南側にも上り口があるので、
このまま八丈富士を下ってしまうんじゃないかと思いましたが、
もちろんそうはなりません。



ここを直進すると周遊道路を走り続け、
左折すると八丈富士ヒルクライムの南側ルートで下ることになります。

次に八丈島に来たときには、
上るのはこちら側から攻めることになるでしょう。
この辺りは周遊道路で最も標高の低い地域。



ふれあい牧場


周遊道路では、上り口2つがT字路になっています。
もうひとつのT字路があったなら、
それはふれあい牧場です。




なだらかな坂を下っていきます。


小屋のような建物が見えてきました。
夏にはソフトクリームなどもあるようですが、
冬だからなのか、八丈島ロードレースマラソンの日だからなのか、
この日は誰もいません。

トイレと自動販売機はあったので、
ここでドリンクを補給しておきます。
八丈島の北半分で補給できる場所は貴重ですから、
補給やトイレはこまめに済ませておくべきですね。




牧草地ひろがる優雅な牧場です。
気温は10℃前後のはずですが、
牛たちはのびのびと牧草を食べています。

走ってきているので私も最初は暖かかったのですが、すぐに冷えてきました。
これだから冬は怖い。


展望台

ふれあい牧場には展望台が設置してあります。
牧場の中央を抜けていく道を紹介しましょう。


道が狭いのでスピードは出しませんが、
展望台への道は両サイドを牧場に囲まれているので、気持ちよく走れます。

自転車で通っていいのかどうか怪しかったですが、
特に禁止とも書いてなかったですから、まあいいのかな。
八丈島ひょうたんライドでもこの展望台に自転車で来ているようだったので、
おそらくOKでしょう。





展望台から三原山の全体を眺められます。
三原山は標高701mで、ふれあい牧場展望台は500mちょっと。
三原山の方が高いはずなのですが、
なぜか見下ろしているように見えました。

八丈島をひょうたんと呼ぶのが良く分かりますね。
中央部がきゅっと締まっていて、
南北に丸い八丈富士部と三原山部があります。
ここからの眺めはその締まった部分がとても分かりやすいです。



ふれあい牧場での記念撮影。
12-25のスプロケですががんばりましょう。

前後のタイヤの色が違うのはご愛嬌。





展望台の上に上がると、ベンチとテーブルがありますが、
風が強くてこの日は寒い。
とてもゆっくりしてられません。



ベンチからの牧場の眺めは、
背景に八丈富士を据える向きになるので、これは一見の価値ありです。



看視舎

サイクリングに戻りましょう。
八丈富士の周遊道路の東側半分を走ります。





時計回りに走った場合、東側は上り基調。
左手には海が広がって見える・・・・と思っていましたが、
思いのほか枯れ草の背が高く、景色を楽しめません。




右手に上り口を発見しましたが、
残念ながら車両進入禁止の看板がありました。
展望台でもありそうですが、自転車も車両なのでここは自重するしかないですね。



上り口を過ぎてから右手を見上げると、
展望台らしき建物がちょこんと建っています。
さっきの道はあの展望台への道だったようですね。
トレッキングなどの方向けなのでしょう。




もうしばらく走ると、また上り口を発見。
そして、
こちらには進入禁止の看板がない!

ということは、こちらからは進入してもいいのでしょうかね。


八丈島のサイトでも、この展望台はドライブにオススメとなっているんです。
ドライブとして勧めといて、車両進入禁止ではないでしょう。
こちらからのみ出入りできるのか、
一方通行ということなのかだと思います。
一方通行の標識や看板はなかったので、前者であろうと思っていますが。



しかし展望台への道は険しいです。
インナーローでダンシング、それもフルスロットルです。
上りきれば終わりというくらいの気合でアタックして、
ぎりぎり上までたどり着けるくらい。

前方に八丈富士が見えていますが、
こういうきつい坂では八丈富士が見えていることが多いんですよね。
次第に、八丈富士にあざ笑われているんじゃないかと勘違いし始めます。




本当に倒れるか倒れないかぎりぎりの速度でのダンシング。
距離にすると50mくらいの悲壮な走りをやり遂げ、
遊び平牧野看視舎(あそびがたいらぼくやかんししゃ)に到着しました。

看視舎って何なんでしょう。
展望台の異名ってことでいいのでしょうか。



建物は薄汚れていますが、
辺鄙な場所にしてはよく清掃されています。




展望台からは八丈小島が眺められます。
自転車でいける場所の中では、最も標高の高い場所から見下ろせる場所かと思います。




遊び平牧野看視舎には、なぜか一頭だけはぐれ牛がいました。
ふれあい牧場から逃げ出してきたのでしょうか。
それとも単に放牧されているだけ?
牧場から距離がある場所に一頭だけいるのが気になりました。




今回のサイクリングで最も八丈富士に接近した場所がこの展望台でしょう。
標高854mの頂上まであと250~300mくらい。
このくらいならハイキングするのも楽しそうです。
シューズは履き替えが必須ですから、それを運ぶのが大変そうですが。




上りが急ならもちろん下りも急坂になります。
いやこれは下りの方が怖くてだめだ。
この道自体も、八丈富士の周遊道路も人がいないのが救いです。
万が一飛び出しても、接触事故は起こさないですみますから。



ダウンヒル再び


まあなんとか無事に周遊道路に戻ったものの、
今度は八丈富士ダウンヒル。
このT字路を左折すると、八丈一周道路まで標高差450mのダウンヒルの始まりです。





上りがきつかった八丈富士ですから、
下りももちろん急坂になるのです。
遊び平牧野看視舎の上りと同じこと。

違いは、八丈富士から八条一周道路へのダウンヒルは、
道幅が少し広いことと、
つづら折りのために急カーブが多いこと。
急カーブを考えると、この程度の道幅の広さはあって無いようなものですね。




多少、直線区間がありますが、木が休まるほどではありません。



ほらまた急カーブ。
上っているときはカーブからカーブまでがとても長く感じましたが、
下りでは一瞬です。
気をつけないと。





事故さえ起らなければ、快適ではあります。
対向車がほぼいないことがありがたいですが、
急に対向車がいたら危ないので、
完全にいないことを前提に走るわけには行きません。

そういう意味では左カーブよりも右カーブがつらいですね。
左カーブなら少し膨らむだけですが、
右カーブの場合はそのまま道路の外に飛び出してしまいかねません。


なんて思ってたら右カーブ前でコントロールを失います。
リアタイヤがロックしてスライドし始めていたので、
冷静に考えると単にリアブレーキを強く効かせすぎたのですね。

後輪がロックしてまったので、
もう落車の覚悟を決めるしかありません。
後はなるべく地面や草などで柔らかそうな場所を選んで
いかに軟着陸できるかどうか。



ここがコントロールを失った先の右カーブ。
なんて悠長なことを考えても、なかなかそうはうまくいきません。
前後レバーは瞬時に理解できたので、
右レバー(前ブレーキ)を握り締めてあとはカーブに突っ込むだけ。
カーブには奥に続く道も見えるので、
左側に倒れればこけても最悪の事態にはならなさそうだ!



・・・・あれ?
止まった。



後輪はスライドして導線からずれたまま、
奇跡のバランスを保って停止しました。

最高でも打撲とすり傷、
最悪は骨折くらいまでは覚悟しましたが、
無傷で復帰できたのは、本当に奇跡としか言いようがありません。

心拍計をつけてないので記録に残っていませんが、
おそらく八丈島での最大心拍数を記録していることでしょう。


キャリパーブレーキは、自転車が盛んなヨーロッパにあわせて、
右レバーがリアブレーキ、左レバーがフロントブレーキにすると
自然なワイヤールーティングできるようになっているそうです。
なので一応私もそれに倣って、
左レバーが前ブレーキ、右レバーが後ろブレーキにしています。
実際はあまり変わらないんですけど、
左前にしても慣れ以外のデメリットはないですから、
少しでも改善する方を採っています。

ただ、通勤バイクだけは完成車で買ったSupersixのハンドルをそのまま移植したので、
左レバーがリアブレーキの日本式なんです。
組みなおすのが面倒だったんですよね。

今回の後輪ロックは、
フロントブレーキのつもりで左レバーを引いた結果、
後ろブレーキがロックしてしまったという結果です。

これは、早く組みなおした方が良さそうです。
でも、バーテープの巻き直しって面白くないんですよね。
ディレイラー調整は自転車が仕上がっていく官位が楽しいのですが。


ブレーキレバーの前後の話

どうでもいいですが、
日本では左側通行なのですから、ハンドサインは基本的に右手です。
右手の方が後ろの自転車のみならず車のドライバーにも見えやすいですから。
とすると左手での片手運転の方が多いのですから、
左レバーが前ブレーキの方が良いでしょう。
なぜ逆の左レバーリアブレーキが広まっているのでしょうね。

逆に、イギリスを除くヨーロッパでは右側通行がほとんどですから、
左手ハンドサイン、右前ブレーキの方が良いでしょうに。
何か考え違いをしているかな。


戻ってきた


急カーブの続く危険地帯を抜け、
ようやく正面の海が眺められるくらいになってきました。
左手にはキダチアロエが咲いていますから、
もうほぼ上り口まで降りてきていますね。



八丈富士の上り口まで降りてきました。
左右に伸びているのが八丈一周道路で、
黄色のベストを着てらっしゃる方は、マラソンのスタッフのようです。


まだランナーはいないようですし、
右方向(時計回り)には通行止めになっていないはずなので、
挨拶だけして先へ進みます。


次回

八丈富士ダウンヒルをなんとか無事に終えて、
八丈一周道路に戻ってきました。

八丈島ロードレースマラソンの交通規制が始まる中、
時計回りに底土港を目指します。

次回に続きます。

八丈島ポタリング 2016 目次

その01 移動編
その02 八丈島初日の夜編
その03 サイクリングスタート編
その04 八丈島北部編
その05 八丈富士ヒルクライム編
その06 八丈富士周遊道路編
その07 底土港と登龍峠編
その08 南部編
その09 大坂トンネル展望台編
その10 帰路編

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