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ミニベロの利点 その2 輪行編 [ミニベロ考察]

さて前回はミニベロの長所短所を挙げてみました。
その中で、数少ない長所には、
低ギア比化※が容易
遅くても許される(気がする)

を挙げました。
今回は、一度は否定した
「輪行が容易」
項目について考察を深めてみたいと思います。

※実際には700cと同じギア比ですが、進む距離(ディベロップメント)が異なります。
700cに換算したギア比において低ギア比化ができるということです。



輪行

そういえば、今回のミニベロ案件では、
折りたたみ自転車ではない小径車に限定しています、
折りたたみ自転車で輪行が容易でなければ、
折りたたみ機構の存在意義が問われることになってしまいますから。

あくまで、折りたたみの出来ない小径車です。
特にダイヤモンドフレームでロードバイクのなり損ないみたいなものを念頭においていますが、
折り畳みが出来ない小径車については大抵当てはまることだろうと思います。



輪行サイズ

前回言及した輪行はL-100輪行袋などによる普通の輪行。
両輪を外したらフレームサイズ勝負になるので、
そりゃ700cとミニベロでも、輪行サイズはほぼ同じです。

両輪をはずすと同じサイズなでミニベロのメリットはありません。
片輪しか外さない、TIOGA コクーンタイプでは車輪サイズがそのまま効きますから、
700cに比べると、ミニベロは車輪サイズが小さい分、
輪行サイズがぐっと小さくなります。


700c輪行サイズ

コクーン型輪行袋には一つ問題があります。
それはJRなどの手荷物規定サイズ。
縦横幅の長さ合計を250cm以下にしなければならないのですが、
ロードバイクのコクーン輪行では明らかに250cmを超えます。
サドルも袋に収まり、かつ、袋サイズが小さめのフレックスコクーンは、
横159cm、高さ87cm、合計246cm。
ぎりぎり規定サイズに収まっているように見えます。
むしろ4cmの余裕がある計算です。

幅を0cmで計算していますが、幅が広がる入れ方をするなら、
輪行袋の高さがその分低くなるはず。
仮の計算では一応問題なしとしておきましょう※。

※実際は、袋の形状はペダル部などの一部がが横に広がるような形状になりますから、
高さは幅が広がった分がそのまま低くならないでしょうね。
この時点で規定範囲内に収まらないのですが、
一旦目をつぶって、更に考察を深めてみます。



写真をよく見てみると、サドル部分のフレックス生地を伸ばして上に突き出しています。
この生地が伸びたサドル分の高さは、どう少なめに見積もっても4cmに収まっていません。

以前はこのフレックス生地がなく、サドルがむき出しになっているコクーンだったのですが、
輪行規定に
「自転車がむき出しにならないこと」
とあることに対しての対応をしてきたのだろうと思います。
しかしそれでも、サイズ面でタイオガ「フレックス・コクーン」でのJR輪行は、
規定から逸脱してしまうことがわかります。

フレックス・コクーンの前からあった、タイオガ コクーン ポーチタイプなどでは、
サドルがむき出しになる時点でダメです。
輪行の規定では、自転車が専用の袋に収納されていて、
サドルやハンドルが露出しないことも規定されています。
どちらにしろサイズオーバーの為にダメなんですが。

とは言え、そんなルールがあるとは知らなかった私は、
以前はコクーンを愛用していました。
700cロードバイクで。
サイズもむき出し対策でも規定的にアウト。

常識を守っていれば注意されることは無いようですが、
今後もその対応をしていただけるか分からないですし、
こういうルール違反の小さな積み重ねが自転車のイメージを損なうことになりますから、
最近は両輪外しかサイクリングタッグで送るようになりました。



前輪のみ外すタイプの輪行袋では、オーストリッチ 超速FIVE輪行袋も有名です。



こちらは138cm+80cm+22cmで240cmですが、
幅が22cmで収まるはずがないので無理筋です。

超速FIVEの説明写真を見る限り、
ペダルを外すこととサドルを下げることを前提としている様です。
それでも、
(1) Qファクターの左半分(右半分はハンドルの方がかさ張る為無視) 14.5cm /2 =7.25cm
(2) ステム長 9cm
(3) ハンドルリーチ 8cm
(4) ついでにSTIの突き出し分(3cmくらい?)
が加わります。

ハンドルは右側に切って収納することを前提としています。
リアディレーラーが右にある分、
ハンドルを右に切ったほうが幅は狭くなるはずです。

もしかすると(1) よりもリアエンド幅の左半分、
正確にはクイックリリース長の左半分の方が長いかもしれません。
クイックリリースの横幅ってどのくらいだろう。
エンド幅130mm(13cm)より
・クイックレバー
・逆側の締める為のナット、
・フレームの厚み
の分厚くなりますから、Qファクターより広そうに思います。


とりあえずQファクターのまま一切の無駄なく短めに見積もっても、
7.25cm + 9cm + 8cm + 3cm= 27.25cm
です。
最も少なく見積もって、
外したフロントホイールの収納をしても一切はみ出ない前提でこれです。

しかも、短めのステムに超ショートリーチのハンドル。

更に、左ペダルを外さなければペダル分がプラスされます。



左ペダルを外して、サドルを下げてまでしても、
250cmを下回ることは現実的ではなさそうです。
出来たとしても、1mm以下の単位で調整したサドルをずらすのは
あまり選びたくない選択肢であるといえます。


ミニベロ輪行サイズ

ここでようやくミニベロが登場します。
確かにホイールベースは同じですが、
車輪が小さい分、後輪を装着したままでもそれなりに小さくなるミニベロ。

なんだかいける気がしてきますね。

そこで、実際にいけるかどうか試してみました。
ミニベロ様ではなく、700cの横置き様に購入していた輪行袋、
EZ8-BYBAG001です。
今はどこも在庫切れになっているみたいです・・・

135cm x 95cmの輪行袋ですが、
マチがないのでその分は増加すると考えなくてはならないですね。
それでも、135 + 95 = 230cm ですから、まだ20cmの余裕があります。
幅が広がる分は、元の幅が0cmですから、
高さ方向の布が幅方向に広がって、高さが若干が低くなります。
(コクーンと同じ考え方)
そうすると、元々のマージン20cmも加味して、
ある程度の幅までは大丈夫そうです。
(超速FIVEは最初から幅方向にマチのある作りなので、
あまり高さ方向の低くなる分を期待できません)


あとは後輪を装着したまま入るかどうかだけなのですが、
意外とあっさり入りました。
長さ方向は少し余裕すらありますから、
これも250cmに対するマージンと考えられます。


ミニベロでは前輪外しタイプの輪行でも、
JRの250cm規定に収まるというわけです。



後輪を外さないメリット

後輪を外さない輪行は、
輪行パッキングが楽というメリットよりも、
リアディレーラー保護の面でメリットが大きいです。

後輪を外したときの弱点はリアディレーラーの露出で、
リアエンドの保護がどうしても問題になります。
後輪が装着されたままであればそれだけでかなりの保護になっています。
フレーム横方向からの衝撃はどうしようもないですが、
上下前後からの衝撃はホイール・タイヤの方が先にぶつかってくれますから。
このことだけでも後輪装着型を選択したくなります。

あとは輪行様のリアエンド金具を持ち歩かなくて済む、副次的なメリットが。
これ、携帯するのを忘れがちなんですよね。



まとめ

前輪のみはずすタイプの臨港袋が使えるから
ということを理解して
「ミニベロは輪行が楽だ」
と言われてきていたのだとしたら、
私があさはかでした。
反省するしかありません。

が、そこまで深く考えていわれてないんじゃないかな、
と心の奥の方の黒い部分では、
たぶんそこまで考えてないんじゃないかな、と思っていたりします。
いかんいかん。


ミニベロのメリットの輪行が楽になる編、どうでしたでしょうか。
輪行袋に入れた状態で実測してみればよいのですが、
家で輪行袋に入れる機会が無いですし、
輪行するときにはメジャーを持っていないので、
まだ計ったことがありません。
そのうち実測してみましょう。

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