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北海道ポタ 留萌to稚内 その1 [ポタリングレポート]

前回までで北海道ポタリング初日編が終了しました。
羽田から新千歳を経由して札幌まで輪行し、
札幌からサイクリングを開始しました。

雨やトンネル、向かい風など、悪条件が重なったものの、
なんとか130kmを完走し、
留萌でほっと一息ついたところです。
留萌本線の留萌~増毛間の駅や電車の写真を撮れなかったのが悔やまれるところ。


さて今回からは北海道ポタリング2日目。
留萌から稚内までの約185km。
最近はあまり乗らない距離ですが、
獲得標高が600mに満たないので大丈夫だと見込んでいます。



2日目

まずは2日目の予定とちょっとした事件から。


予定

まずはこの日の予定。
留萌を出て、ただただ海岸線を走って、
稚内先端の野寒布岬を経由して稚内駅近くのホテルがゴールです。
ちなみに、野寒布岬(ノシャップ岬)は、
道東にある根室半島の納沙布岬(のさっぷみさき)とは別物です。



ルートラボはこちら。
こうしてみると、スタート地点の留萌は旭川と同じくらいの緯度にあって、
思っていたより北の方にあります。
そんな留萌からでも稚内まで180km以上あるなんて、
北海道はやっぱりでっかいです。


事件

大した事件じゃないのですが。
モバイルバッテリーが動かなくなっていました。
前日の雨の中でも面倒でそのまま遣っていたのが良くなかったですね。

ホテルについて充電はしたのですが、
そういえばいつもより早く充電完了したなとは思ったんです。
そのときに気付いていればもっと何か出来たかもしれなかったんですが、
スタート直前に気付いてももう何も出来ません。

アクションカムのバッテリーのみで動かさなければならないので、
タイムラプスとは言え、
いつものようにずっと撮影しているわけにもまいりません。

確か、以前HDR-AS200VかHDR-AS30Vで実験したときには、
給電無しの場合、付属バッテリーNP-BX1のみ、
5秒タイムラプスで3時間くらい撮影できていたと記憶していました。

今回持ってきているHDR-AS50がAS30VやAS200Vとどれだけ違うか分かりませんが、
とりあえず大体同じと考えることにしますと、
3時間ではとても185kmの撮影はできません。


仕方ないので、景色の良い区間のみ撮影することにしました。
まあ、オロロンラインの北部はだだっ広い平原になるでしょうし、
ずっと撮ってても同じような風景写真になるかな、
という強引な理論も働かせましょう。




スタート

というわけで2日目スタート。
体調は良いですが、お尻と脚が少し痛いです。
2日目は大した坂はないので、脚はあまり気にしなくても大丈夫でしょう。
お尻は逆に気になるところです。
緩く乗れば緩いほど、お知りへの負担は増加しますから。

お尻の痛みの対策を考えても、
ロングライドの為には脚力を付けなければなりません。


留萌

留萌を出発します。




少し走ると、留萌川に素敵な橋が架かっていました。
AS50に写真を撮らせる為に、
一度戻って撮影させてみたり。
うーん、なんだか面倒なことになりそうです。

不意に現れる素敵な景色を撮影させる為に、
タイムラプスでずっと撮影させているんですよね。
意識的に撮影するなら、
停車してデジカメ撮影で十分な気もします。




青い橋もなかなかです。
こちらは遠くから見えていたので撮影に成功しました。


・・・いや、そういうやり方はあまり良くないですね。
微妙に気が散ってしまうのは考え物です。
それに、電源のON/OFFは無駄にバッテリーを消費して、
思ったほど撮影時間が伸びないかもしれません。


そういえば、サイクリングのお供に持っているRX100 M3はAS50と同じNP-BX1です。
RX100M3はバッテリー切れするほど撮影しないですから、
AS50のバッテリーが減ってきてから互いに入れ替えると言うのはありですね。
これでAS50の撮影時間が2倍とは言わなくても、
1.7倍くらい、つまり5時間強の撮影時間と考えられます。

それでもまだまだ足りませんが、
よくよく考えてみると、予備の内部バッテリーを1つ持ってきているのを思い出しました。
給電しながら使うアクションカムと、
ちょっとしか遣わないRX100M3なので予備は大抵不要。
それでも今回は何故か持ってきています。

これでAS50のバッテリーはRX100M3の中にあるバッテリーを含めて3つ。
1つ3時間がただしければ9時間撮影が出来る計算になります。
時速20km/hで走れば180kmになりますから、
平地メインのこの日なら、何とかなるかもしれません。

これは良い気付き。
この木月のおかげで、かなり快適なサイクリングとなりました。




と言うわけで常時タイムラプス撮影に切り替えました。
内部バッテリーによる撮影は久しぶりです。
実際に9時間の撮影が出来るかどうかわかりませんが、
最初の1個目のバッテリー消費状況を見ながらまた戦略を考えましょう。

いつの間にか国道232号になっています。
前日は国道231号だったので、
どこかで替わったんですね。



アクションカムのバッテリー問題の次は、
ドリンク問題が発生しました。
留萌から北に走っていますが、
コンビニはおろか自販機すら見当たりません。
最初の街までどのくらいの距離か分かりませんが、
朝に補給したドリンクは、
昨晩少し飲んだ500mlペットボトルなので量が少ないです。

そんな中見つけた商店の自販機で無事補給。
朝早かったからか、商店はまだ空いてなかったようです。


小平町


なんて思いながら走っていましたが、しばらくするとコンビニ発見。
しかも北海道にしては珍しくセブンイレブン。
あまり心配すること無かったですね。
ちなみにここは小平町(おびらちょう)。



この日最初のトンネルです。
またトンネルが連続するのかと思いましたが、
確かこれがこの日最後のトンネルでした。




トンネルを越えたあたりから、
北海道ここにありという雰囲気をようやく感じ始めます。
前日の札幌~留萌間は山がちでトンネルが多く、
なにより雨模様でしたから。

ちなみに、この日も向かい風です。
前日よりも強風なのか、
それとも疲れが残っているのか、
前日はなんとか22km/h~23km/hくらいを確保していましたが
この日は20km/h程度しか出せません。

いや、この日はパワータップハブで手組みしたホイールなので、
パワーは大体同じなことは確認済み。
とするとやはり、風が強くなっているみたいです。






北海道の不思議なところは、
どんなに小さな橋でも、白地に青文字の名前看板がついているところです。
たった数メートルの短い橋でもついています。

まあ、そういうところもありますわな、
なんて思っていましたが、もしかしてもしかして。
北海道の道路は目印になるものが少ないので、
例えば救急車や110番するときに場所を知らせにくい。
橋の名前でもあれば少しは連絡しやすいっていう配慮なのかな?

なんて考えながら走ります。
実際は結構どうでもいいのですが、
走っている間って、どうでもいいことばかり考えていますよね。




海のすぐ横を走るこの日の道路はとても気持ちが良いです。
ただただ、風がよろしくない。
風は左前から拭いてきている感じで、
走行抵抗になるだけでなくハンドルもとられそうになります。
肩や腕に無駄な力が入るので、
いつものロングライドとはまた別な疲れ方も覚悟しなければなりません。

風は本当に自転車の敵です。
唯一、後方からの風以外は真横からの風すら疲労の元になります。

写真には風が写らないので、
とてもさわやかなオロロンラインにしか見えませんね。
この日は比較的天気が良かったのですが、
風のせいで全然さわやかなサイクリングではありません。





右手に旧花田家番屋と道の駅「おびら鰊番屋」があります。

旧花田家番屋は国の重要文化財に指定されています。
中に入ると面白そうなのですが、
まだ開いていなかったので、残念ながら素通りです。

もし開いていたとしても、
185km走る事を考えると序盤に観光はなかなか難しいです。





鬼鹿(おにしか)漁港の辺りは少し栄えています。
セイコーマートがあると少し安心しますね。
安心するだけ安心して、ここには立ち寄っていないのですが。

この辺り、おにしかツインビーチもあります。
北海道のビーチってあまりイメージ沸かないですね。
でも夏は北海道でも30度を越えるわけで、
ビ-チがあっても不思議ではありません。
海開き期間が短そうではあります。




海を見ながら走れる区間はいいですね。
信号も無いのでとても快適・・・と思いますが、
やはり風がきついです。

ああ、稚内から南下するルートにすればよかった。
そんな後悔が募りますが、
やっぱり左側走行の日本では時計回りが基本ですよね。
北海道を大きな島として扱うのは間違っていたのでしょうか。





稚内まで153kmの表示。
まだまだ先は長い。
とりあえず、苫前まで11kmと羽幌18kmを目標に走りましょう。
ボウリングと同じで、遠くのピンより近くのスリット。
一街一街を目標にして距離を積み上げていけば、
いつか稚内に到着するはずです。




風力発電の風車が並んでいます。
この日も風が強いので、
タービンが勢い良く周っていますよ。
忌まわしいくらいに。



そして残念ながら風車は左前方を向いています。
もちろん風上を向いていると思いますので、
現在は向かい風+左からの風。
走行抵抗は増えるわハンドルはとられるわで
風による疲労はとても大きいです。



苫前へ

本当に、本当に逆向きに走っていたらどんなに快適だったか。
だんだんいやになってきます。




初日編その2で「これ何だろう」と言っていたら、
コメントで「防雪柵ですよ」と教えていただきました。
この辺りもまた防雪柵が多い地域です。
この柵はスリットで生じる風を利用して路面の雪を吹き飛ばす、
「自立型吹払式防雪柵」という防雪柵だったのです。
自然の力を利用した、素晴らしい構造です。

動力や電子制御無しで、自然の力を利用して動作する装置というのは素敵ですね。
そういう意味ではDi2より機械式コンポにロマンを感じるところと同じです。
無線のSRAM RED eTAPにもロマンを感じていますが。


理研興業株式会社に分かりやすい動画がありました。
リンク先の一番下に、この斜め板構造の防雪柵の仕組み解説動画があります。
理研と言えば小保方さんで有名になってしまいましたが、
こういう素晴らしい研究まで色眼鏡で見てしまわないように注意せねばなりません。

斜めの板の間を通った風が、道路に吹き付けるような角度になるので、
路面に降った雪を吹き飛ばせるんですね。

てことは、
今、この日の防雪柵も路面に風を拭きつけているのでして、
それはつまり私は防雪柵からの横風を受けて走っていたということですかな。
おっと、それは良くないですな。



だからこうして斜めの鉄板を真横にしている防雪柵もあったんでしょうね。
写真では分かりにくいですが、
ここの防雪策は、鉄板が斜めではなく、水平に置かれているんです。
作りは同じっぽいので、
斜めにも水平にも置けるようになっているみたい。

これなら風は路面に吹きつけないので、
道路を走っている自転車(やそれ以外の歩行者・車両) への影響が少なそうです。





そんなこんなで苫前町役場までやって来ました。
とままえ「だ」ベアーなんて書いてあるひょうきんな看板の下には
大きな熊の像があります。

苫前って熊で有名なのかな?
と思って検索するとちょっと・・・・
とても悲しく凄惨な事件があったようですが、
この町役場前の熊からはそれは全く想像できません。
事件を乗り越えて生活していく、そういう決意の表れなのでしょうか。


次回

苫前には商店などがある街なので、
もちろん我らのセイコーマートもありました。
補給を済ませて再スタート。

次回、とりあえず次の目的地は羽幌です。

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