SSブログ

北海道ポタ 留萌to稚内 その2 [ポタリングレポート]

前回は北海道ポタリングの2日目編。
留萌を出発し、
向かい風の中淡々とオロロンラインを北上。
小国町の長い海岸を抜けると、苫前でした。

今回は苫前から更に北へ進みます。
向かい風の中・・・。

雨にも負けず、風にも巻けず、
横風にも春の寒さにも負けず。
そういえばこの日は気温だけは上がってくれて、
走りやすい気温でした。
気温だけは。


苫前出発

ではまた稚内へ向けて出発しましょう。
あと140km!

ようやくいつものサイクリングの距離くらいになってきました。
山はないとはいえ、ずっと向かい風。
ずっと上り坂のようなものなのでつらいです。


交通量

苫前市街地を抜け、再び田舎道へ。



また風車が並んでいますが、
相変わらず左前方を向いています。
もう私が疲れるのはいいから、
どんどん発電してくださいませ。




苫前は結構栄えているので、交通量も多いです。
オロロンラインってほとんど車が走っていないイメージでしたが、
意外と走っているんですよね。
北海道の田舎の方って車はたまにしか走ってなくて、
その車は恐ろしいほどのスピードで飛ばしてるってイメージ。
良く考えたら、あまりにもひどい先入観を持っていたんだなあと実感します。
このあたりは、風雨の生活道路と思えばいつもの通りです。


羽幌に近づくに連れ、
交通量がかなり多くなってきます。
「交通量は少ない」な先入観があったからかなり多く感じますが、
先入観が無かったとしても結構うっとおしいくらいに車が走っています。




羽幌市街地に入りました。
もちろんセイコーマートもあります。



羽幌はフェリーターミナルがあり、
西に浮かぶ焼尻島(やぎしりとう)と天売島(てうりとう)にアクセスできます。
どちらも、周囲約12kmの小さな島なので、
1日で2島とも周れそうですね。
羽幌沿海フェリーは時期によって1日1往復だったり6往復だったりのようですが、
今回のポタリング派6月だったので1日4便の期間。
十分に可能だった様に思います。

焼尻島も天売島もとても景色が良い島みたいなので、
行ってみたいですね。
今度は羽幌までの道が向かい風じゃなければよいのですが。



羽幌以降


羽幌を越えると、急に交通量が少なくなります。
このあたりは羽幌を中心とした都市構造になっているのでしょう。
不思議なのは、北から羽幌方面へ向かう車もほとんどいないので、
追い越す車も対向車線の車もどちらもあまりいません。

車が減ったので、
元々持っていた先入観と同じような風景になってきました。
ついでに天気もよくなってきて、
青空が広がってきています。
前日は寒いくらいでしたが、
もう十分暖かいのでまさにサイクリング日和。



こうなってくると、多少の上り坂はほとんど気になりません。
むしろそのくらいの方が楽しいです。
道路がこんなに直線だったんだなあと気付き始めるのもこの辺り。

相変わらず向かい風ですが、
天気のよさで少し気持ちが回復してきました。





稚内まであと118km。
現実的な数字に安堵します。

そして当面の目標は初山別。
日本最北の天文台があり、
海水浴場や温泉まである観光に持ってこいの場所。

天気が一気に良くなってきて、
まさに北海道の風景になってきています。

美しい海、
青い空、
どこまでも続く直線道路。
ようやく北海道満喫タイムの始まりです。




こんなに見通しの良いオロロンラインですが、
実は (はみ出しての) 追い越し禁止区間もあります。



気分がよくなってきたので、
海と道路の記念写真。
真横に伸びる水平線と、どこまでも伸びるオロロンラインが気持ちいい。




ちょっと恐れていた事態が現実になってきました。
どこまで行っても景色が変わりません。
走っても走っても直線道路と海。

前日とは違った、贅沢な悲鳴です。



初山別


初山別村の市街地に入りました。
留萌から約70km地点です。



ここで丁度正午を迎えたのですが、
大きなサイレンが鳴り始めてびっくりしました。

セイコーマートに入ろうとしたら、
自転車乗りの先客がいたのでスルー。
キャンピングかランドナー的な自転車に大きな荷物を抱えていて、
とても人の良さそうな方だったのですが、
今は会話するのもしんどいくらい疲れています。

どれだけさわやかな天気になっても、
やっぱりどこまでも続く向かい風。

わざわざ楽しむ為に来ているのに、
なぜこんなに苦しまなければならないのか。
途中で止めようかとも思いますが、
3日目、つまり翌日は稚内から南下するコース。
ここはさすがに追い風になるだろうということだけを楽しみにして、
この日も走り続けます。


という疲れの中、セイコーマートを一旦スルーしたものの、
冷静に考えるとこの先で補給できないリスクを犯すべきではないことに気付きました。
通り過ぎて1kmくらい進んでいたものの、セイコーマートまで戻りました。

セイコーマートでは話しかけられる余裕すら与えないよう足早に立ち去りましたから、
もしかすると感じ悪かったかな。
単に私の自意識過剰だったら良いのですが。



初山別市街地を過ぎると上りになります。
この坂が、この日最高標高の初山別温泉やしょさんべつ天文台に向かう上り坂ですが、
その標高は60mにも満たない場所です。
如何にこの日の全体コースが平坦であるかがわかります。

上り坂の右手には、線路があったような橋の跡地っぽい場所がところどころにあります。
留萌本線のように、廃線の運命をたどってしまった路線があったのでしょうか。



インターネットは便利なもので、
「北海道 廃線」
で検索するとすぐに北海道の廃線が前線載っているサイトがありました。
そしてこの留萌以北のオロロンラインに沿って走っていた路線が、
羽幌線という国鉄 (JRの前団体) の路線であることが分かりました。
留萌から羽幌を通って幌延 (ほろのべ) まで走っていたそうなので、
私が見たものはまさに羽幌線の跡地だったのですね。

そう思うと哀愁を感じますね。
車の発達とともに失われていく電車路線は寂しいです。

羽幌は以前は炭鉱の町として栄えていたことも分かりました。
今や閉山しているので過疎化が進んでいるみたいですが。




初山別温泉に到着。
ここがこの日の最高標高。

天文台や温泉にも惹かれますが、
残念ながら時間に追われてそれどころではありません。
追い風であれば、せめて無風であればそういう時間も取れたのです。
何と言っても風が・・・ね。

初山別には札幌からのバスも出ているので、
アクセスは良いようです。
自転車で苦しまなくても、レンタカーを借りなくても、
気楽に来れるのはいいですね。
ただ、北海道の各地へのアクセスはどうしても札幌経由にいなってしまうんですよね。

新千歳から直接行ければいいのに、
ってのはいつも思います。
まあ羽田や成田から長距離バスが出てないのと一緒ですかね。



この日はほぼ平坦ですが、
初山別周辺はこの日最もアップダウンがある地域です。
最高標高で60mに満たないルートなので、
ほどよい気分転換になります。



下りの向こうに少し海も見えます。
しばらく海から遠ざかっていたので、
海が見えるとすがすがしい気分になります。



初山別村の共成地区に入ります。
黄色い標識は、
「シカ注意」
の標識です。
北海道だけに鹿には十分注意しないといけない、ってほど出るんですかね。
まあ落石注意みたいな注意喚起でしょう。


遠別

快晴の下、美しい海岸沿いを走ります。




気付けば遠別町に入りました。





牛発見。
そういえば、沖縄などでもよく牧場の牛を見かけますが、
乳牛は余り見ませんね。
北海道と言えばやはりミルク。
乳牛を見るのは新鮮です。

牛ってなぜか遠くでもこちらの気配を感じ取ってくれるんですよね。
結構道路から離れていますが、
手を振るとこちらに振り向いてくれて、
そのままずっとこちらを見つめています。
動物が反応してくれると嬉しいです。



おお、ついに稚内までの距離が99kmと100kmを切りました。
2桁台になるのは気分的にかなり違います。
まだ半分も走ってないのですが、
ゴールへのカウントダウンの始まりです。

ただし、この標識は稚内市役所まででしょうし、
私はノシャップ岬経由で稚内駅ゴールですから、
実際の残り距離はまだ100km以上あります。




遠別町に入ってから遠別市街地まではかなりの田舎で、
長い長い直線道路があります。

交通量も少ないので、本当に快適に走れる・・・はずだったのです。
この日なら逆方向に走っていたら、
さぞや快適なサイクリングだったことでしょう。
何度も繰り返しますがきつい向かい風で、
全く快適ではありません。


次回

天気が良く、景色が良いことだけが救いの中、
向かい風を切り裂きながら北上を続けます。

続きは次回

スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。






この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。