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グランフォンド糸魚川 その5 こえど越編 [グランフォンド糸魚川]

前回は第2区間最初の峠の湯之沢橋をクリアして、
GF最高標高「こえど越」の上り口までやってきました。
今回は7kmと長いこえど越にチャレンジです。


第2区間後半

いよいよこえど越に挑戦です。
一応、GF糸魚川で最高標高ですが、
3つある大きな峠の中では最も勾配が緩く楽らしいので、
時間はかかりそうですが大丈夫でしょう。



上り口

峠までは7km。
今年はぬるいところばかり走っていたので、
久しぶりの峠らしい峠。
しかもそんな峠がいくつもあるコース設定は、
自然とやる気が湧いてきます。


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上り始めてすぐは路面が濡れている場所が多く、
下りがちょっと心配になります。
前日まで雨だったらしいので、

その影響が残っているのだとすると、
きっと下り側も濡れている個所があるのでしょう。
上りの濡れた路面は自転車が汚れるだけですが、
下りの場合は気を付けないといけないです。


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勾配がきつくないとはいえ、
それは3つの峠の中で比較したら、という意味。
ほぼ常に5%を超えていることは覚悟しなければなりません。

だからと言って、道路の右側を通行してはいけませんね。
GF糸魚川では右側を通行している自転車をよく見ました。
残念です。



勾配と気温

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勾配がだんだんきつくなってきます。
場所によっては10%を示す場所もあり、
一筋縄ではいきません。

ただ私はミニベロなので、ギア比(正確にはディベロップメント)が低く設定できています。
軽いギアで筋疲労を抑制しておけるのが唯一のメリット。
GF糸魚川ではインナーローが大活躍します。


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勾配とともに厳しいのは天候です。
まさに雲一つない晴天に恵まれ、
10月だというのに熱中症の危険性が高まってきます。

周囲の木はあまり背が高くなく、
日陰は期待できません。

ボトルを忘れたものの、
前日に受付場所で2つ購入しておいて良かったです。
1つでは心許ないですし、
片方を途中で浴びる用の水するのも選択肢に入れられます。



残り5km

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少しでも木陰があるとありがたいです。
日陰と日なたでは体力の消耗が全く違います。

よく見ると、黄色い看板に残り5kmの表示があります。
5kmでもまだまだ長い。

1kmごとに表示がありますが、
残り4kmくらいからようやくカウントダウンの気分になれます。
ただ、6km・5kmの表示がいらないわけではなくて、
自分のペース配分などに影響してくるので、
あるとありがたい事には変わりありません。



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とても景色のいい場所ですが、
あまりにもきつくて自転車を押している方も多くいます。
気温はますます上がってきていて、
30℃になろうかというほど。
10月というのに、数日前まで降水確率が60%だったというのに、
日頃の行いが良すぎたのか、
運が良すぎるのか。

あまりにも快晴すぎて、
快晴なのが走行の障壁にすらなってきています。
贅沢な悩みなんですけどね。



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こうなってくると、本当に木陰が恋しいのですが、
ほとんどありません。
たまにあるこんな短い木陰ですらありがたく感じます。

あまりにもきついので、
3つの峠で最も楽という情報が怪しいです。
もしかして、個人的な主観であり、
正確ではないのかなとも疑いかけましたが、
なぜかそこは冷静に判断していました。

きっと、最後の市野々は、
この「こえど越」を上回るほどのきつい峠なのだろうと。
こえど越ですらここまで苦しんでいるのですから、
市野々は更にきついことを覚悟しておくべきなのだろうと。




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あまりにも速度が遅いので、
写真を撮ってもほぼペースが変わりません。



残り3km

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「フォルツァ!アト3k」
だそうです。
ようやく半分を切りました。
こうなるとかなり気分が違います。


ただ、更に暑さが増してきていて、
確かこのあたりで、
遂に32℃を超えました。
雨予報でむしろ寒さ対策を考えていた私は、
ロングタイツと長袖ジャージ。
春・秋の装備なのでかなり暑い。
長袖ではなくアームカバーにしておけばよかったと後悔します。
アームカバーなら、
外すだけでよいですから。
露出した腕の日焼け防止は、
日焼け止めでなんとかするしかありません。




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山のこの波状なのがフォッサマグナなのでしょうか。
それにしても、ずいぶんと山奥まで来てしまいました。
自力でここまで短時間で上ってこれるのですから、
自転車は偉大です。



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GF糸魚川名物の悪魔おじさん発見。
きついところで声援を受けて、
再び力を入れなおします。

ツール・ド・フランスなどで見る元祖悪魔おじさんは、
出没地点手前に三叉槍のペイントをしているらしいですが、
GF糸魚川の悪魔おじさんは
3km看板の「フォルツァ!」がその代わりだったのかも。



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いくら声援をもらっても、
精神的に少し回復するものの体力面はそうはいきません。
危険を感じたなら自転車を降りて休憩することも大事です。

ただ思うのは、
日陰で休憩した方がいいのにな、ということ。
なぜか日なたで休憩する人が多いので。

たまたま自転車を降りた場所が日なたで、
そこから移動する気にもなれないのでしょうけど、
そこから日陰まで移動した方が数倍楽になります。

そんな限界状態ではなかなかそこまで気が回らないものなので、
周りの人が声をかけてあげるのもいいかもしれません。

余計なお世話なら無視してもらってそれで良し、
それで気づいてもらえたなら助け合いです。



こえど越

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残り2km・残り1kmの看板でカウントダウンしながら走ると、
なんとか気持ちをつなげられます。
ただやみくもに7kmの上りを走るのは、
終わりの見えない闇の中で、
なす術なくもがき続けているかのごとき地獄です。

何事もゴールがあるからそこまでいったん頑張る力が湧くわけで、
永遠に続くかのような努力は続けられません。



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多くの参加者が座っているのが見えてきました。

こえど越に遂に到着です。


長かった、ここまで長かったです。
本当にきつかったので、上り終わった後の達成感たるや。


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こえど越にも小さなエイドがあって、
水をもらうことができます。
本当に助かります。


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峠に長居する理由はあまりないので、
すぐに出発です。

気持ちさえ落ち着けば、
呼吸を整えたり、体力的な回復をするのは、
下っている間で十分です。

と、頭ではわかっているんですが、
どうしても休んでしまうんですよね。
今回はGF糸魚川の厳しさを認識していたので、
自分に厳しくすることができました。


そういえば、写真のようにリカンベントの参加者がいました。
平地では絶対的優位なリカンベントも、
その構造から上りは苦手。
山岳コースのきついGF糸魚川ではむしろ弱点にしかなっていません。
好事家ってのは、
傍から見ると理解されないものですが、
本人は楽しんですよね。
分かります。

ちなみにミニベロは、
一応、低ディベロップメントを自然に得られるメリットがあるので、
山岳コースでは弱点だけというわけでは無い・・・はずです。



下り番長

峠のあとはダウンヒル。
上りは遅れを取ったとしても、
下りはみな重力駆動なのでペースはほぼ同じです。


濡れた路面は

ペダルを回す必要のある上りは、
苦しくてあまり景色を楽しんでいる余裕はありません。

下りは楽しめるのかというと、
速度が出ていて景色を楽しむ余裕はありません。

じゃあいつ楽しむんだ。
永遠のテーマ。


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下り始めてからすぐのところに、
橋らしき欄干のようなものが両サイドにありました。
上り途中にも、片側にはあったのですが、
両サイドにあるとちょっと趣が変わって、
特別なところを走っている感があります。
ちょっと気持ちいい。


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この先は長い長い下り坂です。
7km上ってきたのですから、
同じくらいは下り続けなければなりません。

ミニベロは車輪径が小さいので、
その分ブレーキによるリムの温度上昇が700cよりも顕著になります。
最近の緩いコースであれば気にする必要はありませんでしたが、
GF糸魚川では、
リム休憩を入れつつ下ることにしました。


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糸魚川の山々ではガードレールが低く、
景色が良く見えます。
その代わり危険度は増すので
どちらがいいのかは悩ましいところですが。



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あんなに長かった7kmの上りも、
下りならあっという間です。
まだ下りの途中ですが、
民家が並んでいるということは
そろそろ終わりが見えてきたということでしょう。



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ここまで来れば、一安心。
下りは脚は楽でいいのですが、
精神力とブレーキに気を使い過ぎて結局疲れます。

下りで濡れた路面はあまりなくて助かりました。


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下りが終わったと思ったらすぐにエイドでした。
第2エイドの農村公園に到着です。



AS2 農村公園

AS2は62.3km地点。
12:00の少し前に到着しました。


エイドの様子

GF糸魚川の厳しい時間制限とは逆に、
豪華なエイドステーション。
ぎりぎりの感想を目指す私のような参加者には諸刃の剣です。


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このAS2も参加者がいっぱい。
GF糸魚川の当日出走者が800人以上いることもありますが、
エイドが豪華なのでついみんな長居してしまっているのでしょう。


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おにぎりに笹すし、お稲荷さん、ブドウまであって、
そりゃ長居したくなりますよね。
GF糸魚川は、全力で走らなければならないコースと、
全力で楽しめるエイドが重なっていて、
とても素晴らしいハードが備わっています。
笹すしは各エイドでそれぞれ別のものなので、
全エイドで食べるべきでしょう。



次回

第2エイドの次は、第3区間。
第3ASび94.3kmを目指して走ります。
その間、第2・第3関門や、最終関門、
さらには最後の大きな峠の市野々などを含む、
盛りだくさんな区間となります。

次回に続きます。

グランフォンド糸魚川 2016 目次

その1 前日編
その2 スタート編
その3 母袋峠編
その4 第2区間前哨戦編
その5 こえど越編
その6 市野々と関門とカレー編
その7 魔の下り編
その8 ゴール編
その9 帰路とまとめ編


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