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PowerTap 20インチ中華カーボンホイール (3) [中華カーボンミニベロ]

前回は前後ハブ紹介で終わってしまいました。
今回はスポーク編です。

小径車の手組ホイールは、
スポーク探しが最も大変です。


小径車用スポーク探し

小径車ホイールの部品集めにおいて、
最も大変なのはスポークです。

ハブはホイール径が変わっても同じなので問題なし、
リムはカーボンならAli Expressで結構扱いがありますし、
アルミならALEXRIMSのR-390DA-22など、意外と選択肢があります。

問題はスポーク。
いや、エアロスポークに限定すると非常に難しいのです。
金澤輪業にあるスポークで良ければ、
何も難しいことはないのですけど。



スポーク at AliExpress

手組なので、自由に選択できます。
当然エアロスポークにしたいところですが、
パワータップGSはスポークホールがエアロ対応になってないんですよね。
そのため、小径車御用達・金澤輪業が用意している、
小径車用スポークは通りません。
金澤輪業のスポーク幅は広いところで実測で3.2mmくらいあります。
パワータップのスポークホールは直径2.5mm。
通るはずがありません。


A6_03862.JPG
一応試してみましたが、
もちろんダメです。




頑張って手組みするのに、
スポークは結局ノーマルなのか。
それではなんだか納得いかない。
少しエアロブレード部分の幅が狭いですが、
Pillarというメーカーの「PSR AERO 1423」が幅23mm の様です。
1423の14が番手、23が幅を表しているのでしょう。


存在は確認できたものの、
そもそも小径車用の短いスポークは、
売ってくれるようなところは少ないです。
その上、色はブラック、
かつストレートスポーク限定。


Ali Expressでも扱っているところがありましたが、
信頼できそうなセラーは小径車の長さに対応していません。
仕方なく、小径車の長さにも対応している怪しげなセラーで注文したものの、
いつまでたっても発送してくれません。
問い合わせると、

「商品がないので発送できません」

と回答が返ってきました。
いやいや、商品ページに載せてましたやんか・・・。
やはりAliExpressでは、事前の商品確認をしておくことが重要です。

まあそれだったら、そのうち店舗側からキャンセル処理されるかなと思っていたら、
私の期待とは裏腹に、
ステータスはむしろ発送済みに変わりました。
そのまま何もしなければ、私が受け取り確認をせずとも
注文が確定してしまいます。

ああ、いつもの管理のいい加減なAliExpressセラーではなく、
確信犯な詐欺セラーだったのです。
相変わらずの中華クオリティを味わいました。
AliExpressでは高額商品を買うときには注意しないと怖いですね。


スポーク at wheelbuilder.com

多少の費用を覚悟する段階に来ました。
高級スポークも視野に入れると、
DT aerolite(幅2.3mm) か SAPIM CX-RAY(幅2.2mm)が使えそうです。
しかし、これらもなかなか小径車サイズのスポークはありません。
金澤輪業のありがたさが身に染みてわかります。

いっそのこと、金澤輪業に
幅2.5mm以下のエアロスポークがないかと
問い合わせてみようかとも思いました。

そんなとき、ふと目に入ってきたのがwheelbuilder.com
ここはSAPIMを取り扱っています。
調べてみると、182mm以上ならストレートプルCX-RAYもあります。

というわけで、スポーク決定。
wheelbuilder.comなら安心感もあります。
最初からwheelbuilder.comにしておけば良かったですが、
送料が高いんですよね。



スポーク長計算

購入した50mmハイトの中華カーボンリムは、
実測ERD平均値が368.5mmでした。

ハブは購入済みなので、
あとはスポーク長を計算して購入するだけ。
Powertap GSのスポーク長の計算は、
powertap.com に載っていました。

Powertap GSのSPECSを開くと、
スポーク長とERDの関係のグラフのpdfがあります。

PowerTap GSは24H2クロスでしか組めません。
ERDさえ決まってしまえばスポーク長も決まってしまうんですね。
なるほど。

グラフにはERDが450mmから650mmまでしか載っていないので、
ERDが368.5mm でのスポーク長は読み取れません。
ですが計算式は書いてあって、以下の通り。

スポーク長[mm] = 0.5046 x (ERD[mm]) - 5.1[mm]

購入したカーボンリムのERDが実測368.5mmなので、

0.5046 x 368.5 - 5.1 = 180.8[mm]

です。
ニップルを考慮してあるのかどうかは不明。
一律で計算しているので、おそらく考慮されていないと予想し、
0.8mm減らして180mmにしておきたいところです。
・・・ですが、
残念ながらwheelbuilder.comで購入できるCX-RAYは182mm以上しかありません。

そうすると、最も短い182mmを選択するしかない。
計算結果(180.8mm)よりも1.2mmも長いスポークで大丈夫か?
CX-RAYは高価なので、
使えなかった時の損失が大きすぎます。
1本3.85 ドルは当時400円くらい。
25本(24プラス予備1本)で約1万円。
wheelbuilder.comは送料もかかります。


かなりの不安がありましたが、
かと言ってこれ以外の選択肢が見当たりません。
182mmで発注するしかなさそうです。
覚悟を決めて、オーダー決定。

それにしても、
まさか人生初のSAPIM CX-RAYが
小径車になるとは思いませんでした。


リア用スポーク到着

リア用のスポークが到着しました。

A6_03857.JPG
送料も安くないですし、高級スポークの到着です。


早速仮組みしてみましたが、若干短い。
長すぎることを心配していましたが、
まさか短いとは。

スポークをニップルにぎりぎり引っかかる状態にして、
なんとかすべてのスポークの仮り張りができました。
最終的に組みあがっても、
ニップルからスポークのねじ切りが見えています。

もう1mm長いスポーク、
具体的には183mmのスポークが良かったと思います。
182mm以上は1mm単位で選択できるので、
183mmならあったんですよね。

Powertap.comの計算式は、
700cくらいでないとうまく計算できないのかもしれません。
ホイール直径が小さくなった時にはスポークに横方向の角度がつくので、
真横から見たスポーク長との差が大きいことを考慮していないのかも。

いや、さすがにそれはないか。
可能性が高いのは、
私のERD計測が失敗だったことでしょうか。

でもなんとか組むことが出来て良かったです。
ぎりぎりですけど。


A6_04459.JPG
組みあがり重量は、776g。
パワータップGSホイールにしては、
そこそこ軽量ですね。


フロントホイール

これでようやくフロントに移れます。
一応、ダメだった時のことを考えてフロントスポークは購入前でした。

フロントのスポークは、
やはりいつも頼りになる金澤輪業です。
リアがもしCX-RAYで組めなかったときは、
金澤輪業のプレーンスポークにするつもりでした。
前輪と同時に注文できますし。
その場合、
前輪はエアロスポークなのに後輪がプレーンだと少し収まりが悪い。
前後プレーンにするか迷うところです。

今回は無事前後エアロスポークにできたので、
杞憂に終わりましたが。



フロントスポーク長計算

フロントハブはPowerwayのR36なので、
こちらはどんな幅広ブレードスポークでも大丈夫。
1本180円の金澤輪業エアロスポークを購入しました。
スポークとては安くはないですが、
CX-RAYを考えると半値以下ですからずいぶん安く感じますね。
17本(16本+予備1本)とニップルとメール便代でも
4,000円しません。

金澤輪業のスポークは3.2mm幅なので、
実はPillar の 「PSR AERO 1432」と出所は同じなのかもしれません。


後輪のスポーク長選択の失敗を踏まえて、
前輪のスポーク長選択は慎重になります。


PowerwayハブはPowertapハブと違って専用計算式などないので、
自分でスポーク長を算出しなければなりません。
今回はネット上で利用できる5か所のスポーク長計算機で算出しました。
ERDは、368mmと369mmで計算してみます。
組み方はラジアル。

サイト名 368mmで計算 369mmで計算
ノームサイクル 175mm 175.5mm
SAPIM 175mm 176mm
DT 174mm(175mm) 175mm(175.5mm)
自転車探検 175mm 175.5mm
サイクルボックス 173.8mm 174.3mm


DTはカッコ内が計算結果ですが、
その結果のおすすめスポーク長を載せています。
サイクルボックスだけ少し短めな結果ですが、
それでも大体174mm~176mm辺り。
てことは175mmでしょうかね。


フロント組み

175mmスポークが到着していざ組んでみると、
今度はこれが長いんです。
一応、スポークの長さを測りましたが、
175mmは正しく175mm。
間違っているとすればスポーク長計算か、ハブの実測データ。

ネジ山が見えなくなるまでねじ込んでもまだ緩いので、
ちょっとまずそう。

スポークのネジ山は見えなくなりましたが、
気合でニップルを回していると、
なんとか乗れるくらいのテンションで張れました。
よかったよかった。

本来なら、もう1mmか2mm短め、
174mmか173mmくらいが良かったのだろうと思います。
ハブの実測データが正しかったと仮定すると、
最も短いスポーク長を算出したサイクルボックスの計算機を
今後は信じるのが良さそうですかね。
まあ、たった1回だけで決めてしまうのは少し短絡過ぎなので、
今後もいくつかの計算機を使って確認するのは変わらないと思います。



A6_04458.JPG
フロントホイールの重量は527gです。
まあこんなものでしょう。

前後セットでは 527g +776g = 1303g。
軽くもなく重くもなく。



次回

次回はミニベロ全体像などです。

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