低ギア比化 その7 カセットスプロケット編 [自転車部品探訪]
前回ようやくラ・クランクの取り付けを終えました。
しかし、低ギア比化の動きをここでやめるわけにはいきません。
そうです、フロントチェーンリングを小さくした後は、
リアのカセットスプロケットを大きくするのです。
リアスプロケは、これまでもそこそこ大き目のものを使ったりしています。
12-27とか。
ただ、自分のバイクのパーツを部品を見ていてふと気づいたんですよね。
リアディレイラーは3500系SORA RD-3500SSなんですが、
対応リアスプロケット最大が32Tなんですよ。
どういう理屈なのか分かりませんが、
SSゲージなのに32Tが使えるんです。
そうとうスラント角が大きいということなのでしょうか。
さらに、トータルキャパシティがなんと37T。
ラ・クランクを使った私のバイクのフロント歯数差は、16T (46T-30T) です。
ということは、リアに11-32のスプロケを使ったとしても、
( 46T - 30T ) + ( 32T - 11T ) = 37
となり、ぴったり許容範囲内に入るのです。
(もちろん、フロントに50-34の通常のコンパとクランクを使っても
同じ計算になります。)
ぴったりすぎて怖い。
これはもう、やるしかないでしょう。
フロント歯数が小さいのでトップは11Tでもいいですが、
12-32Tなんていうスプロケがあればそちらでも構いません。
でも、探してみるとこれがないんですよ。
10速のコンポでは、
1世代前のDURA CS-7900では、12-27か11-28。
1世代前のULTEGRA CS-6700では、12-30。
1世代前の105 CS-5700では、12-27。
現行のTIAGRA CS-4600では、12-30。
最大歯数は30Tまでで、そもそも32Tはどこにもありません。
RD-3500が32Tまで使える意味がないじゃないか!
と思ったものの、
そうか、SORAは9速コンポかと思い直しまして、
9速スプロケで調べてみたところ、ありました。
CS-HG50-9は11-32があります。
SORA9速のための最大歯数32tだったんですね。
そりゃまたニッチなニーズに対応しましたな。
自分のバイクを今更9速に戻すわけもなく、
諦めるしかないかと思っていました。
ここでまたひらめきが(思い出しただけ・・・)。
MTBなら32Tスプロケがあるはずだ。
ところが、MTBの10速なら、11-32なんていくらでもありますが、
DYNA-SYSと呼ばれるMTB10速系はロードコンポと互換性が無いんですね。
MTB9速まではロードと互換性があったのですが、
残念ながらDYNA-SYSで互換性がなくなりました。
ここで諦めきれず、Google先生に色々聞いて回ったところ、
どうやら、場合によっては互換性があるようだと分かりました。
私の前向きな推察もあるので、100%確認したわけではないです。
私の理解を簡単にまとめてしまうと、
「リア変速の引き量が互換性無し」
だけのようなのです。
7800系DURA-ACE世代のコンポと、
SRAMのRED/FORCEコンポの関係と同じですね。
スプロケの間隔は同じなので、
シフターとディレイラーさえ互換性のあるペアにしておけば、
スプロケは問題ないのですね。
つまり、
ならどれでもOK。
もちろん、シフターの段数とスプロケの段数は揃えます。
逆に以下の組み合わせは、シフターとディレイラーの互換性が無いため
正しく動作しないでしょう。
これはシマノが発表してるわけでもなく、
どこかのショップが発表してるわけでもないです。
私がネットの情報を勝手に解釈してまとめただけ(単なる推測)なので、
間違っていても誰にも文句言えません・・・。
とは言え、ロード10速に、
スプロケだけDYNA-SYS10速を試す価値はありそうですね。
MTB10速で、最大歯数32T(11T-32T)のスプロケは、この辺り。
どれも11-32Tなら同じ歯数構成で
11・12・14・16・18・20・22・25・28・32Tです。
互換性が無く、失敗したときのために、
最もお求め安いDEORE CS-HG62-10を購入しました。
というより、高額なスプロケにあまり価値を見出せません。
多少軽くなると言っても、
回転体の中心部にあるものですからね。
箱は、シマノの廉価グレード共通の水色パッケージです。
11-32Tは大きいですね。
ちょっと古めの生卵みたいに広がっています。
実測で371g。
CS-HG62-10のメーカー公称値は11-36Tが451g。
11-32Tとの違いは、最大歯の36Tの代わりに12Tが入っていることです。
その差が80gも生む・・・・のかな?
特筆するものはないですが、裏面ははこちら。
そういえば9/10速フリー用スペーサーが入っていなかったので、
CS-HG62-10は10速専用フリーでは使用できないですね。
9/10速用フリーにそのまま入れるか、
11速用フリーに10速変換スペーサーを入れて使うかのどちらかです。
次回は、スプロケとチェーンを装着して、DYNA-SYSとロード10速の互換性を確認します。
また、ラ・クランクも併せて、
実走ですね。
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***** 低ギア比化 目次 *****
低ギア比化 その1 ラ・クランク購入編
低ギア比化 その2 ラ・クランク付属品編
低ギア比化 その3 ラ・クランク ラ・クランク コンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その4 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング部品編
低ギア比化 その5 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その6 ラ・クランク 今度こそ取付編
低ギア比化 その7 カセットスプロケット編
低ギア比化 その8 組み付け編
低ギア比化 その9 フロントディレイラー編
しかし、低ギア比化の動きをここでやめるわけにはいきません。
そうです、フロントチェーンリングを小さくした後は、
リアのカセットスプロケットを大きくするのです。
リアスプロケは、これまでもそこそこ大き目のものを使ったりしています。
12-27とか。
ただ、自分のバイクのパーツを部品を見ていてふと気づいたんですよね。
リアディレイラーは3500系SORA RD-3500SSなんですが、
対応リアスプロケット最大が32Tなんですよ。
どういう理屈なのか分かりませんが、
SSゲージなのに32Tが使えるんです。
そうとうスラント角が大きいということなのでしょうか。
さらに、トータルキャパシティがなんと37T。
ラ・クランクを使った私のバイクのフロント歯数差は、16T (46T-30T) です。
ということは、リアに11-32のスプロケを使ったとしても、
( 46T - 30T ) + ( 32T - 11T ) = 37
となり、ぴったり許容範囲内に入るのです。
(もちろん、フロントに50-34の通常のコンパとクランクを使っても
同じ計算になります。)
ぴったりすぎて怖い。
これはもう、やるしかないでしょう。
フロント歯数が小さいのでトップは11Tでもいいですが、
12-32Tなんていうスプロケがあればそちらでも構いません。
でも、探してみるとこれがないんですよ。
10速のコンポでは、
1世代前のDURA CS-7900では、12-27か11-28。
1世代前のULTEGRA CS-6700では、12-30。
1世代前の105 CS-5700では、12-27。
現行のTIAGRA CS-4600では、12-30。
最大歯数は30Tまでで、そもそも32Tはどこにもありません。
RD-3500が32Tまで使える意味がないじゃないか!
と思ったものの、
そうか、SORAは9速コンポかと思い直しまして、
9速スプロケで調べてみたところ、ありました。
CS-HG50-9は11-32があります。
SORA9速のための最大歯数32tだったんですね。
そりゃまたニッチなニーズに対応しましたな。
自分のバイクを今更9速に戻すわけもなく、
諦めるしかないかと思っていました。
ここでまたひらめきが(思い出しただけ・・・)。
MTBなら32Tスプロケがあるはずだ。
ところが、MTBの10速なら、11-32なんていくらでもありますが、
DYNA-SYSと呼ばれるMTB10速系はロードコンポと互換性が無いんですね。
MTB9速まではロードと互換性があったのですが、
残念ながらDYNA-SYSで互換性がなくなりました。
ここで諦めきれず、Google先生に色々聞いて回ったところ、
どうやら、場合によっては互換性があるようだと分かりました。
私の前向きな推察もあるので、100%確認したわけではないです。
私の理解を簡単にまとめてしまうと、
「リア変速の引き量が互換性無し」
だけのようなのです。
7800系DURA-ACE世代のコンポと、
SRAMのRED/FORCEコンポの関係と同じですね。
スプロケの間隔は同じなので、
シフターとディレイラーさえ互換性のあるペアにしておけば、
スプロケは問題ないのですね。
つまり、
シフター | 後変速器 | スプロケ | ||
---|---|---|---|---|
ロードSTI | + | ロードRD | + | ロードCS |
ロードSTI | + | ロードRD | + | DYNA-SYS CS |
DYNA-SYS STI | + | DYNA-SYS RD | + | ロードCS |
DYNA-SYS STI | + | DYNA-SYS RD | + | DYNA-SYS CS |
ならどれでもOK。
もちろん、シフターの段数とスプロケの段数は揃えます。
逆に以下の組み合わせは、シフターとディレイラーの互換性が無いため
正しく動作しないでしょう。
シフター | 後変速器 | スプロケ | ||
---|---|---|---|---|
ロードSTI | + | DYNA-SYS RD | + | ロードCS |
ロードSTI | + | DYNA-SYS RD | + | DYNA-SYS CS |
DYNA-SYS STI | + | ロードRD | + | ロードCS |
DYNA-SYS STI | + | ロードRD | + | DYNA-SYS CS |
これはシマノが発表してるわけでもなく、
どこかのショップが発表してるわけでもないです。
私がネットの情報を勝手に解釈してまとめただけ(単なる推測)なので、
間違っていても誰にも文句言えません・・・。
とは言え、ロード10速に、
スプロケだけDYNA-SYS10速を試す価値はありそうですね。
MTB10速で、最大歯数32T(11T-32T)のスプロケは、この辺り。
XT | CS-M771-10 |
SLX | CS-HG81-10 |
DEORE | CS-HG62-10 |
どれも11-32Tなら同じ歯数構成で
11・12・14・16・18・20・22・25・28・32Tです。
互換性が無く、失敗したときのために、
最もお求め安いDEORE CS-HG62-10を購入しました。
というより、高額なスプロケにあまり価値を見出せません。
多少軽くなると言っても、
回転体の中心部にあるものですからね。
箱は、シマノの廉価グレード共通の水色パッケージです。
11-32Tは大きいですね。
ちょっと古めの生卵みたいに広がっています。
実測で371g。
CS-HG62-10のメーカー公称値は11-36Tが451g。
11-32Tとの違いは、最大歯の36Tの代わりに12Tが入っていることです。
その差が80gも生む・・・・のかな?
特筆するものはないですが、裏面ははこちら。
そういえば9/10速フリー用スペーサーが入っていなかったので、
CS-HG62-10は10速専用フリーでは使用できないですね。
9/10速用フリーにそのまま入れるか、
11速用フリーに10速変換スペーサーを入れて使うかのどちらかです。
次回は、スプロケとチェーンを装着して、DYNA-SYSとロード10速の互換性を確認します。
また、ラ・クランクも併せて、
実走ですね。
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***** 低ギア比化 目次 *****
低ギア比化 その1 ラ・クランク購入編
低ギア比化 その2 ラ・クランク付属品編
低ギア比化 その3 ラ・クランク ラ・クランク コンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その4 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング部品編
低ギア比化 その5 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その6 ラ・クランク 今度こそ取付編
低ギア比化 その7 カセットスプロケット編
低ギア比化 その8 組み付け編
低ギア比化 その9 フロントディレイラー編
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