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KAHENSHIKI KOMA その2 [ミニベロ考察]

前回はKOMAの歴史とでもいうような文章になりましたが、
今回は、KAHENSHIKI KOMAのその能力について
相変わらず好き勝手に書き連ねようという日になっております。

KOMAのKOMAたる所以とでもいうべきところですね。


KOMAの魅力は大きく分けて2つ。

1つはその独特の折りたたみ機構ですが、
それはまた次回に回しまして、
今回はもう1つの魅力、ギア比について解説してみたいと思います。

なお、私の所有するKOMAが第3世代なこと、
Smartcog社のサイトに残っているのも第3世代の諸元であることから、
特にことわりのない限り第3世代についてのみ述べています。
つまりはリア3段バージョンです。

とは言え、魅力だと言っているのはギア比は、
3段の変速ができるところではありません。
6インチという極小径車にもかかわらず、
シャカシャカ高回転にしなくても進んでくれる点です。
ですので、これから語る魅力については、全世代ほぼ共通です。


例えばロードでは、
ギア比 = フロントチェーンリングのギア歯数 ÷ リアスプロケの歯数
となります。

ノーマルクランクのインナー39Tで、
リアスプロケの歯数19Tをギアを選択した場合、

ギア比 = 39/19

となります。
クランク1回転で進む距離は、ギア比にタイヤ周長をかければいいので、
23C のタイヤ周長が2096mm ですので、

クランク1回転で進む距離 = 2096 x (39/19) = 4302mm =4.30m

です。
簡単ですね。

さて、KOMAはどうでしょう。
KOMAは、ギア比の計算が2回必要になります。

koma_gear_01f.jpg
まずはフロントチェーンリングと中央ギアによるギア比。
青の円で示したKOMAのチェーンリング歯数は36Tで、
赤の円で示した中央ギアが14T。
この部分のギア比を計算すると

ギア比(前) = 36/14

です。
次に後ろ側。
koma_gear_02r.jpg
中央ギアの青円が39Tで、
リアスプロケ(赤円)が11/13/15Tです。
最もギア比が大きくなる11Tで計算すると、

ギア比(後) = 39/11

となります。
KOMA全体のギア比は

ギア比(全体) = ギア比(前) x ギア比(後) = 36/14 x 39/11 = 9.12

となるのです。
そして、6インチのタイヤ周長が48cmなので、

KOMAがクランク1回転で進む距離 = 48cm x 9.12 = 4.38m

です。
ロードのフロント39T・リア19Tのときとほぼ同じだけ進むわけですね。
6インチの小径車ですよ。
16インチではなく、6インチ。

ギア比を稼ぐために、
車体中央に追加のギアを用意しているのです。
言うのはたやすいですが、
設計は大変だったでしょうね。


ちなみに、KOMAの3速それぞれのギアが
フロント39Tの700x23cロードのリアスプロケ歯数がどのくらいに相当するか
計算してみました。


KOMA11T13T15T
F39Tの700x23c18.7T22.1T25.5T


どうでしょう。
折りたたみ自転車ですので、
長距離走るわけではないことを考えると、
ちょっと軽めの丁度よいギアではないでしょうか。

・・・本当はもう少し大きくてもいいと思いますが、
それを求める自転車じゃないですから、
これで十分に楽しめます。
KOMAだけで長距離を乗るわけではなく、

KOMA x 電車
KOMA x バス
KOMA x 車

のように扱うのが最大限楽しむ方法ではないかと思います。

次回は、もう1つの特徴である、折りたたみ方式についてです。

ヤフオク!で「kahenshiki KOMA」を検索する

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