サイクルモード2014 その2 ミニベロ編[1] [サイクルモード]
サイクルモードレポートのその1続きです。
今回ももう少しミニベロのブースが続きます。
今回は、折り畳み機構を持たないミニベロに注目してみます。
中華カーボンミニベロ号のライバルたち。
強敵と書いて「とも」と読みます。
キワモノっぽいのに本格派、
意外と中華カーボンミニベロ号と思想が似ている、HMRシリーズ。
ボーカロイド「初音ミク」がコンセプトのレーシングミク。
それを擁して活動している、グッドスマイルレーシングのミニベロです。
上から順に、こういうお値段。
HMR-Extremeは、7kgを切る超高級ミニベロ。
車体はカーボンではなくマグネシウム合金です。
マグネシウム合金と言うと、ピナレロ・ドDogmaを思い出します。
最近のDogmaはカーボンになってしまったので、
マグネシウムだったころの強烈な印象(と価格)を知っている者としては少し寂しいです。
HMR-Extremeはマグネシウム合金でレースも市場も突っ走ってもらいたいですね。
装備面では、コンポにDURA-ACE 9070 Di2を採用し、
ブレーキやBBいもフルDURA-ACEで妥協無し。
ホイールはPHW-R303-451Cというカーボンホイール。
Cと付いているところからもわかるようにクリンチャーです。
ここまでお金かかっている本気のレーシングマシンなのだから、
チューブラーの451カーボンホイールを作ってほしかったかも。
未だにこの451㎜規格のカーボンチューブラーは見たことがないのですし、
そこまでやっておくと、それこそ本気度が伝わってきたかと思います。
スポークは、フロントが20本・リアが24本なので、
中華カーボンミニベロホイールの標準的なスポーク数。
おそらく色を塗っただけ(もちろん、検品などが厳重だと思いますが)だと思われます。
私の中華カーボンミニベロホイールはフロント16本・リア20本で作っているので、
ここだけはHMR-Extremeに対しても誇れるところでしょうか。
今は中華カーボンホイール1号が壊れて、
2号を製作中ですが・・・・。
タイヤは、SCHWALBE ULTREMO ZXです。
451㎜サイズで160gの、耐久性が低いレーシングタイヤ。
これは本気度が高い。
Panaracer ミニッツライトで十分としないところがすごいですね。
値段が1本1500円くらい違うので、普通は妥協してしまいます。
税抜き58万円のバイクなら、
2本で3000円の違いくらいではあまり変わらないですけどね。
なお、SCHWALBE ULTREMO ZXは耐久性が低いらしいので、
ランニングコストがかかります。
それこそロードバイクのように、
普段履き用と決戦用を分けたくなりそうです。
そしてまた普段履き用ホイールが必要になるという堂々巡り。
ハンドル、ステム、シートポストもカーボンですが、
メーカーが書いてないので、中華カーボン的なものでしょう。
ハンドルは好みの差が大きいので、すぐに交換されると思います。
特に、最初に取り付けられているハンドルはアナトミックなので、
その傾向が顕著に表れるでしょう。
サドルは地味にチタンレールのサドルです。
・・・・が、サドルはハンドルとともに最も個人の好みに依存する箇所。
本気な人ほど、すぐに交換することになる可能性が高そうです。
ペダルはマグネシウム合金製のM138となっていますが、
クイックリリース機構がついているようです。
しかし、ビンディングではないので、きっとここも交換ですね。
SPDかSPD-SLにしたいところ。
細かいところに好みがあれど、
マグネシウムフレームのHMR-Extremeが最高級レーシングミニベロであることに違いありません。
こういうとびぬけたものを作るメーカーは
今後にも大いに期待したいです。
とはいえ、価格的に考えると、
購入検討対象になりそうなのはHMR-9かHMR-Xでしょう。
それでも十分にお高いですが。
HMR-9がドロップハンドル、
HMR-Xがフラットバーですが、
注意点としては、名前と変速数は一致しないことに注意です。
HMR-9は5800系105なので11速、
HMR-Xは3500系SORAなので9速です。
Xって10を表しそうですが、どういう意味なんでしょうね。
HMR-9に至っては、「9」なのに11速です。
名前が変速数を謳っているわけではない、ということなのでしょうが、
だったら何を表しているのか、それが分かりません。
HMR-9もHMR-Xも、同じHMR-Extremeと同じくマグネシウム合金フレームです。
HMR-Extremeのみ、「スムーズヴェルディング」と記載されているので、
おそらく接合部のスムーズ処理がなされているのでしょう。
実はフレーム単品もあります。
もしかしたらこちらの方がいいかも、と思いましたが、
プラス4万円でHMR-Xを入手できるなら
よっぽどパーツが余ってて、かつ20インチホイールも余ってない限り、
HMR-Xにしておいて損はないかと思います。
不要パーツは流用かオークションで。
SORAなので、もしかしたらホイールは11速に非対応かもしれません。
HMR-9のホイールはLight Weight Aluminium PHW-R130-451 20inch-451、
HMR-XのホイールはAL6061 20inch-451となっているので、
別物のようです。
というか、見るからに別物。
前者は普通の組み方で、後者はROLFのようなペアードスポーク。
見た目はペアードスポークのほうが好みなのですが。
これらはフレーム単体で飾られていたものの接合部。
フレーム売りはスムーズヴェルディングではないようです。
HMR-Extremeの接合部の写真を撮っておけば、
比較できてよかったのに、と後悔中。
グッドスマイルカンパニーのブース(なのかな?)には、
最初の写真にちらっと写りこんでいますが、
普通のホイールも展示してありました。
その中で注目は、451WOのカーボンホイールです。
フロント20本、リア24本のスポークなので、
やはり中華カーボン系だと思います。
しかし、注目はそのスポーク。
Fulcrumの2to1になる前のRacing1を思い出させる幅広のスポークです。
まさかこんなところできしめんスポークに出会えるとは。
首折れスポークではなく、ストレート形状です。
もしかしたら、反応性がよくなっているかも。
20インチで反応性とか求められているかというと疑問ですが。
きしめんスポークの見た目はかなりの迫力です。
これは惚れてしまいます。
ほしい。
ストレートスポークになったことにより、
耐久性も向上しているでしょう。
特にミニベロはスポーク角度が急にならざるを得ませんので、
スポークの首部分に700cでは
考えられないほどの負担がかかっています。
ストレートならその問題がかなり緩和できているはず。
残念なのは、赤のハブしか用意されていないこと。
将来的に要望が多ければ他の色も考えているとおっしゃっていましたので、
その要望の多さに期待です。
もっと色々なブースについて書こうと思っていましたが、
意外と長くなってしまったので続きは次回に。
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***** サイクルモード2014 目次 *****
その01 有名フォールディングバイク
その02 ミニベロ編[1]
その03 ミニベロ編[2]
その04 ヨネックス編
その05 ロードバイク編
その06 アクセサリ編[1]
その07 アクセサリ編[2]
その08 フォールディングバイク編
その09 まとめ編
今回ももう少しミニベロのブースが続きます。
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グッドスマイルレーシング | ||
今回は、折り畳み機構を持たないミニベロに注目してみます。
中華カーボンミニベロ号のライバルたち。
強敵と書いて「とも」と読みます。
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みっくみく | ||
キワモノっぽいのに本格派、
意外と中華カーボンミニベロ号と思想が似ている、HMRシリーズ。
ボーカロイド「初音ミク」がコンセプトのレーシングミク。
それを擁して活動している、グッドスマイルレーシングのミニベロです。
上から順に、こういうお値段。
価格 (税別) | |
---|---|
HMR-Extreme | 58万円 |
HMR-9 | 19万8000円 |
HMR-X | 13万8000円 |
HMR-Extremeは、7kgを切る超高級ミニベロ。
車体はカーボンではなくマグネシウム合金です。
マグネシウム合金と言うと、ピナレロ・ドDogmaを思い出します。
最近のDogmaはカーボンになってしまったので、
マグネシウムだったころの強烈な印象(と価格)を知っている者としては少し寂しいです。
HMR-Extremeはマグネシウム合金でレースも市場も突っ走ってもらいたいですね。
装備面では、コンポにDURA-ACE 9070 Di2を採用し、
ブレーキやBBいもフルDURA-ACEで妥協無し。
ホイールはPHW-R303-451Cというカーボンホイール。
Cと付いているところからもわかるようにクリンチャーです。
ここまでお金かかっている本気のレーシングマシンなのだから、
チューブラーの451カーボンホイールを作ってほしかったかも。
未だにこの451㎜規格のカーボンチューブラーは見たことがないのですし、
そこまでやっておくと、それこそ本気度が伝わってきたかと思います。
スポークは、フロントが20本・リアが24本なので、
中華カーボンミニベロホイールの標準的なスポーク数。
おそらく色を塗っただけ(もちろん、検品などが厳重だと思いますが)だと思われます。
私の中華カーボンミニベロホイールはフロント16本・リア20本で作っているので、
ここだけはHMR-Extremeに対しても誇れるところでしょうか。
今は中華カーボンホイール1号が壊れて、
2号を製作中ですが・・・・。
タイヤは、SCHWALBE ULTREMO ZXです。
451㎜サイズで160gの、耐久性が低いレーシングタイヤ。
これは本気度が高い。
Panaracer ミニッツライトで十分としないところがすごいですね。
値段が1本1500円くらい違うので、普通は妥協してしまいます。
税抜き58万円のバイクなら、
2本で3000円の違いくらいではあまり変わらないですけどね。
なお、SCHWALBE ULTREMO ZXは耐久性が低いらしいので、
ランニングコストがかかります。
それこそロードバイクのように、
普段履き用と決戦用を分けたくなりそうです。
そしてまた普段履き用ホイールが必要になるという堂々巡り。
ハンドル、ステム、シートポストもカーボンですが、
メーカーが書いてないので、中華カーボン的なものでしょう。
ハンドルは好みの差が大きいので、すぐに交換されると思います。
特に、最初に取り付けられているハンドルはアナトミックなので、
その傾向が顕著に表れるでしょう。
サドルは地味にチタンレールのサドルです。
・・・・が、サドルはハンドルとともに最も個人の好みに依存する箇所。
本気な人ほど、すぐに交換することになる可能性が高そうです。
ペダルはマグネシウム合金製のM138となっていますが、
クイックリリース機構がついているようです。
しかし、ビンディングではないので、きっとここも交換ですね。
SPDかSPD-SLにしたいところ。
細かいところに好みがあれど、
マグネシウムフレームのHMR-Extremeが最高級レーシングミニベロであることに違いありません。
こういうとびぬけたものを作るメーカーは
今後にも大いに期待したいです。
とはいえ、価格的に考えると、
購入検討対象になりそうなのはHMR-9かHMR-Xでしょう。
それでも十分にお高いですが。
HMR-9がドロップハンドル、
HMR-Xがフラットバーですが、
注意点としては、名前と変速数は一致しないことに注意です。
HMR-9は5800系105なので11速、
HMR-Xは3500系SORAなので9速です。
Xって10を表しそうですが、どういう意味なんでしょうね。
HMR-9に至っては、「9」なのに11速です。
名前が変速数を謳っているわけではない、ということなのでしょうが、
だったら何を表しているのか、それが分かりません。
HMR-9もHMR-Xも、同じHMR-Extremeと同じくマグネシウム合金フレームです。
HMR-Extremeのみ、「スムーズヴェルディング」と記載されているので、
おそらく接合部のスムーズ処理がなされているのでしょう。
実はフレーム単品もあります。
もしかしたらこちらの方がいいかも、と思いましたが、
プラス4万円でHMR-Xを入手できるなら
よっぽどパーツが余ってて、かつ20インチホイールも余ってない限り、
HMR-Xにしておいて損はないかと思います。
不要パーツは流用かオークションで。
SORAなので、もしかしたらホイールは11速に非対応かもしれません。
HMR-9のホイールはLight Weight Aluminium PHW-R130-451 20inch-451、
HMR-XのホイールはAL6061 20inch-451となっているので、
別物のようです。
というか、見るからに別物。
前者は普通の組み方で、後者はROLFのようなペアードスポーク。
見た目はペアードスポークのほうが好みなのですが。
これらはフレーム単体で飾られていたものの接合部。
フレーム売りはスムーズヴェルディングではないようです。
HMR-Extremeの接合部の写真を撮っておけば、
比較できてよかったのに、と後悔中。
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カーボンホイール | ||
グッドスマイルカンパニーのブース(なのかな?)には、
最初の写真にちらっと写りこんでいますが、
普通のホイールも展示してありました。
その中で注目は、451WOのカーボンホイールです。
フロント20本、リア24本のスポークなので、
やはり中華カーボン系だと思います。
しかし、注目はそのスポーク。
Fulcrumの2to1になる前のRacing1を思い出させる幅広のスポークです。
まさかこんなところできしめんスポークに出会えるとは。
首折れスポークではなく、ストレート形状です。
もしかしたら、反応性がよくなっているかも。
20インチで反応性とか求められているかというと疑問ですが。
きしめんスポークの見た目はかなりの迫力です。
これは惚れてしまいます。
ほしい。
ストレートスポークになったことにより、
耐久性も向上しているでしょう。
特にミニベロはスポーク角度が急にならざるを得ませんので、
スポークの首部分に700cでは
考えられないほどの負担がかかっています。
ストレートならその問題がかなり緩和できているはず。
残念なのは、赤のハブしか用意されていないこと。
将来的に要望が多ければ他の色も考えているとおっしゃっていましたので、
その要望の多さに期待です。
もっと色々なブースについて書こうと思っていましたが、
意外と長くなってしまったので続きは次回に。
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***** サイクルモード2014 目次 *****
その01 有名フォールディングバイク
その02 ミニベロ編[1]
その03 ミニベロ編[2]
その04 ヨネックス編
その05 ロードバイク編
その06 アクセサリ編[1]
その07 アクセサリ編[2]
その08 フォールディングバイク編
その09 まとめ編
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