グランフォンド糸魚川 その3 母袋峠編 [グランフォンド糸魚川]
前回はグランフォンド糸魚川(以下GF糸魚川)をスタートしたところ。
まだコースプロファイルに見るような厳しい坂は現れていません。
第1ASに向かう第1区間は、GF糸魚川の3つの難所の一つ、
母袋峠(もたいとうげ?読み不明)があります。
まずは足慣らし。
AS1の菊右エ門駐車場は33.5km地点。
第1区間の一区切りとしては、
20.9km地点の母袋峠ですね。
標高約400mの峠です。
前回は日本海岸沿いを東に走っていましたが、
名立川(なだちがわ)沿いに南下します。
名立駅の高架下を通過。
ちなみに、名立は上越市。
GF糸魚川は、いったん上越市に入った後、
母袋峠までは上越市を走ることになります。
母袋峠が市境で、以降は全て糸魚川市。
川沿いを走るのは、なぜかいつも気持ちいいものです。
マイナスイオンとは言いませんが、
何か水蒸気量とかで説明つかないものでしょうか。
単に見通しが良いからかもしれませんが。
ちなみに、名立川沿いも若干の上り坂です。
ですがまだドラフティングの効果はありそうなので、
出来る限りの体力温存走法。
そして、ついに来ました。
桂谷の交差点を右折すれば、
母袋峠まで約4kmの上り坂です。
ちょっと話が戻りますが、
スタートを待つ列で、隣の方がなんと11回目の出場の方でした。
GF糸魚川の開催は今回で12回目ですが、
第1回以外は全て参加されているそうです。
以前はスタートの待ち時間が1時間以上かかっていたことや、
エイドの素晴らしさなどを教えていただきました。
ついでにコースのポイントをお聞きすると、
・大きな3つの山のうち、最後の山(市野々)がきつい
・理由は、脚が削られた時間帯の長く勾配のきつい坂だから
・1つ目の山(母袋峠)はまだ脚があるからみんな大丈夫
・2つ目の山(こえど越)は、長いけど勾配が緩いから大丈夫
・非公式エイドのカレー屋がある
とのこと。
その方はひざの手術明けのため、
この日の目標は最後の山の前にあるカレー屋だそうです。
なんだか色々といいことを聞きました。
この情報が、後にかなり大きな意味を持ってくるとは、
このときは露程にも思っていなかったのですが・・・。
というわけで、母袋峠はまだまだ余裕のはず。
「(母袋峠は序盤なので)脚があるからみんな大丈夫」とのことでした。
しっかり行間を読み砕けば、
序盤だから大丈夫だけど、序盤でなければきつい坂
ということになります。
母袋峠も楽観視は出来ませんね。
ここで無駄に体力を使ってしまっては、
後半に響いてきます。
」
なんて余裕なことを思っていましたが、
いやいやどうして、10%以上の勾配が続く厳しい坂です。
つらい、とてもつらいです。
参加者同士が密集しているのが、坂のきつさを表しますね。
それだけスピードが落ちているということです。
結構走ってきたと思いましたが、
なんとか写真左の黄色い看板に見えるでしょうか、
あと3kmの表示看板が。
最初の1kmだけで結構足に来てますが、
この3倍もあるのかと思うとぞっとします。
全然足慣らしなんてレベルじゃありません。
GF糸魚川の3つの峠は、
残りの距離が3kmあたりから1km刻みで表示してくれているので、
進行度合いが分かってとてもありがたいです。
残り距離が分からないまま黙々と走るのは、
精神的にきついものがありますから。
勾配に加えてもう一つの敵というか、
誤算がありました。
天気がいい、良すぎです。
大会3日前くらいまでは、降水確率60%くらいの予報だったのです。
なのでどちらかというと私の意識は雨対策とか寒さ対策とか、
そっちの方向に向いていました。
それが急転直下の快晴で、
とてもうれしいのですが私の装備は追いついていない。
春秋用の薄手の物ではありますが、
長袖ジャージにロングタイツ。
これは熱中症の危険も出てきました。
天気がいいのはむしろ嬉しい事なんですけどね。
風景を楽しむ観点では最高の条件なんですが、
体力的な観点ではひどい。
その上、山の中でも全然日陰がない。
フォッサマグナな地形は、あまり関係ないと思いますが、
そうとでも思わなければやってられないくらい。
サイコンを見ると気温は28℃を超えています。
10月というのに、夏の気温でございます。
ずっと太陽にさらされて、
体温が上がっていくのが止まりません。
残り2km・残り1kmの看板と、サイコンの走行距離計測で、
少しずつ減り続ける峠までの距離を確認しながら
ただただペダルを回し続けます。
なんだか車が止まっていて、
スタッフらしき黄色いTシャツの人が大勢います。
峠付近で事故か?
と思ったら、ここが母袋峠でした。
スタッフが水を配っています。
冷えた水ではなかったですが、
ボトルに入っているドリンクよりはよっぽど冷たい水は、
体温を下げるのにいいです。
確か5℃~15℃くらいが経口摂取の水分の吸収率がよくて、
それより高くても低くても吸収率が下がるはず。
高い気温の中、10km/h以下の速度で走ってきた私のボトルは、
余裕で20℃を超えているでしょう。
実際は、ミネラル含有率でも吸収率は変わってきますから、
あたたかいスポーツドリンクと冷たい水のどちらが適しているのかは迷うところです。
ただ、少しでも温度の低いドリンクを飲めば、
清々しさから気持ちはいいですね。
峠まで来たので、あとはほぼ下り基調。
・・・かと思っていました。
下りも勾配がきつめです。
今年はここまできつい峠を走っていないので、
久しぶりのきつい下りです。
下りになると日陰もありました。
これが上り坂の途中にあればよかったのに。
長い下りを気を引き締めて、と思ってたら、
すぐにまた上りでした。
下りも嫌ですが、
今は上りも嫌なのに。
そして下り。
カーブの多い下りは嫌いだったことを思い出しました。
見通しはいい割に、
なんだかんだで結局ブラインドコーナーなんですよね。
途中に橋を発見したので、
停車して写真撮影。
こんなことしてる時間はないはずなんですが、
いてもたってもいられませんでした。
しかし、眼下には木しか見えません。
また下って、
上って、
下り急カーブ手前のグレーチングに恐れを抱きながら、
また上って、
更に上って。
これ本当に下っているんだろうかと疑問に思うほど、
アップダウンが続きます。
下って、
上って、
下って。
一体いつまで続くのか。
何度も何度もアップダウンを繰り返しながら、
少しずつ、山の景色から住人を感じられるエリアに入ってきました。
長かった下りもようやく終わり。
アップダウンのアップもきついですが、
下りも勾配がきついので、
精神的な疲労がすごいです。
下りが終わったらすぐにエイドでした。
GF糸魚川は急展開していくので面白いですね。
菊右エ門駐車場に到着です。
第1エイドは33.5km地点。
まだまだ多くの人が離れ離れにならずにいます。
11:00の時間制限の第1関門はAS1よりも後ろにあるので、
時間ぎりぎりに来た場合は素通りするしかありません。
私はなんだかんだで9:45ごろにAS1に到着。
約6km先の第1関門までは平地っぽいので15分くらいとしても、
1時間ほど余裕があります。
ここまで結構頑張ったみたいです。
豪華なエイドは、まずは「おっぱいパン」。
なんだそのネーミングは!
でもおいしかったです。
中にはクリームが詰まってました。
・・・だからなのか?
x
そして笹すし。
各エイドで笹すしを頂けるのですが、
それぞれ別のお店が出しているみたいです。
正直、どこの笹すしもとてもおいしくて、甲乙のつけようがありません。
他に、おにぎりがあったり、
ベーシックなバナナは一本丸ごとと半分に切ってあるものがあったり、
豪華でかつ微に入り細を穿つエイドでした。
もちろんドリンクも水やスポーツドリンクが完備。
本当に完璧な補給ステーションです。
笹すしの行列が少し大変だったでしょうか。
でもこれはさすがにどうしようもないか。
豪華なエイドを堪能したいところですが、
今回はそうも言ってられません。
笹すしもそこそこに、第2エイドに向けて出発です。
次回に続きます。
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まだコースプロファイルに見るような厳しい坂は現れていません。
第1ASに向かう第1区間は、GF糸魚川の3つの難所の一つ、
母袋峠(もたいとうげ?読み不明)があります。
まずは足慣らし。
母袋峠へ
AS1の菊右エ門駐車場は33.5km地点。
第1区間の一区切りとしては、
20.9km地点の母袋峠ですね。
標高約400mの峠です。
名立川沿い
前回は日本海岸沿いを東に走っていましたが、
名立川(なだちがわ)沿いに南下します。
名立駅の高架下を通過。
ちなみに、名立は上越市。
GF糸魚川は、いったん上越市に入った後、
母袋峠までは上越市を走ることになります。
母袋峠が市境で、以降は全て糸魚川市。
川沿いを走るのは、なぜかいつも気持ちいいものです。
マイナスイオンとは言いませんが、
何か水蒸気量とかで説明つかないものでしょうか。
単に見通しが良いからかもしれませんが。
ちなみに、名立川沿いも若干の上り坂です。
ですがまだドラフティングの効果はありそうなので、
出来る限りの体力温存走法。
そして、ついに来ました。
桂谷の交差点を右折すれば、
母袋峠まで約4kmの上り坂です。
スタート前のお話し
ちょっと話が戻りますが、
スタートを待つ列で、隣の方がなんと11回目の出場の方でした。
GF糸魚川の開催は今回で12回目ですが、
第1回以外は全て参加されているそうです。
以前はスタートの待ち時間が1時間以上かかっていたことや、
エイドの素晴らしさなどを教えていただきました。
ついでにコースのポイントをお聞きすると、
・大きな3つの山のうち、最後の山(市野々)がきつい
・理由は、脚が削られた時間帯の長く勾配のきつい坂だから
・1つ目の山(母袋峠)はまだ脚があるからみんな大丈夫
・2つ目の山(こえど越)は、長いけど勾配が緩いから大丈夫
・非公式エイドのカレー屋がある
とのこと。
その方はひざの手術明けのため、
この日の目標は最後の山の前にあるカレー屋だそうです。
なんだか色々といいことを聞きました。
この情報が、後にかなり大きな意味を持ってくるとは、
このときは露程にも思っていなかったのですが・・・。
というわけで、母袋峠はまだまだ余裕のはず。
母袋峠
「(母袋峠は序盤なので)脚があるからみんな大丈夫」とのことでした。
しっかり行間を読み砕けば、
序盤だから大丈夫だけど、序盤でなければきつい坂
ということになります。
母袋峠も楽観視は出来ませんね。
ここで無駄に体力を使ってしまっては、
後半に響いてきます。
」
なんて余裕なことを思っていましたが、
いやいやどうして、10%以上の勾配が続く厳しい坂です。
つらい、とてもつらいです。
参加者同士が密集しているのが、坂のきつさを表しますね。
それだけスピードが落ちているということです。
結構走ってきたと思いましたが、
なんとか写真左の黄色い看板に見えるでしょうか、
あと3kmの表示看板が。
最初の1kmだけで結構足に来てますが、
この3倍もあるのかと思うとぞっとします。
全然足慣らしなんてレベルじゃありません。
GF糸魚川の3つの峠は、
残りの距離が3kmあたりから1km刻みで表示してくれているので、
進行度合いが分かってとてもありがたいです。
残り距離が分からないまま黙々と走るのは、
精神的にきついものがありますから。
勾配に加えてもう一つの敵というか、
誤算がありました。
天気がいい、良すぎです。
大会3日前くらいまでは、降水確率60%くらいの予報だったのです。
なのでどちらかというと私の意識は雨対策とか寒さ対策とか、
そっちの方向に向いていました。
それが急転直下の快晴で、
とてもうれしいのですが私の装備は追いついていない。
春秋用の薄手の物ではありますが、
長袖ジャージにロングタイツ。
これは熱中症の危険も出てきました。
天気がいいのはむしろ嬉しい事なんですけどね。
風景を楽しむ観点では最高の条件なんですが、
体力的な観点ではひどい。
その上、山の中でも全然日陰がない。
フォッサマグナな地形は、あまり関係ないと思いますが、
そうとでも思わなければやってられないくらい。
サイコンを見ると気温は28℃を超えています。
10月というのに、夏の気温でございます。
給水
ずっと太陽にさらされて、
体温が上がっていくのが止まりません。
残り2km・残り1kmの看板と、サイコンの走行距離計測で、
少しずつ減り続ける峠までの距離を確認しながら
ただただペダルを回し続けます。
なんだか車が止まっていて、
スタッフらしき黄色いTシャツの人が大勢います。
峠付近で事故か?
と思ったら、ここが母袋峠でした。
スタッフが水を配っています。
冷えた水ではなかったですが、
ボトルに入っているドリンクよりはよっぽど冷たい水は、
体温を下げるのにいいです。
確か5℃~15℃くらいが経口摂取の水分の吸収率がよくて、
それより高くても低くても吸収率が下がるはず。
高い気温の中、10km/h以下の速度で走ってきた私のボトルは、
余裕で20℃を超えているでしょう。
実際は、ミネラル含有率でも吸収率は変わってきますから、
あたたかいスポーツドリンクと冷たい水のどちらが適しているのかは迷うところです。
ただ、少しでも温度の低いドリンクを飲めば、
清々しさから気持ちはいいですね。
AS1を目指す下り
峠まで来たので、あとはほぼ下り基調。
・・・かと思っていました。
アップダウン
下りも勾配がきつめです。
今年はここまできつい峠を走っていないので、
久しぶりのきつい下りです。
下りになると日陰もありました。
これが上り坂の途中にあればよかったのに。
長い下りを気を引き締めて、と思ってたら、
すぐにまた上りでした。
下りも嫌ですが、
今は上りも嫌なのに。
そして下り。
カーブの多い下りは嫌いだったことを思い出しました。
見通しはいい割に、
なんだかんだで結局ブラインドコーナーなんですよね。
途中に橋を発見したので、
停車して写真撮影。
こんなことしてる時間はないはずなんですが、
いてもたってもいられませんでした。
しかし、眼下には木しか見えません。
また下って、
上って、
下り急カーブ手前のグレーチングに恐れを抱きながら、
また上って、
更に上って。
これ本当に下っているんだろうかと疑問に思うほど、
アップダウンが続きます。
下って、
上って、
下って。
一体いつまで続くのか。
何度も何度もアップダウンを繰り返しながら、
少しずつ、山の景色から住人を感じられるエリアに入ってきました。
長かった下りもようやく終わり。
アップダウンのアップもきついですが、
下りも勾配がきついので、
精神的な疲労がすごいです。
AS1
下りが終わったらすぐにエイドでした。
GF糸魚川は急展開していくので面白いですね。
菊右エ門駐車場に到着です。
エイドの様子
第1エイドは33.5km地点。
まだまだ多くの人が離れ離れにならずにいます。
11:00の時間制限の第1関門はAS1よりも後ろにあるので、
時間ぎりぎりに来た場合は素通りするしかありません。
私はなんだかんだで9:45ごろにAS1に到着。
約6km先の第1関門までは平地っぽいので15分くらいとしても、
1時間ほど余裕があります。
ここまで結構頑張ったみたいです。
豪華なエイドは、まずは「おっぱいパン」。
なんだそのネーミングは!
でもおいしかったです。
中にはクリームが詰まってました。
・・・だからなのか?
x
そして笹すし。
各エイドで笹すしを頂けるのですが、
それぞれ別のお店が出しているみたいです。
正直、どこの笹すしもとてもおいしくて、甲乙のつけようがありません。
他に、おにぎりがあったり、
ベーシックなバナナは一本丸ごとと半分に切ってあるものがあったり、
豪華でかつ微に入り細を穿つエイドでした。
もちろんドリンクも水やスポーツドリンクが完備。
本当に完璧な補給ステーションです。
笹すしの行列が少し大変だったでしょうか。
でもこれはさすがにどうしようもないか。
次回
豪華なエイドを堪能したいところですが、
今回はそうも言ってられません。
笹すしもそこそこに、第2エイドに向けて出発です。
次回に続きます。
グランフォンド糸魚川 2016 目次
その1 | 前日編 |
---|---|
その2 | スタート編 |
その3 | 母袋峠編 |
その4 | 第2区間前哨戦編 |
その5 | こえど越編 |
その6 | 市野々と関門とカレー編 |
その7 | 魔の下り編 |
その8 | ゴール編 |
その9 | 帰路とまとめ編 |
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