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低ギア比化 その1 ラ・クランク購入編 [自転車部品探訪]

今年の4月、山梨ポタで敗北した、
ほったらかし温泉手前の激坂。
坂自体はフルーツ公園内にある、あの坂。
近いうちに再チャレンジしに行こうと思うのですが、
単にスプロケを大きなものに変更するだけでは芸がない。

というわけで、前から導入を検討していたスーパーコンパクトクランクを
購入してしまいました。
Dixnaのラ・クランクです。

スーパーコンパクトとは、スギノではCompac Plusと呼んでいる、
あの、110pcdと74pcdの混載クランクです。
スギノだとOX801Dなどですね。

なぜスギノのOX801Dではなくディズナのラ・クランクにしたかと言うと、
理由の大半は値段です。

チェーンリングありのモデル(どちらもBB付き)で考えると、
OX801Dが3万弱のところ、ラ・クランクは2万円ちょっとで買えます。
それだけの付加価値がOX801Dにあるかというと、
見た目の処理の違いくらい(しかも好みの分かれるような)しかないんですね。



もう一つ重要な理由は、販売形態です。
ラ・クランクならクランクアームのみで購入できますが、
スギノの場合はチェーンリングも含めて購入するしかありません。

フロント変速のスムーズさの大半はチェーンリングが影響します。
スギノのチェーンリングはFSAなどと比べるとまだましと言われますが、
それでも、シマノのチェーンリングが使えるならそれに越したことはありません。
もっと言うなら、シマノのチェーンリングは予備としてすでに持っていましたし。

そんなわけで、実際に購入したのはラ・クランクのアームのみです。
アームのみとは言っても、チェーンリングボルト等は付属します。


さて、そんなラ・クランクアームセットですが、到着しました。
そして開封。
DSC_0004.jpg
なかなか安っぽいですね。

DSC_0009.jpg
ちょっと5500時代の105のクランク「FC-5500」を思い出させる塗装です。

DSC_0010.jpg
しかし時代の流れで、クランクは2ピース構造なのです。
BBはBSA(JIS)です。
つまり、シマノBBが使えるので、
今シマノのクランクを使っているのであればクランクだけ交換で良いのですね。
BB30などの圧入系BBは、欠点こそ多数挙げることはできても、
長所を挙げろといわれると、
フレームメーカーの生産が簡単になる
くらいしか思いつきません。
まあ、BB30のように異音が発生しするBB規格以外であれば何でもいいので、
さっさとデファクトなBBが決まってくるといいのですが。

おっと、脱線が過ぎますね。

DSC_0012.jpg
ちなみに、ラ・クランクはQファクターを狭めることができます。
写真にあるように、そのままペダルをつけると、
Qファクターが139.8mm。
シマノのクランクが大体147mmくらいですから、
約7mmも小さいのです。
片側3.5mmは大きく違いそうですね。

これは、元々長いクランク長のものを作らない予定だった(であろう)戦略により、
Qファクターを小さくしてもチェーンステーに当たらない様に設計できたことが要因だと思われます。
ラ・クランクのクランク長バリエーションは、

140・145・150・155・160・162.5・165・167.5・170mm

と、短いものを重点的に揃えています。
155mm以下のクランクはそうそう見つかりません。
その上、最長でも170mmまでという日本人仕様。
その代わりQファクターを小さく設計できるわけです。
Dixnaはなんとニッチなところをターゲットにしたのでしょう。
まあ、私はありがたくターゲットにすっぽり納まってますが。

むしろ、スーパーコンパクト希望での購入よりも、
ショートクランク希望での購入の方が多いかもしれません。

その設計思想に加えて、
ペダル取り付け面にざぐりを入れることで、
更にペダルを内側に付けられるようにしているのですね。
その結果のQファクター140mm切り。
細かい努力が垣間見られます。

スペーサーをかませることで、
狭すぎないQファクターに戻すこともできます(スペーサーも付属しています)。
その場合、Qファクターが143.8mmなので、それでもシマノより3mmほど狭いです。
狭いQファクターを広くするのはそれほど難しくないので、
狭いことはいいことだと思っておきましょう。

ちなみに、以前フィッティングを行った結果、
私はそこまで狭いQファクターは必要ではないようなので、
このリングをつけて使う予定です。


なお、スギノのOX801Dも、
160・165・167.5・170・172.5・175mm
と、シマノよりも短い160mmも作ってくれています。
Qファクターは145mm(シマノの-2mm)くらい。


次に、左クランクはというと、
こちらは特筆するものはありません。
DSC_0015.jpg
暗くて分かりにくいですが、右クランクと同様の塗装。

DSC_0017.jpg
裏側。
こちらも分かりにくいですが、
中空クランクではなく、TIAGRAのようにえぐれた形状をしています。

DSC_0016.jpg
もちろん左クランクにも139.8mmの表記が。

DSC_0023.jpg
そういえば、シマノとの違いといえば、
フィキシングボルトのトルクの違いです。
BB軸に鉛直方向のボルトは、
シマノだと止めるだけの1Nm程度ですが、
ラ・クランクは本気止めが必要な12Nmです。
何があったのだろう・・・。
シマノの場合、脱落防止プレートをつけたりしますが、
ラ・クランクはそれがないので、
このボルトの力で止めているのかもしれません。
しばらくは緩んでないか管理が必要そうです。


さて、次回は付属品の紹介、
そして実際の取り付け編です。

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***** 低ギア比化 目次 *****
低ギア比化 その1 ラ・クランク購入編
低ギア比化 その2 ラ・クランク付属品編
低ギア比化 その3 ラ・クランク ラ・クランク コンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その4 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング部品編
低ギア比化 その5 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その6 ラ・クランク 今度こそ取付編
低ギア比化 その7 カセットスプロケット編
低ギア比化 その8 組み付け編
低ギア比化 その9 フロントディレイラー編
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コメント 2

cibuff2003

教えてください。旧10速105のBBが使えるということでしょうか?
by cibuff2003 (2015-06-01 15:43) 

takerunosuke

10速105ということは5600径か5700系ですね。
SM-FC5600かSM-BB5700は
試したわけではないですが基本的にはラ・クランクに使えるはずですよ。

適合しなかったとしてもメーカーは(私も・・・^^;)補償はしてくれないですが。
by takerunosuke (2015-06-13 14:45) 

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