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低ギア比化 その8 組み付け編 [自転車部品探訪]

ツールド美ヶ原の参加レポートなどあったためかなり間が空いてしまいましたが、
低ギア比化シリーズは、前回、11-32のスプロケ購入で終わっていました。
今回は取り付け編です。

果たして、ラ・クランクはうまく動作するのか、
CS-HG62-10はロードコンポで動作するのか、
ようやく明らかになります。

一気に2つも変更しちゃっていいのか不安ですが、
素人組み付けなんてこんなもんですね。

行き当たりばったり。

CS-HG62-10単体の写真は前回を参照していただくということで省略。
なお、これまで使っていたスプロケは、
TIAGRAグレードのCS-4600です。
しかも、12-30なので、すでにそこそこの低ギアだったんですね。

いつの間に12-30なんかにしてたんだろう。
12-27だとばかり思ってました。

まあそれでも、2T増えるのですから構いません。
12-30が装着されたままのホイールはこちら。
DSC_0135.jpg
スプロケが真っ黒なのは掃除不足だからです。
そこは見ないでー

次に、11-32を装着したらこうなります。
DSC_0137.jpg
比較しやすいように、なるべく同じ位置になるようにしてみましたが、
正直、2Tの違いは余り分かりませんね。
むしろ、汚れによる黒いスプロケ(12-30)の方がはっきり見えるので、
ちょっと大きく見えます。

あと、スプロケが大きすぎて、
普通のスプロケとホイールの大小比が頭に入っていると、
650cかな、
という疑念が沸いてきますが、しっかり700cです。

チェーンはKMCのX10.93です。
ミッシングリンクは本当に便利です。

最初にチェーンに縫ってある錆止めのグリスは
粘性が高すぎるので、一旦拭い落としましょう。
その後でいつも自分が使っているメンテルーブなり何なりをかけておきます。

今回はリア最大32Tのスプロケなので、ちょっと調整が怖いですから、
アウター x ロー(最もチェーン長が必要な組み合わせ)で合わせることにしました。

RD_vertical.jpg
シマノのマニュアルによると、普通は、
「アウター・トップのときにRDのプーリーが垂直に並ぶような長さにしてね」
というのが推奨されています。
(なぜか日本語のマニュアルが見つからなかったので英語です)

ところがTIAGRAのRDのマニュアルを見ると、
RD_horizontal.jpg
「アウター・ローのときに2リンク余る長さにしてね」
と書いてあります。
そして、白抜き文字の注意書きとして、
「スプロケが28T以上で、RDがSSの場合」
と書いてあります。
私のバイクはリアスプロケ最大32T、RDはRD-3500-SSですから、
まさにこの条件に当てはまるのです。

というわけで、アウター・ロー + 2リンクから始めるのですが、
それでもちょっと怖いので、
アウター・ロー + 4リンクから始めて、
ダメそうだったら更にチェーンを切る
ということにします。
切るのは簡単ですが、
増設するのは難しいですからね。



ただ、結果としては
その心配は杞憂に終わりまして、
長さとしてはやはりアウター・ロー + 2リンクで丁度よかったです。
むしろ+4リンクでは長すぎて、
ガイドプーリーが下がりきらなくなってしまい、
32Tスプロケとぶつかる位置に来ていました。

CS-HG62-10、つまり、MTB系コンポ(DYNA-SYS)のスプロケは、
あっけないくらい問題なく調整ができました。
やはり、スプロケの間隔自体はロードとMTBと同じで、
RDの引き量・移動量が異なるのでしょう。
もちろん、混成にするには自己責任でやるしかないですが、
少なくとも私の場合は問題なさそうです。


心配していたラ・クランクの変速や
チェーンリングボルトの擦れも、
まあ大丈夫そうです。
FDの中ではあまり評判のよくないFD-5600でも動作していますから、
他のFDであればもっとうまくいくでしょう。
細かいところまで調整しようとしたらまた何か問題が出るかもしれませんが、
使えないレベルではなさそうです。


ただし、現時点で2点ほど問題が発生しています。

(1)
チェーンステーとチェーンの間隔がほとんどなく、
実際に乗って揺れがあると、間違いなくチェーンが擦れる

DSC_0002.jpg

インナー・トップという普通は使わない組み合わせに限定されます。
フロント・インナーが30Tで、
リア・トップが11という小さい歯の組み合わせなので、
チェーンが著しく下方に下がります。
その結果、写真のようにチェーンステーぎりぎりの位置です。
私のバイクはCannondaleの無印SuperSixで、
各パイプが太めということも影響してそうですが。

一見細身のバイクでも、
チェーンステーが太めだったり、
特殊な形状のチェーンステーだったりするバイクは
注意が必要ですね。

これには今のところ恒久的な対策を見出せていません。
インナー・トップに入れないように意識しておく、
というくらいでしょうか。
いつか入れてしまいそうで怖いです。
チェーンステーガードを少し強化しておいた方がいいかもしれないですね


(2)
FDの羽根が邪魔でこれ以上下げられない

DSC_0004.jpg

写真を見て分かるように、
今より下げようとしても、チェーンステーにぶつかってしまうので下げられません。
しかし、アウターチェーンリングとFDの羽根の距離がかなり開いているので、
完璧な変速性能を目指すことができないですし、
アウターリングの外側へのチェーン落ちも心配です。

DSC_0007.jpg
隙間は2mmもないくらいです。

なお、これはFD-CX70で解決するかもしれません。
シクロクロス用コンポのFDであるFD-CX70は、
シクロクロスコンポだけあって、
アウターリングの最小・最大の仕様ロードコンポと変わらないですが、
実際には小さめのチェーンリングに合わせて設計されていると聞いたことがあります。
これは真偽のほどを確かめるべく、発注済です。
なお、取り付け可能チェーンステーアングルがロードコンポと異なりますが、
supersixのチェーンステーアングルは適用内でしたので問題ありません。


ちなみにもう1点、
インナー・ローにしたときのチェーン角度が美しくない
と言う問題があります。
DSC_0010.jpg
MTBかよ、
と突っ込みたくなる姿ですね。

まあこれは私の貧脚が悪いので、
戒めとして受け取っておきます。


今回のパーツ変更で、ギア比

30 / 32 = 0.9375

を得ることができました。
ヒルクライムイベントに出るときや、
ヤビツアタックをするときなどに使ってみたいと思います。

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***** 低ギア比化 目次 *****
低ギア比化 その1 ラ・クランク購入編
低ギア比化 その2 ラ・クランク付属品編
低ギア比化 その3 ラ・クランク ラ・クランク コンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その4 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング部品編
低ギア比化 その5 ラ・クランク スーパーコンパクトチェーンリング取付編
低ギア比化 その6 ラ・クランク 今度こそ取付編
低ギア比化 その7 カセットスプロケット編
低ギア比化 その8 組み付け編
低ギア比化 その9 フロントディレイラー編
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