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奄美大島チャレンジサイクリング その06 [奄美大島チャレンジサイクリング]

前回は第1エイドステーションまでをレポートしました。
今回は、最初の関門・第1チェックポイントを目指します。

第1CPはスタートから約100km地点にあって、
制限時間は11時。
5時間以内に到着しなければなりません。





第1関門まで


それでは、第1CPへ向けてスタートです。
実際の風景の前に、
どんなコースなのかを見てみましょう。



ルートラボ


自転車乗りにとって、ルートラボは最も重要なウェブサービスの1つですね。
とてもありがたいです。


第1ASはマップ右上で、奄美空港より少しだけ北からスタートです。
そこから海岸沿いを南西に向かって走り、
龍郷町で国道58号に入った後、
ビッグ2というスーパーを避けるように本茶峠に向かいます。

プロファイルを見ると、後半に大きな峠があり、
頂上付近がふたこぶラクダの背中のようになっています。
本茶峠はそのスタート寄りの頂上で、標高約290m。
一旦下って、
もう一度標高340m位まで上ります。
ちょっとだけ下ったところにある、
名瀬クリーンセンター(ごみ処理場)が第1チェックポイントです。




出発


では改めて。
チェックポイントへ出発です。
今回の作戦通り、脚を使わないように気を付けつつ。




海岸沿い


空港までの8kmほどの間、
30m級の坂が2つあります。

そんなことより、
DSC04655.JPG
降ってきました、雨が。
天気予報では翌日の昼以降に降るかも、
のようなことを言ってましたが、
まさか当日に降るとは。

DSC04727.JPG
この南国ムードを漂わせる木々も、
曇と雨とで台無しです。
ちなみに、この南国を思わせる場所は奄美空港。
ここから先は前日に自走したルートと重なります。

空港から先、本茶峠までは、
50m級の坂を2つ越えます。
なんだかんだで少しずつ脚を削られていきます。
そう、真綿で首を締めるように。

DSC04766.JPG
それほど強い雨ではないですが、
アクションカムのレンズに水滴がつくくらいは降っています。
この辺りの写真はほぼこんな感じ。
前日に同じルートを通っていてよかったです。

DSC04824.JPG
その後、雨はすぐにやんでくれました。
曇りのせいで若干寒いのは仕方ないですが、
以降雨だけは降らないように祈っておくべきですね。

ここも上り坂になっています。



トンネル多い


DSC04920.JPG
ここは屋入トンネル。
自走で1回、当日朝に逆方向に1回、
そしてこれで3回目です。
トンネルはあまり好きではないんですけどね。


トンネルを抜けると、そこは

DSC04951.JPG
雨でした。
天候について祈らなかったのがまずかったのか、
それとも奄美の天気がこんなもんなのか、
本格的に降ってきてしまいました。

雨が降ると一気に気分が萎えますね。



本茶峠


雨が少し弱くなってきたころ、
周りも木々が多くなってきていました。
そろそろか?

DSC04981.JPG
来ました、本茶峠の入り口です。
右折矢印は奄美大島チャレンジサイクリングのためにひいて下さっていた
チョークの矢印です。

写真では小さすぎて見えないですが、
各右左折のポイントにはほぼスタッフの方がいらっしゃいましたので、
道に迷うことはなかったです。

直進箇所でもスタッフがいる場所もあったりして、
スタッフ配置の基準はよくわかりません。

DSC05006.JPG
始まりました、本茶峠。
このころには雨はやんでくれていました。
今回は短時間でやんでくれたのでまだよかったです。

気を取り直して、本茶峠に挑みましょう。
作戦通り、脚は十分に残っています。

DSC05029.JPG
ここで前方を走っていた方に合流。
すると、その5でAS1前の峠で会った方でした。
AS1からここまでにも1度お見かけしてましたが、
再再度出会うことに。

DSC_0027.jpg
その後、いろいろ話していると、
どうもCP1までの時間が迫っているそうで。

私はこの時まで、
まだまだ余裕な時間だと思っていました。

確かに、本茶峠へ入る右折箇所ですでに10:20ごろ。
制限時間は11:00。
このままのんびり走っていたら、
どうやら間に合わないし、
普通に走っても厳しいくらい。

この方がいらっしゃらなかったら、
私は脚を残したまま途中でタイムオーバーになるところでした。
そういえば、最後まで感謝を伝え忘れたままです。


それでも、
「私の分まで完走してきて」
というお言葉を胸に、まずはCP1まで全力で行きます。
ここで全力を使うのは完走に目を向けるとダメな作戦ですが、
CP1をクリアしないことには次がないのですから。

DSC05098.JPG
ここ以降、

作戦名 : 脚を使わない

から、

作戦名 : 今を走る

に切り替わりました。
CP1の次はCP2、その次はCP3・・・
次のCPまで制限時間内に到着することを、
つまり、
目先の制限時間を見据えて走る作戦です。



アタック


もちろん、残りがまだ10kmほど残っているので、
無酸素域でのアタックはできません。
ゴールまでの残り距離を考えていたのを、
CP1までの残り距離を考えて走るように変えただけ。

それでも、残り140kmと10kmでは走りが全然違います。

DSC05113.JPG
道路上には
「ALLEZ!」
の文字が。

フランス語で、行け!とかGo!の意味で、
サイクルロードレースを観戦されている人にはおなじみの声援ですね。
こういう細かい心配りを意気に感じつつ、
CP1までの力を振り絞ります。


DSC05124.JPG
途中で、脚をついている人を発見。
この人はもう諦めているのか、
それとも作戦なのか。
私には時間がないので先を急ぐしかできません。


DSC05131.JPG
本茶峠の勾配はほぼ一定できつく、
平均でも7%近くあります。
その上、路面状態はあまりよくないので、抵抗が大きい。
なかなか不利な条件が揃っていますが、
それらは全ての参加者とは同条件。

焦らず、しかし最短で上れるように集中集中。

そうそう、風がほとんどなかったのは
例年の参加者に対してはアドバンテージですね。


DSC05154.JPG
確かここが本茶峠の最高到達点。
しかし、ここからまず一旦下って、
もう一度上りがありますからまだ気を抜けません。

距離は残り7kmで時間は20分も残っていない。
ほとんどが上りの7㎞を21km/h平均で進まなければならないですから。
これはかなりぎりぎり。
というよりまずいかも。


DSC05210.JPG
最後の上りを攻めます。
ここは幸いにも勾配が緩く、平均2%程度でした。
これならいけるかもしれない。
少しだけ可能性が出てきます。

写真の先の方、赤いジャージの方も押して歩いていましたが、
これはチェーン切れのアクシデントでした。

チェーンが切れないように整備をしておく、
チェーン切れが起こった時のために工具とピンを用意しておく、
そういうことが出来てなかったと言えばそれまでですが。
この参加者は悔しいでしょうね。
私より前にいたということは、
チェーン切れのトラブルなく走っていたら
間に合った可能性が高いですから。


DSC05248.JPG
そんな暗い気持ちになったことを誰かに悟られたのか、
空が明るくなってきました。
朝からほとんど青空を見ていませんでしたが、
ここからはどんどん気温が高くなっていきます。


DSC05264.JPG
何か右手に大きな建物が見えてきました。
距離的にも、きっとこれが奄美クリーンセンターでしょう。
これは間に合うと確信に近い手ごたえがあったものの、
私のサイコンが示す時計とスタッフの時計にずれがあるといけないので、
最後まで気を抜かずに走ります。


DSC05270.JPG
ここを右折すると、CP1の計測地点。
なんとかぎりぎりCP1の制限時間には間に合ったようです。



チェックポイント1


CP1にして、まるでゴールしたかのような満足感でした。

DSC05272.JPG
ここでようやくCP1の計測完了。
スタッフの方が、セーフとおっしゃってくださったのを聞いてやっと安心できました。
ただし、前の方はスタート順の関係で時間オーバー。
私より先にスタートされていたので、
制限時間5時間と決められている奄美CP1の制限時間内ではなかったのです。

私は、自分が制限時間内だったことに安心しすぎ、
そして満足しすぎて、
ここで喜びを表し過ぎていました。
これは大きな反省点です。
近くには悔しい思いをされている方がいる中で自分のことしか考えてなかった。
これは、今後の教訓としておきます。


DSC_0029.jpg
さて、気を取り直して補給について。
ここでもバナナとドリンクを補給。
ふくらかんという蒸しパンのようなお菓子もおいしかったです。


DSC_0034.jpg
なぜかトイレが風流な感じ。



補給も終わり、次のCPに向け出発です。
ここで満足感に浸っていられる時間はそんなにありません。

次のチェックポイントCP2は50km先の古仁屋港。
制限時間は3時間。
ここだけを見ると余裕のように見えますが、
実はCP2からCP3が60kmを3時間という厳しい設定になるので、
できればここは少し貯金が欲しい。
というより、CP1~CP3の110kmを6時間という配分をしたいところ。

もう少し正確に書くと、
CP1が107kmでCP2が153kmなので、CP2までは46km。
CP3が210kmなので、更に57km先。

そんなこんなで、続きは次回
次に目指すのは46km先のCP2です。

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***** 奄美大島チャレンジサイクリング240K 2014 目次 *****
その00 一報
その01 バニラエア輪行編
その02 前日の奄美編
その03 当日スタート編
その04 最初の峠編
その05 AS1編
その06 CP1編
その07 CP2前篇
その08 CP2後編
その09 AS2前篇
その10 AS2後編+CP3編
その11 ゴール地点編
その12 さよならパーティ編
その13 帰路+まとめ編
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