奄美大島チャレンジサイクリング その07 [奄美大島チャレンジサイクリング]
前回はCP1までをレポートしました。
最後はタイムオーバーを避けるためとは言え、
相当脚を使ってしまっています。
この後が心配ですが、
一つ一つ目先の目標をこなしていくしかないのです。
最初の脚をためておく作戦はもう失敗ですが、
あとは気合と根性で。
それでは、CP2へ出発です。
46km先ですが、その間はエイドステーションもないので注意が必要です。
制限時間に追われて脚を使った直後なので、
CP1を出た直後が下りなのは助かります。
休憩はCP1で十分とりましたが、
切羽詰まった感を取り除くためにも、
ハイスピードで進んでいるのがうれしいです。
下り始めてすぐは緩やかです。
それにしても天気が良くなりました。
さっきまで雨が降ったりしたのが嘘のようです。
下り勾配もきつくなってくると、
さっきまでのきつい上りのことを忘れられますね。
下ればまた上らなければならないのですけど、
ここはひとつ、気分転換ということで。
完全に太陽が出てきました。
CP1からCP2は西に向かうコースなので、
基本的に逆光です。
さて、下りもほぼ終わりに近づいてきたころ、
ちょっとだけ気分的な山場を迎えます。
緑のフェンスが仰々しいですが、
フェンスがないとちょっと怖いくらいの高さ。
そうここは
みちのしまループ橋でした。
これだけの規模のループ橋はあまり見かけないので、
走る前から期待していたのですが、
期待に違わぬ爽快感。
そしてこの迫力。
ちょっと荘厳ささえ感じ取れます。
ループ橋と言えば伊豆半島の天城峠にある河津七滝ループ橋が有名ですが、
みちのしまループ橋は河津七滝ループ橋にも負けてないですね。
ループ橋を通り過ぎたら、
ここからは平坦基調の道が続きます。
ただし、トンネルが多発するのが分かっているので
あまり気分が乗りません。
写真左に奄美大島では数少ないはコンビニがありましたが、
まだCP1から下ってきただけだったので、
特に補給は無しで行きます。
ここでCP1からCP2へのコースをおさらいしておきましょう。
CP1の本茶峠は、奄美大島中央部北寄りにあって、
CP2は奄美大島の西の端。
加計呂麻島へのフェリーなどが出ている港です。
距離は46kmで、前半はトンネルのおかげで平坦貴重です。
後半に一つ大きな峠がありますので、
ここは気を引き締めて上りましょう。
個の峠が奄美大島チャレンジサイクリングの最高到達点。
まだいくつかの峠を越える必要がありますが、
ここさえ超えれば後は気楽なものです。
最高到達点から下った後、
もう一度80m超の小さな峠を越えます。
小さいながら意外とあなどれないかもしれません。
240kmという距離、3400mという上り坂、多数のトンネル、雨、風。
すでに色々な敵が出現してきていますが、
新たな敵が出現してきました。
「暑さ」
です。
12月とは言え、この青空。
本茶峠に上るまでの曇り空とはうって変わっての晴天で、
気温がみるみる上昇しています。
Edge500の表示では24度までは確認しました。
24度くらいなら逆にサイクリング日和と思いきや、
冬用ジャージを着ているのでとても暑い。
この暑さにはかなり苦しめられました。
さて、ここからはうれしくないトンネル三昧です。
朝戸トンネル、新和瀬トンネル、小和瀬トンネル、城トンネル、三太郎トンネル、地頭トンネル・・・
トンネルの中は日陰ですが、
熱気がこもっているので涼めるわけではありません。
空気も汚いし、道は狭いし、いいことがないです。
写真は朝戸トンネルの入り口です。
特に、この3つが長いので要注意。
歩道が広くとってあるので、
(残念ながら)歩道を走った方がよいでしょう。
なんだかんだ文句は言いつつも、
青空の下で走るのはとても気持ちがいい。
どちらかを選べと言われるなら、
曇りよりは晴れを選びますよね。
晴天下のトンネル入り口。
逆光でトンネルが見えなくなっていますが、
そのままなくなってくれればいいのに。
でも、本当にトンネルがなくなったら、
ひたすら山道を上って下って、大変なことになっていたことでしょう。
そうなったときは、きっとこう思うのです。
「こんな山ならトンネル掘ればいいのに」
トンネルを抜けると、そこは意外と海でした。
住用湾(すみようわん)のようです。
こういうご褒美があるからやめられません。
小和瀬トンネル・城トンネルも越えると、
少しのんびりした雰囲気の場所に出てきました。
方角が変わって逆光でなくなったら、
空の青さが山の緑を引き立たせます。
ぜひ本物を見に行ってほしいです。
左手に見えるのはまるで湖かと思うくらい海面が静かですね。
住用湾には内海と呼ばれる塩水湖になっている部分があり、
海なんですが、周り陸地で囲まれているせいで波がほとんどありません。
住用湾の後は三太郎峠です。
ここもトンネルがあるので上りはさほどきつくありません。
日陰があると嬉しいくらいに気温が上がってきました。
これは問題です。
しかも日陰はそうそう続きません。
なんせ建物自体があまりないのですから。
ただし、後から見てもうっとりするほどいい景色です。
三太郎トンネルの入り口です。
それにしても、三太郎って変わったトンネル名ですよね。
畠中三太郎という人の名前がついているらしいです。
三太郎トンネルを抜けると、
それはもう目の前に太陽がギラギラと。
北風と太陽のお話の中なら、
とっくにジャージを脱いでいます。
三太郎トンネルの後、2.5kmほどのところに、
マングローブの原生林がありました。
那覇空港や奄美空港のように、
道端のヤシの木も南国気分を味あわせてくれますが、
こういう雄大な景色の前では色褪せてしまいますね。
これぞ南国、これぞ離島。
暑さもあったからなのか、
熱帯地方に来たのかと勘違いしてしまいます。
色々な顔を見せてくれますぜ、奄美大島さんは。
しかし、暑さの中、CP1から25km走ってきたことで、
エネルギーの不足を感じ始めていました。
どう考えても補給が足りない。
AS1・CP1での炭水化物補給の少なさが効いています。
私はどうしてもおにぎり、というか米がないとダメなんです。
パンでもなんとかなりますが。
これはASやCPのせいにしているわけではなく、
自分の準備不足なだけですね。
特に奄美大島チャレンジサイクリングでは各補給地点間の距離が長いことはわかっていたはずで、
なにかしら対策が打てたはずです。
しかし、奄美大島にはコンビニは数えるほどしかない。
困りました。
マングローブ原生林の後に短いトンネルがあったのですが、
その出口の写真があまりにもきれいだったので。
こんな景色も、当日は見えていませんがね。
暑さと空腹まで混ざってきてましたから。
そんな時に見つけました。
アイショップ。
24時間営業ではないようですが、れっきとしたコンビニ。
れっきとした補給所です。
迷わず停止して、
おにぎりとドリンクを補給します。
このコンビニはかなり助かりました。
ここがなければ
途中でハンガーノックになっていても不思議ではありません。
コンビニを出ると、スタッフの車が止まってました。
CP2までの距離を聞いて再出発。
思えばこの車は、
どうやら最後尾の自転車を追っている車だったらしいです。
つまり、私はこの時点で最後尾付近。
そんなにぎりぎりを走っている気はなかったですが、
CP1をぎりぎりに通過したのだからそりゃ最後尾でも納得です。
コンビニの補給はさっさと済ませてCP2へ急ぎましょう。
CP2まで残り約20km。
続きは次回になります。
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***** 奄美大島チャレンジサイクリング240K 2014 目次 *****
その00 一報
その01 バニラエア輪行編
その02 前日の奄美編
その03 当日スタート編
その04 最初の峠編
その05 AS1編
その06 CP1編
その07 CP2前篇
その08 CP2後編
その09 AS2前篇
その10 AS2後編+CP3編
その11 ゴール地点編
その12 さよならパーティ編
その13 帰路+まとめ編
最後はタイムオーバーを避けるためとは言え、
相当脚を使ってしまっています。
この後が心配ですが、
一つ一つ目先の目標をこなしていくしかないのです。
最初の脚をためておく作戦はもう失敗ですが、
あとは気合と根性で。
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CP2へ出発 | ||
それでは、CP2へ出発です。
46km先ですが、その間はエイドステーションもないので注意が必要です。
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本茶峠下り | ||
制限時間に追われて脚を使った直後なので、
CP1を出た直後が下りなのは助かります。
休憩はCP1で十分とりましたが、
切羽詰まった感を取り除くためにも、
ハイスピードで進んでいるのがうれしいです。
下り始めてすぐは緩やかです。
それにしても天気が良くなりました。
さっきまで雨が降ったりしたのが嘘のようです。
下り勾配もきつくなってくると、
さっきまでのきつい上りのことを忘れられますね。
下ればまた上らなければならないのですけど、
ここはひとつ、気分転換ということで。
完全に太陽が出てきました。
CP1からCP2は西に向かうコースなので、
基本的に逆光です。
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みちのしまループ橋 | ||
さて、下りもほぼ終わりに近づいてきたころ、
ちょっとだけ気分的な山場を迎えます。
緑のフェンスが仰々しいですが、
フェンスがないとちょっと怖いくらいの高さ。
そうここは
みちのしまループ橋でした。
これだけの規模のループ橋はあまり見かけないので、
走る前から期待していたのですが、
期待に違わぬ爽快感。
そしてこの迫力。
ちょっと荘厳ささえ感じ取れます。
ループ橋と言えば伊豆半島の天城峠にある河津七滝ループ橋が有名ですが、
みちのしまループ橋は河津七滝ループ橋にも負けてないですね。
ループ橋を通り過ぎたら、
ここからは平坦基調の道が続きます。
ただし、トンネルが多発するのが分かっているので
あまり気分が乗りません。
写真左に奄美大島では数少ないはコンビニがありましたが、
まだCP1から下ってきただけだったので、
特に補給は無しで行きます。
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CP2までの展望 | ||
ここでCP1からCP2へのコースをおさらいしておきましょう。
CP1の本茶峠は、奄美大島中央部北寄りにあって、
CP2は奄美大島の西の端。
加計呂麻島へのフェリーなどが出ている港です。
距離は46kmで、前半はトンネルのおかげで平坦貴重です。
後半に一つ大きな峠がありますので、
ここは気を引き締めて上りましょう。
個の峠が奄美大島チャレンジサイクリングの最高到達点。
まだいくつかの峠を越える必要がありますが、
ここさえ超えれば後は気楽なものです。
最高到達点から下った後、
もう一度80m超の小さな峠を越えます。
小さいながら意外とあなどれないかもしれません。
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新たな敵 | ||
240kmという距離、3400mという上り坂、多数のトンネル、雨、風。
すでに色々な敵が出現してきていますが、
新たな敵が出現してきました。
「暑さ」
です。
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晴天とトンネルと | ||
12月とは言え、この青空。
本茶峠に上るまでの曇り空とはうって変わっての晴天で、
気温がみるみる上昇しています。
Edge500の表示では24度までは確認しました。
24度くらいなら逆にサイクリング日和と思いきや、
冬用ジャージを着ているのでとても暑い。
この暑さにはかなり苦しめられました。
さて、ここからはうれしくないトンネル三昧です。
朝戸トンネル、新和瀬トンネル、小和瀬トンネル、城トンネル、三太郎トンネル、地頭トンネル・・・
トンネルの中は日陰ですが、
熱気がこもっているので涼めるわけではありません。
空気も汚いし、道は狭いし、いいことがないです。
写真は朝戸トンネルの入り口です。
特に、この3つが長いので要注意。
歩道が広くとってあるので、
(残念ながら)歩道を走った方がよいでしょう。
長さ | |
---|---|
朝戸トンネル | 1,725m |
新和瀬トンネル | 2,435m |
三太郎トンネル | 2,027m |
なんだかんだ文句は言いつつも、
青空の下で走るのはとても気持ちがいい。
どちらかを選べと言われるなら、
曇りよりは晴れを選びますよね。
晴天下のトンネル入り口。
逆光でトンネルが見えなくなっていますが、
そのままなくなってくれればいいのに。
でも、本当にトンネルがなくなったら、
ひたすら山道を上って下って、大変なことになっていたことでしょう。
そうなったときは、きっとこう思うのです。
「こんな山ならトンネル掘ればいいのに」
トンネルを抜けると、そこは意外と海でした。
住用湾(すみようわん)のようです。
こういうご褒美があるからやめられません。
小和瀬トンネル・城トンネルも越えると、
少しのんびりした雰囲気の場所に出てきました。
方角が変わって逆光でなくなったら、
空の青さが山の緑を引き立たせます。
ぜひ本物を見に行ってほしいです。
左手に見えるのはまるで湖かと思うくらい海面が静かですね。
住用湾には内海と呼ばれる塩水湖になっている部分があり、
海なんですが、周り陸地で囲まれているせいで波がほとんどありません。
|
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三太郎 | ||
住用湾の後は三太郎峠です。
ここもトンネルがあるので上りはさほどきつくありません。
日陰があると嬉しいくらいに気温が上がってきました。
これは問題です。
しかも日陰はそうそう続きません。
なんせ建物自体があまりないのですから。
ただし、後から見てもうっとりするほどいい景色です。
三太郎トンネルの入り口です。
それにしても、三太郎って変わったトンネル名ですよね。
畠中三太郎という人の名前がついているらしいです。
三太郎トンネルを抜けると、
それはもう目の前に太陽がギラギラと。
北風と太陽のお話の中なら、
とっくにジャージを脱いでいます。
三太郎トンネルの後、2.5kmほどのところに、
マングローブの原生林がありました。
那覇空港や奄美空港のように、
道端のヤシの木も南国気分を味あわせてくれますが、
こういう雄大な景色の前では色褪せてしまいますね。
これぞ南国、これぞ離島。
暑さもあったからなのか、
熱帯地方に来たのかと勘違いしてしまいます。
色々な顔を見せてくれますぜ、奄美大島さんは。
|
||
補給 | ||
しかし、暑さの中、CP1から25km走ってきたことで、
エネルギーの不足を感じ始めていました。
どう考えても補給が足りない。
AS1・CP1での炭水化物補給の少なさが効いています。
私はどうしてもおにぎり、というか米がないとダメなんです。
パンでもなんとかなりますが。
これはASやCPのせいにしているわけではなく、
自分の準備不足なだけですね。
特に奄美大島チャレンジサイクリングでは各補給地点間の距離が長いことはわかっていたはずで、
なにかしら対策が打てたはずです。
しかし、奄美大島にはコンビニは数えるほどしかない。
困りました。
マングローブ原生林の後に短いトンネルがあったのですが、
その出口の写真があまりにもきれいだったので。
こんな景色も、当日は見えていませんがね。
暑さと空腹まで混ざってきてましたから。
そんな時に見つけました。
アイショップ。
24時間営業ではないようですが、れっきとしたコンビニ。
れっきとした補給所です。
迷わず停止して、
おにぎりとドリンクを補給します。
このコンビニはかなり助かりました。
ここがなければ
途中でハンガーノックになっていても不思議ではありません。
コンビニを出ると、スタッフの車が止まってました。
CP2までの距離を聞いて再出発。
思えばこの車は、
どうやら最後尾の自転車を追っている車だったらしいです。
つまり、私はこの時点で最後尾付近。
そんなにぎりぎりを走っている気はなかったですが、
CP1をぎりぎりに通過したのだからそりゃ最後尾でも納得です。
コンビニの補給はさっさと済ませてCP2へ急ぎましょう。
CP2まで残り約20km。
続きは次回になります。
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***** 奄美大島チャレンジサイクリング240K 2014 目次 *****
その00 一報
その01 バニラエア輪行編
その02 前日の奄美編
その03 当日スタート編
その04 最初の峠編
その05 AS1編
その06 CP1編
その07 CP2前篇
その08 CP2後編
その09 AS2前篇
その10 AS2後編+CP3編
その11 ゴール地点編
その12 さよならパーティ編
その13 帰路+まとめ編
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