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3600系 NEW SORA [自転車部品探訪]

今年は順番で行くとSORAが新モデルになると予想されます。
2012年にDURA-ACEが9000系に、
2013年にアルテグラが6800系に、
2014年に105が5800系に、
2015年にTIAGRAが4700系になっているので、
順当にいくと今年は3500系SORAが3600系SORAに更新される年。

新しくなるSORAが、
どのようになるか予想してみます。


3600系 SORA

SORAの予想はとても難しいです。
アルテグラや105はDURA-ACEの廉価版と思っておけばほぼ正解ですが、
TIAGRA・SORAは現行DURAと次世代DURAの関係、
及びこれまでのユーザーの資産を考えなければならないからです。


段数

最も気になるのは、現在9速のSORAが10速になるかどうか。

私は9速を維持するすると思います。
SORAが10速になると、
ロードの9速コンポがなくなってしまいますからね。
SORA10速化と同時に、CLARISが9速にリニューアルされるという可能性はないでしょう。
CLARISが9速化すると、
今度は8速コンポが不在になりますから。

コンポ リア変速数
DURA-ACE 11
ULTEGRA 11
105 11
TIAGRA 10
SORA 9
CLARIS 8
TOURNEY 7

これは、現在のシマノのコンポと変速数の表です。

シマノとしては、
「現在の9速ユーザーを見捨ててないよ」
と示すためにも、現行品としての9速は残しておくと思います。
これは、8速・7速も同様です。

そもそも、現行の最高段数ではない10速コンポに2つ以上のグレードが必要ではないでしょう。
10速ならTIAGRA、
9速ならSORAと住み分けすればよいわけで、
グレード間の違いを出すのは、
現行の最高段数11段でDURA・アルテグラ・105と幅を持たせればよいのです。

SORAを10速にして、
更にCLARISを9速にすると今度は8速が空洞化します。
というわけで、SORA以下の変速数を増やすのは、
同時に行わなければならなくなるのでなかなか大変。

来年以降になるであろうCLARISとTOURNEYのアップデートも、
同じ理由で予測が難しい。
CLARISを9速にした場合、
同時にTOURNEYを8速にしなければなりませんから。

CLARISは8速のままなのかどうか。
来年が楽しみです。


DURA-ACEなど上位コンポの変速数が12速になったときに、
しれっと
TOURNEYを8速化、
CLARISを9速化するのではないかと思います。

DURA12速化の次の年にULTEGRA12速化、
さらに翌年に105の12速化とTIAGRA11速化、とか。


予想の難しさ

SORAの予想が難しいのは、
そろそろ次世代DURA-ACEの影が見えてくるころだからです。
次世代DURAの方向性によって、
今世代SORAの行く末も変わってくる。
つまり、次のシマノの方向性すら予測する必要があるのです。


ちなみに3500系SORAが発売された2012年は、
9000系DURAも発売された年です。
7900系DURAの発売は2008年ですから、
以下に短命で終わったかが分かります。

7900系は私から見てもいかにも中途半端でしたから、
短命に終わるのも納得でした。

9000系は完成度の高いコンポですので、
今年のSORAリニューアルと同時にDURAもリニューアルされることはないと思いますが、
来年はありえますね。

時期的にもそろそろリニューアルされてもおかしくない年になりますし、
SRAM RED eTAPの存在が大きいと思います。
コンポの電動化という大きな波に最初に乗ったシマノですが、
ワイヤレス化には乗り遅れてしまいました。

ワイヤレス化がコンポとして正常進化なのか、
それとも異端児なのかの判断はeTAPが判別してくれると思いますから、
もしそれが正常進化として世間に認められてしまうと
シマノも黙って指をくわえているわけにはいかないでしょう。

電動コンポをワイヤレス化することによる自転車性能の向上はあまりなさそうです。
ワイヤード電動に対する変化は、
信号ワイヤー・電源ワイヤーの省略とバッテリーの分散。
ワイヤーがなくなって嬉しいのは組みつけと掃除のときだけで、
自転車の性能向上にはあまり直結しないですね。
軽量化につながるかどうかは無線機能追加やバッテリー分散による余分パーツ増加で
相殺されるでしょうから微妙なところです。


SORA予想のためのDURA-ACEのロードマップ

それでも、電動ということは無線化もできるわけで、
電気製品の進化過程で見るなら正常進化といえます。
遅かれ早かれシマノも無線化は視野に入れていたでしょうから、
7970DURA Di2のころから研究は進めてきているはず。

今年のSRAMのRED eTAPの評判次第では、
DURA-ACE 9170 Di2 WL(WireLess)なんてものの発売を急ぐこともありうるでしょう。
そのためには、来年は機械式9100系を出しておく必要があります。

なぜ機械式を急ぐ必要があるかというと、
そのほうが売上が伸びるから。
先に機械式を出しておくことで、アーリーアダプターは機械式を購入してくれます。
翌年にDi2を出せば、
アーリーアダプターはDi2に買い換えてくれるので、
買い替え需要が2回発生するわけです。
もし機械式とDi2が同時だったり、Di2が先だったりすると、
機械式の買い替え需要が少なくなります。
シマノの数年単位で見た時の売上が減ってしまうので、
最大利益を目指すなら、
・まず機械式を発売
・翌年以降にDi2を発売
という戦略になるはず。
かと言ってDi2界でワイヤレス化の遅れ続けるのも問題がある。
となるとeTAPの市場結果を待たずにリリースは決定していることでしょう。
つまり機械式9100系は急いでリリースする必要があるのです。

というのが私の予想。


SORA予想の為の次期DURA-ACE予想

という予想を前提に、次期DURA-ACEの予想をしてみると、
最大のトピックはDi2の無線化だろうと思っています。
そうなると機械式のトピックが薄いですが、
12速化するにはそろそろリアエンド幅の仕様変更(130mmから135mm化など)が
必要になってきそうなので、
それはまだ先ではないかと思います。

シマノの戦略として、
新世代コンポと旧世代コンポにはある程度の互換性を保た「ない」方針のようです。
変速数が増えた場合、例えば
7700系(9速)から7800系(10速)になったときや、
7900系(10速)から9000系(11速)になったときは、
変速数の違いがあるのでほぼ互換性がありません。
互換性が保たれたのはブレーキキャリパーくらいです。

変速数が保たれた場合は、
別の方法で互換性を切ってきます。
と言っても7800系から7900系のことしか分かりませんが、
このときはなぜかブレーキの引き量を変更するという強攻策でした。
7800系世代(アルテなら6600系、105なら5600系)と
7900系世代(アルテなら6700系、105なら5700系)にはブレーキの互換性がありません。
互換性を切ってでも目指した性能向上といえば聞こえはいいですが、
まあ買い替え需要の創出ですよね。

さて、そう考えたとき、
9100系DURA Di2はワイヤレスという大改革があるので買い替え需要は問題ありません。
あとは機械式DURAの買い替え需要創出です。
11速のままという予想をしていますが、
ブレーキ引き量も再び変更するには早いですし、
クランクは4アームにしてしまいましたし、
何を仕掛けてくるか難しいところです。

なので12速化を仕掛けてくるかもしれませんが、
それもまだ早いと感じるので、
この辺りの予想はもう少し情報が出てこないと確度が低いです。




3600系SORA予想に戻る

そんなわけでDURA予想がはっきりしない中、
とりあえず11速キープと予想しています。
そうするとやはり、SORAはまだ9速維持だと思うのです。

もしこれが12速化に進む流れだとすると、
9100系世代は、
12速 DURA・アルテ
11速 105・TIAGRA
10速 SORA



12速 DURA・アルテ・105
11速 TIAGRA
10速 SORA

な構成になると思います。
TIAGRAを11速に引き上げる為の準備として、
3600系の時点で、SORAを10速にしておくことが予想されるのです。

ま、今回はそれはないと思っているんですけどね。



変速数以外について

変速数は9速維持だとして、
それ以外の変化はあるでしょうか。


採用か否か

変速数以外の変化は予想が簡単になります。
9000系DURA-ACEで採用された新技術がどのコンポまで降りてくるか、
アルテ・105・TIAGRAと降りてきたものの中から
SORAまで降りてくるものを選ぶだけですから。

9000系以降に採用されているテクノロジーのうち、
4700系でも採用されたものはほとんど採用されるのではないでしょうか。
ロングアームFD、
4アームクランクなどです。



ブレーキ

SLR-EVブレーキは4700系TIAGRAでは採用されていないので、
3600SORAでも採用されないでしょう。
この予想は単純すぎて当然です。
確率100%と言っていいでしょう。


クランク

4アームクランクは、SORA、CLARIS、TORNEYまでのおそらく全てのグレードで
共通に採用するだろうと思います。
クランクは自転車の顔とまで呼ばれる目立つパーツですから、
不等ピッチの4アームクランクがついているだけで、
シマノコンポのバイクなんだと認識させられるからです。

製造ラインの共通化、などの意味はあまり関係ないでしょうね。
同じ不等4アームでも部品が共通でなければライン共通化にはならないでしょう。

もちろん中空にはなりません。
4700系TIAGRAが中空ではないただの2ピースクランクですから、
SORAもが中空になるとグレードの上下関係が変になってしまいます。

105グレードとして発売された5アームクランクとしてFC-RS500がありますから、
5アームのクランクもラインナップされる可能性はあります。
ただ、そのあたりはシクロクロス系コンポが隙間を埋めている感もあるので、
5アームは発売無しなんじゃないでしょうかね。

基本的には多くの方がダブルを選択するのでしょうけど、
4700系TIAGRAでは、トリプル仕様のFC-4703も存在しますから、
SORAでもFC-3603トリプルクランクが出るでしょう。


リアディレイラー

引き量は9000系リアディレイラー変速になるでしょう。
そのため、7900系世代(SORAで言えば3500系)以前のシフターでは使えないと思います。


フロントディレイラー

ロングアームは採用されると思います。
ロングアームFDも一応以前のシフターとは引き量が違うことになっているので、
9000系世代として統一する為に
FD引き量も統一してくるはずです。
そのためにはロングアーム化する必要があるからです。


STI

4700系TIAGRAのSTI、ST-4700では、
ST-4600で採用されていたオプティカル・ギア・ディスプレイが採用されませんでした。
ディスプレイの分、大きくなることを避ける為なのかもしれませんが、
あれはあれで便利なんですけどね。
SORA ST-3500にも採用されているオプティカル・ギア・ディスプレイは
ST-3600でどうなるか注目です。
流れ的には不採用だと思います。



まとめ

以上、保守的に3600系SORAの予想をしてみました。

  • 9速維持
  • 4アームクランク採用
  • トリプル有り
  • ロングアームFD採用
  • オプティカル・ギア・ディスプレイ廃止
  • SLR-EVは不採用


というところでしょうか。

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