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インターマックスがSRAMの代理店に [自転車部品探訪]

そういえば、SRAM RED eTAPの続報です。
SRAM代理店のダートフリークの販売方法がセット売りで425,000円と嘆いたのが前々回
値段もさることながら、eTAP化には不要なクランクなどもセットで購入しなければならないことを嘆いた話。

前回は、wiggleなら最小セットを20万円弱で購入できると嘆いた話。
日本の代理店の壁は厚かったのか、
wiggleから日本へのeTapコンポは発送してもらえません。

そんな前置きがあってからの続報。



嬉しいニュース

インターマックスがSRAMのロード系パーツの代理店となります。
2016年7月1日から。


詳細はcyclowiredを参照。
インターマックスがスラム・ジップ・クォークの正規取扱店に


ダートフリークはMTB系の代理店として残るみたいです。
ロードパーツさえ入手できればいい私には、
MTB系パーツはあまり関係ありませんが。



インターマックスもあまり安く売ってくれるイメージはないですが、
それでもさすがに各コンポを単体で売ってくれるのではないかと信じています。

電動化・ワイヤレス化したいだけなのに、
関係ないクランクやブレーキまで変更するなんてばからしいですから。

まずは
・前後変速機
・シフター
・ケーブル
・充電器
くらいで様子見したいところです。
どうしても変速の調整ができないならクランクも変更するかもしれませんし、
チェーンリングだけSRAMにすればいいかもしれないですし。

フロントは調整範囲が広いので、
大体の場合、シマノのチェーンリングを使っても問題ないと思いますが、
心配ならSRAMのチェーンリングを使えばよし。
最初からSRAMならなおよし。


ブレーキは引き量互換性の問題があるので一概には言えませんが、
おそらく7800世代以前のシマノブレーキなら互換性がありましたから、
今もその互換性は変わっていないでしょう。
もしくは現行のSRAMブレーキを使っているならそれを流用。



フロントシングル

SRAMはシクロクロスなどではフロントシングル化を推し進めています。
Force 1Rival 1のコンポではフロントをシングルにする代わりに、
SRAM XG-1150 10-42Tなどの超ワイドレンジスプロケットを採用し、
最大ギア比・最小ギア比を稼ぐことが出来ます。
42Tってすごいですね。

10Tに至っては、ハブの限界を超えているように思います。
以前、小径車向けのコンポ「capreo(カプレオ)」として、
9T-27TのCS-HG70-Sがありました。
9Tや10Tなんて歯数では普通のハブに入りきりません。
capreoは専用のハブFH-F700の先端を細くして対応するというダイナミックな設計。
強度が足らなくなるのか、
小径車でしか使用してはならないという制限がありました。
10Tはどうやって実現しているのか興味があります。
専用ハブや専用ハブボディにすると、
既に流通している数々のホイールでは使えないですから、
おそらく普通のハブでも使えるようになっているのでしょう。


こんなに急進的な変革を行なっているのは、
シマノの絶対的なフロント変速性能に対抗することを諦めて、
リアだけで勝負できるように市場を変化させたいのかもしれません。

シクロクロスやMTBではフロント変速の不具合が即レース結果に関わってきますから、
フロント変速を排除することでその不具合自体をなくす狙いですね。
部品点数を減らすことで不具合を失くす、製品設計に似ています。

フロントシングルが広まれば、
初代のRED eTAPはすぐに陳腐化してしまうかもしれません。
そのリスクをどう捉えるか、どう読むか、よく考える必要があります。



シクロクロスやMTBではワイドレシオなギア比で問題ないのかもしれません。
ただ、ロードではよりクロスレシオを好まれるでしょう。
私はロードのフロントシングル化はもう少し先と思っています。
11速世代ではなく、12速、13速ともう少し段数が増えてから。



シマノ次世代

新しいムーブメントは、シマノが追随しないとなかなか広まりません。
次世代のDura Aceがどうなるか、というのも大きく影響してきそうです。

そろそろ次世代Dura Aceも発表されるとかしないとかなんていう噂もあります。
12速化に進むのか、
ディスク化なのか、
ワイヤレス化なのか、
パワーメーターが加わるのか、
世界中の自転車乗りの興味は尽きないです。


もしかして12速化すれば、少しフロントシングルに勢いをつけるかもしれませんね。
12速化やディスクブレーキ化はリアエンド130mmを久しぶりに広げることになるかもしれません。
ロードは7速までが126mmで、
1991年あたりのDURA8速から130mm。
現在の11速まで130mmを維持しているので、
30年近くも維持した規格がそろそろ変わっても不思議ではありません。

リアエンド幅は、ただ広げてもQファクターやチェーンラインにも影響を与えてしまいます。
簡単にはいかないでしょう。
プロロードレースのニュートラルカーが持つホイールが2種類にるのも大変でしょうし。
しかもディスクブレーキなのかキャリパーブレーキなのか、もあります。
2(130mmか135mmか) x2(キャリパーかディスクか) の4種類ではますます大変です。
対応し切れなさそうですね。



ディスクブレーキに関しては、
モビスターのベントソがパリ~ルーベでの落車時に、
ディスクブレーキで怪我をしたというニュースがありました。
縫合手術を受けたものの、いつ復帰できるかは不明。

ディスクブレーキの落車時の危険性については前々から言われていましたが、
傷口から骨が見えていたということなので、これはなかなか怖いですね。

ディスクブレーキ採用の機運が少し盛り下がるかもしれません。


栗村修さんがいつかの解説でディスクブレーキに関して言っていました。
・雨天時のコントロール性の向上はいい
・パンク時のホイール交換はそこそこ早い
・整備に時間がかかる
とのこと。
特に3つ目の理由から、メカニックからは結構不評なのだとか。


ライダーがどう思っているのかは気になるところですが、
ロードのディスクブレーキ化は一旦下火になりそうな気がします。

潮流は、
・リア多段化
・フロントシングル化
・ワイヤレス化
なのかなあ。
この3つは私は好みの方向です。
まあ、私の希望も多分に入っているので予想の精度はとても低そうですけどね。



eTAP

話が大きく脱線してしまいましたが、
とりあえず7月以降のインターマックスに期待しましょう。
SRAM RED eTAPコンポの、
これまで通りのコンポと同様の単体売りを期待しています。

でも実は、Di2が欲しくなってきていたりします。
eTAPの前にアルテグラDi2を買ってしまってたりするかもしれません。

SRAM RED eTAP 目次

その0 概要
その1 シフター・バッテリー
その2 前後変速機・Blips
その3 課題と日本価格とまとめ
追記 wiggleでの価格



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shigeru

『シマノの絶対的なフロント変速性能?』

takerunosuke さん

こんにちは。
『eTap』で検索して、このサイトを知った SRAM ユーザーです。

私は、国内価格の法外さと、サポートのいい加減さに嫌気がさして、海外通販で購入して自分で組み立てました。

Dura Ace [Wire, Di2] は借りて使った経験だけですが、私はシフティングについては SRAM Force のほうが機能的には優れていると思っています。

RED eTap は凄いと思いますが、SRAM の場合にはワイヤー引きでも Shimano のようなストレスはありませんし、それに、リアをシフトアップする時に指先に伝わってくる軽快なフィードバックには電動以上のものを感じます。

機能とか見映えとか、コンポーネントに『なにを求めるか』にもよりますが、Force あるいは RED を使ってみて、"もし不満があれば" レバーとディレーラーを eTap に交換というのも合理的な選択だと思いますよ。
by shigeru (2016-09-22 10:11) 

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