シマノ R9100系 NEW DURA ACE 発表 クランク編 [自転車部品探訪]
R9100系 NEW DURA ACE 発表のクランクセット・パワーメーター編です。
変革の少ないR9100系ニュースの中で、
最大のトピックスと言えばパワーメーターの採用でしょう。
他にはDi2のシンクロシフトやDi2油圧ディスクブレーキなどもありますが、
私にとってはパワーメーターが最も身近で最も期待していたものです。
DURA ACE R9100系のクランク自体は、9000系とあまり変化がなさそうに見えます。
不等間隔の4アームや、
ホローグライドのチェーンリングはFC-9000と変わりません。
アウターの歯が0.4mm外側に移動して、
アウター・ローも使いやすくなっています・・・が、
これもあまり重要とは思えません。
ロー側を使いやすくしたせいで、
トップ側の使い勝手や変速性能が悪くなっていたら本末転倒ですが、
その辺りはどうなんでしょう。
クランクセット自体にはあまり変化がありませんでしたが、
その代わりと言うべきなのか、
かねてから噂されていたクランク式のパワーメーターが発表されました。
R9100系の唯一の大きなトピックです。
パイオニアのパワーメーターを洗練させた感じですね。
ホローグライドチェーンリングの内径よりも内側に納まっているようにも見えるので、
もしかしたらQ-RINGSのようなチェーンリングも使えるかもしれません。
パワーメーター無しのクランクセットFC-R9100の価格は
55,980円(50-34T / 52-36T / 53-39T)、
58,239円(54-42T / 55-42T) となっています。
パワーメーター付きクランクFC-R9100-Pの価格は発表されていません。
一体いくらになるのか注目です。
そしてむしろ、パワーメーターはアルテグラ・105などにも下りてくるのか、
私にはそちらの方が気になります。
来年発表されるであろう、R6900系 NEWアルテグラのクランクに、
パワーメータ付きFC-R6900-Pも存在するのか。
パワーメーターがシマノの量産効果を見込んで安くなったとしても、
DURA ACEではクランクセット自体が高すぎてとても買えません。
105とは言わないから、せめてアルテグラのパワーメーターは出して欲しい。
パイオニアは、
DURA ACEとアルテグラは左右メーター対応、
105は左クランクのみ対応させています。
という背景があるので、シマノのパワーメーターも、
アルテグラまでは下りてくるだろうと楽観的に期待しています。
気になるのは、クランク長です。
FC-R9100はシマノのサイトで165, 167.5, 170, 172.5, 175, 177.5, 180mmとされています。
DURA ACEなので他グレードよりも細かく範囲が広いのは今までどおり。
問題はパワーメーター版のFC-R9100-P。
同じくシマノのサイトで170, 172.5, 175mmとしか記載されていません。
165mmは?
180mmは?
0.25mm刻みの167.5mmや177.5mmが無いのはまだわかりますが、
165mmや180mmがDURA ACEブランドですらなくなるのは悲しいですね。
全ては私の脚が短いのが悪いのですが、
それは否定しないですが、
165mmが欲しいなあ・・・。
それにしても、172.5mmは出すんですよね。
そう言えばかつてのF-7800Cが172.5mm長のみの限定でしたが、
あれは特別すぎるのでDURA ACEとは言えバリエーションの少なさは仕方ないです。
ただ、FC-7800Cのクランク長のチョイスを鑑みても、
世界中で考えた場合の最大の売れ筋は172.5mmなのでしょうか。
日本の完成車には170mmが装備されていることが多いので、
てっきり170mmが最も売れているものだと思っていましたが。
パワーメーターの通信方式はANT+とBluetoothに対応します。
ほとんどのサイコンがFC-R9100-Pパワーメーターに対応してくるでしょう。
Bluetooth対応なので、スマホでもパワー表示できるようになりそうです。
近年のANT+からbluetoothへの移行を強く感じますね。
自転車のセンサー系はANT+規格が隆盛を誇っていますが、
ほとんどのスマホではANT+が使えません。
今後ライトユーザーを獲得するために、
センサーもbluetoothに対応して、
スマホがサイコン代わりになれる環境がより強くなるでしょう。
そのときは、自転車界のANT+センサーはおそらく衰退していくものと思われます。
サイコン界の雄、ガーミンがかたくなにbluetoothセンサーを出していないので
まだANT+の牙城は崩れていません。
ガーミンとしては、ANT+にこだわりすぎるのは危険です。
独自通信規格にこだわったPolarのように、トップシェアから容易に崩れ落ちるのは目に見えています。
ライトユーザーは常に導入容易なものから入り、
ライトではなくなってもそこに居座るユーザーが多いからです。
Polarの独自通信方式から、自転車界デファクト方式のANT+に移った減少が再び起るでしょう。
当時と違うのは、今は多くの方がスマホを所有している時代。
すでに簡易的な表示デバイス(スマホ)を持っていて、
そのデバイスに搭載されいているのがANT+ではなくBluetoothなのですから、
これからANT+でBluetoothに対抗していくのはなかなか厳しいでしょう。
ガーミンedgeシリーズはスマホとの連携としてbluetoothは使えるのですから、
bluetoothセンサーに対応する日も近いでしょう。
ペアリングが安定しないという噂もありますが、
それも改善されてくるものと思います。
外観的には、リーク写真のときには気付かなかった「くびれ」があって、
すこしシャープに見えます。
私は丸々と太ったクランクに見えていたので、
それが逆に無骨な感じで気に入っていました。
実際はくびれがあって、中途半端にスタイリッシュ。
今、リーク写真を見ると確かにくびれがあるのが分かりますが、
当時は単なる模様に見えていたのか、気付いていなかったです。
次回はブレーキ編です。
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変革の少ないR9100系ニュースの中で、
最大のトピックスと言えばパワーメーターの採用でしょう。
他にはDi2のシンクロシフトやDi2油圧ディスクブレーキなどもありますが、
私にとってはパワーメーターが最も身近で最も期待していたものです。
クランクセット
DURA ACE R9100系のクランク自体は、9000系とあまり変化がなさそうに見えます。
通常クランクセット
不等間隔の4アームや、
ホローグライドのチェーンリングはFC-9000と変わりません。
アウターの歯が0.4mm外側に移動して、
アウター・ローも使いやすくなっています・・・が、
これもあまり重要とは思えません。
ロー側を使いやすくしたせいで、
トップ側の使い勝手や変速性能が悪くなっていたら本末転倒ですが、
その辺りはどうなんでしょう。
パワーメーター
クランクセット自体にはあまり変化がありませんでしたが、
その代わりと言うべきなのか、
かねてから噂されていたクランク式のパワーメーターが発表されました。
R9100系の唯一の大きなトピックです。
パイオニアのパワーメーターを洗練させた感じですね。
ホローグライドチェーンリングの内径よりも内側に納まっているようにも見えるので、
もしかしたらQ-RINGSのようなチェーンリングも使えるかもしれません。
パワーメーター無しのクランクセットFC-R9100の価格は
55,980円(50-34T / 52-36T / 53-39T)、
58,239円(54-42T / 55-42T) となっています。
パワーメーター付きクランクFC-R9100-Pの価格は発表されていません。
一体いくらになるのか注目です。
そしてむしろ、パワーメーターはアルテグラ・105などにも下りてくるのか、
私にはそちらの方が気になります。
来年発表されるであろう、R6900系 NEWアルテグラのクランクに、
パワーメータ付きFC-R6900-Pも存在するのか。
パワーメーターがシマノの量産効果を見込んで安くなったとしても、
DURA ACEではクランクセット自体が高すぎてとても買えません。
105とは言わないから、せめてアルテグラのパワーメーターは出して欲しい。
パイオニアは、
DURA ACEとアルテグラは左右メーター対応、
105は左クランクのみ対応させています。
という背景があるので、シマノのパワーメーターも、
アルテグラまでは下りてくるだろうと楽観的に期待しています。
クランク長
気になるのは、クランク長です。
FC-R9100はシマノのサイトで165, 167.5, 170, 172.5, 175, 177.5, 180mmとされています。
DURA ACEなので他グレードよりも細かく範囲が広いのは今までどおり。
問題はパワーメーター版のFC-R9100-P。
同じくシマノのサイトで170, 172.5, 175mmとしか記載されていません。
165mmは?
180mmは?
0.25mm刻みの167.5mmや177.5mmが無いのはまだわかりますが、
165mmや180mmがDURA ACEブランドですらなくなるのは悲しいですね。
全ては私の脚が短いのが悪いのですが、
それは否定しないですが、
165mmが欲しいなあ・・・。
それにしても、172.5mmは出すんですよね。
そう言えばかつてのF-7800Cが172.5mm長のみの限定でしたが、
あれは特別すぎるのでDURA ACEとは言えバリエーションの少なさは仕方ないです。
ただ、FC-7800Cのクランク長のチョイスを鑑みても、
世界中で考えた場合の最大の売れ筋は172.5mmなのでしょうか。
日本の完成車には170mmが装備されていることが多いので、
てっきり170mmが最も売れているものだと思っていましたが。
通信方式
パワーメーターの通信方式はANT+とBluetoothに対応します。
ほとんどのサイコンがFC-R9100-Pパワーメーターに対応してくるでしょう。
Bluetooth対応なので、スマホでもパワー表示できるようになりそうです。
近年のANT+からbluetoothへの移行を強く感じますね。
自転車のセンサー系はANT+規格が隆盛を誇っていますが、
ほとんどのスマホではANT+が使えません。
今後ライトユーザーを獲得するために、
センサーもbluetoothに対応して、
スマホがサイコン代わりになれる環境がより強くなるでしょう。
そのときは、自転車界のANT+センサーはおそらく衰退していくものと思われます。
サイコン界の雄、ガーミンがかたくなにbluetoothセンサーを出していないので
まだANT+の牙城は崩れていません。
ガーミンとしては、ANT+にこだわりすぎるのは危険です。
独自通信規格にこだわったPolarのように、トップシェアから容易に崩れ落ちるのは目に見えています。
ライトユーザーは常に導入容易なものから入り、
ライトではなくなってもそこに居座るユーザーが多いからです。
Polarの独自通信方式から、自転車界デファクト方式のANT+に移った減少が再び起るでしょう。
当時と違うのは、今は多くの方がスマホを所有している時代。
すでに簡易的な表示デバイス(スマホ)を持っていて、
そのデバイスに搭載されいているのがANT+ではなくBluetoothなのですから、
これからANT+でBluetoothに対抗していくのはなかなか厳しいでしょう。
ガーミンedgeシリーズはスマホとの連携としてbluetoothは使えるのですから、
bluetoothセンサーに対応する日も近いでしょう。
ペアリングが安定しないという噂もありますが、
それも改善されてくるものと思います。
見た目
外観的には、リーク写真のときには気付かなかった「くびれ」があって、
すこしシャープに見えます。
私は丸々と太ったクランクに見えていたので、
それが逆に無骨な感じで気に入っていました。
実際はくびれがあって、中途半端にスタイリッシュ。
今、リーク写真を見ると確かにくびれがあるのが分かりますが、
当時は単なる模様に見えていたのか、気付いていなかったです。
リンク
次回はブレーキ編です。
シマノ R9100系 NEW DURA ACE 目次
その01 | トピックス編 |
---|---|
その02 | クランクセット・パワーメーター編 |
その03 | ブレーキ編 |
その04 | カセットスプロケット編 |
その05 | STI・シンクロシフト編 |
その06 | リアディレーラー編 |
その07 | フロントディレーラー編 |
その08 | チェーン編 |
その09 | Di2ジャンクション編 |
その10 | 互換性とまとめ編 |
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