ロードバイク通勤号組立記録 その4 [Ridley Icarus]
通勤号のRidley Icarusですが、
ホイールを変更しました。
やっぱりリムハイト42mmでは風のある日に怖いので、
ローハイト(ロープロファイル?)のシマノWH-RS21です。
さてこのWH-RS21ですが、15,000円でお釣りが来ます。
こことかこことかですね。
amazonでも同じくらいです。
そんな安いホイールなのですが、
10,000円を切ろうかという値段のWH-R501とは、
値段以上に違いが大きいように思います。
もちろん、スペック上では、ということですが。
最大の違いは、WH-R501はスポークが手組でも使われるような首折れのものに対し、
WH-RS21は首のないストレートのスポークです。
掛かりが違うとか言われますが、私にはその違いは分からないでしょう。
ただ、スポークの寿命は大きく違いそうです。
スポークが最も折れやすいのは首折れの部分。
それがないなら折れる確率もかなり低くなるのは明白です。
フロントハブ
リアハブ
また、後輪のリムは、この値段でありながらオフセットリムを採用しています。
後輪を左右から写真を撮ってみました。
左から。
右から。
スポーク・ニップルを見ても分かりづらいのですが、
センターに配置するしかないバルブ穴を見てください。
少し右に寄っているのが分かると思います。
これは、フリーボディのせいで右フランジが内側によっている影響を
少しでも少なくするためです。
何の対策もしないでリムの中央にニップル穴がある普通のリムでは、
フリー側(右側)のスポークは垂直に近い角度になります。
反面、もともとリアエンド幅はロードで130mmもあるので、
反フリー側(左側)はそこそこの角度があります。
この角度のおかげで横剛性を保てるのですが、
フリー側は角度がないためそれができません。
他にも、角度が違うとスポークテンションを左右で同じに出来ないとかあって、
カンパニョーロのG3組、フルクラムの2to1組み、MAVICのイソパルス組みなど、
完組ホイールであればこそできる々な組み方があるわけです。
シマノの場合はオプトバルですね。
WH-RS21は高級ホイールではありませんので、
オプトバルは採用されておらず、オーソドックスな組み方です。
その中で少しでもフリーボディの影響を減らそうとしているのが、
オフセットリムなのです。
まあ、オプトバル組というのは特許(?)なだけで、
それを下位グレードにも採用すればいいだけなのですが、
さすがにそれではシマノも研究開発費が回収できないでしょう。
そういう事情は考慮した上で、
安いホイールでもできるだけのことをしようとしている努力が見えるのが、
WH-RS21、もしくはこれより上のグレードからなのです。
そういう意味で、WH-R501は本当にただ走ればいいというだけのホイール。
WH-RS21は、シマノの技術が発揮されている最廉価ホイール、そう思っています。
なんだかシマノの回し者みたいになってきましたので賞賛はここまで。
まだ乗ってもいないですしね。
ちなみに、付属品はクイックと10速用スペーサーです。
WH-RS21は11速対応ホイールですので、
フリーボディが8/9/10速より広くなっています。
ここに8/9/新10速カセットを入れる場合は、
付属のスペーサーを入れる必要があります。
新10速としたのは4600系TIAGRAのスプロケと、
それ以前のスプロケでは事情が異なります。
普通の10速スプロケ(旧10速としましょう)は、
8/9/10速フリーボディには1mmのスペーサーが必要です。
しかしCS4600(新10速としましょう)ではスペーサが不要なんです。
(注) 私は知りませんが、CS4600以前のものでも不要のものがあるのかもしれません
話がそれすぎました。
その8/9/新10速のスプロケを基準に考えて、
11速は少し広がっています。
11速フリーボディに8/9/新10速のスプロケを入れると、
すこしスカスカになってしまうのです。
その隙間を埋めるのがこの付属スペーサーというわけです。
なお、実測重量は、クイック無しで
実測フロント:797g
実測リア:1075g
でした。
カタログフロント:820g
カタログリア:1030g
リムテープが最初からついた状態ですので、
53g(ペアカタログ重量)の半分を引いてみると
実測フロント(リムテープなし):771g
実測リア(リムテープなし):1049g
カタログ重量と比べて、フロントは -49g、リアは+19gと、
フロントが軽すぎる気がしますね。
壊れないなら軽いことはむしろ歓迎ですが・・・。
いろいろ見ていると、
フロントのラジアル組みが、正確にラジアルではないことに気づきました。
2枚の写真を見比べてもらうと分かると思うのですが、
ハブとスポークの接続点が、
間隔の広いところと狭いところがあります。
完全にラジアルであれば常に均一のはずなので、
スポークを若干接線方向に倒してあるということです。
微妙に倒しておくことで、
・縦剛性を弱くして乗り心地改善
・ブレーキ作動のときのストッピングパワーの伝達向上
などを目的としているのでしょう。
・・・と断言はできないですが。
よく見たら、横からの写真でも完全なラジアルではないことが分かりますね。
さて、いつになるか分からない次回では、
WH-RS21での実走です。
スポンサーリンク
***** ロードバイク通勤号組立記録 レポート 目次 *****
ロードバイク通勤号組立記録 その1 フレーム購入編
ロードバイク通勤号組立記録 その2 ブレーキ選択編
ロードバイク通勤号組立記録 その3 コラムカット + 組み立て完了編
ロードバイク通勤号組立記録 その4 WH-RS21採用編
ロードバイク通勤号組立記録 その5 WH-RS21インプレ編
ホイールを変更しました。
やっぱりリムハイト42mmでは風のある日に怖いので、
ローハイト(ロープロファイル?)のシマノWH-RS21です。
さてこのWH-RS21ですが、15,000円でお釣りが来ます。
こことかこことかですね。
amazonでも同じくらいです。
そんな安いホイールなのですが、
10,000円を切ろうかという値段のWH-R501とは、
値段以上に違いが大きいように思います。
もちろん、スペック上では、ということですが。
最大の違いは、WH-R501はスポークが手組でも使われるような首折れのものに対し、
WH-RS21は首のないストレートのスポークです。
掛かりが違うとか言われますが、私にはその違いは分からないでしょう。
ただ、スポークの寿命は大きく違いそうです。
スポークが最も折れやすいのは首折れの部分。
それがないなら折れる確率もかなり低くなるのは明白です。
フロントハブ
リアハブ
また、後輪のリムは、この値段でありながらオフセットリムを採用しています。
後輪を左右から写真を撮ってみました。
左から。
右から。
スポーク・ニップルを見ても分かりづらいのですが、
センターに配置するしかないバルブ穴を見てください。
少し右に寄っているのが分かると思います。
これは、フリーボディのせいで右フランジが内側によっている影響を
少しでも少なくするためです。
何の対策もしないでリムの中央にニップル穴がある普通のリムでは、
フリー側(右側)のスポークは垂直に近い角度になります。
反面、もともとリアエンド幅はロードで130mmもあるので、
反フリー側(左側)はそこそこの角度があります。
この角度のおかげで横剛性を保てるのですが、
フリー側は角度がないためそれができません。
他にも、角度が違うとスポークテンションを左右で同じに出来ないとかあって、
カンパニョーロのG3組、フルクラムの2to1組み、MAVICのイソパルス組みなど、
完組ホイールであればこそできる々な組み方があるわけです。
シマノの場合はオプトバルですね。
WH-RS21は高級ホイールではありませんので、
オプトバルは採用されておらず、オーソドックスな組み方です。
その中で少しでもフリーボディの影響を減らそうとしているのが、
オフセットリムなのです。
まあ、オプトバル組というのは特許(?)なだけで、
それを下位グレードにも採用すればいいだけなのですが、
さすがにそれではシマノも研究開発費が回収できないでしょう。
そういう事情は考慮した上で、
安いホイールでもできるだけのことをしようとしている努力が見えるのが、
WH-RS21、もしくはこれより上のグレードからなのです。
そういう意味で、WH-R501は本当にただ走ればいいというだけのホイール。
WH-RS21は、シマノの技術が発揮されている最廉価ホイール、そう思っています。
なんだかシマノの回し者みたいになってきましたので賞賛はここまで。
まだ乗ってもいないですしね。
ちなみに、付属品はクイックと10速用スペーサーです。
WH-RS21は11速対応ホイールですので、
フリーボディが8/9/10速より広くなっています。
ここに8/9/新10速カセットを入れる場合は、
付属のスペーサーを入れる必要があります。
新10速としたのは4600系TIAGRAのスプロケと、
それ以前のスプロケでは事情が異なります。
普通の10速スプロケ(旧10速としましょう)は、
8/9/10速フリーボディには1mmのスペーサーが必要です。
しかしCS4600(新10速としましょう)ではスペーサが不要なんです。
(注) 私は知りませんが、CS4600以前のものでも不要のものがあるのかもしれません
話がそれすぎました。
その8/9/新10速のスプロケを基準に考えて、
11速は少し広がっています。
11速フリーボディに8/9/新10速のスプロケを入れると、
すこしスカスカになってしまうのです。
その隙間を埋めるのがこの付属スペーサーというわけです。
なお、実測重量は、クイック無しで
実測フロント:797g
実測リア:1075g
でした。
カタログフロント:820g
カタログリア:1030g
リムテープが最初からついた状態ですので、
53g(ペアカタログ重量)の半分を引いてみると
実測フロント(リムテープなし):771g
実測リア(リムテープなし):1049g
カタログ重量と比べて、フロントは -49g、リアは+19gと、
フロントが軽すぎる気がしますね。
壊れないなら軽いことはむしろ歓迎ですが・・・。
いろいろ見ていると、
フロントのラジアル組みが、正確にラジアルではないことに気づきました。
2枚の写真を見比べてもらうと分かると思うのですが、
ハブとスポークの接続点が、
間隔の広いところと狭いところがあります。
完全にラジアルであれば常に均一のはずなので、
スポークを若干接線方向に倒してあるということです。
微妙に倒しておくことで、
・縦剛性を弱くして乗り心地改善
・ブレーキ作動のときのストッピングパワーの伝達向上
などを目的としているのでしょう。
・・・と断言はできないですが。
よく見たら、横からの写真でも完全なラジアルではないことが分かりますね。
さて、いつになるか分からない次回では、
WH-RS21での実走です。
スポンサーリンク
***** ロードバイク通勤号組立記録 レポート 目次 *****
ロードバイク通勤号組立記録 その1 フレーム購入編
ロードバイク通勤号組立記録 その2 ブレーキ選択編
ロードバイク通勤号組立記録 その3 コラムカット + 組み立て完了編
ロードバイク通勤号組立記録 その4 WH-RS21採用編
ロードバイク通勤号組立記録 その5 WH-RS21インプレ編
コメント 0