GIOS ミニベロ2014 考察 6 [ミニベロ考察]
GIOSミニベロ考察シリーズの第6回は、
部品詳細編の続きの続きです。
今回はコンポーネントと呼ばれる、
駆動系の後編です。
シフターとスプロケですね。
ではいつものパーツリストです。
基本的にGIOSの代理店(JOB International)からコピーしてきていますが、
以下の2箇所は独断で変更しています。
※ RD-4600-SSはもうなかなか入手できないので、
RD-4601-SSを併記しています。
というか本当にRD-4600-SSなのだろうか・・・・。
※※ 代理店サイトではST-4600となっていますが、
フラットバーの自転車にSTIはありえません。
おそらくSL-4600(ラピッドファイヤ)の誤植だと思われます。
(12) シフター
シフターは、ドロップハンドルかフラットバーかで大きく異なるので、
それぞれに分けて比較したいと思います。
まずはドロップハンドルグループから。
PANTOとFELUCAはデュアルコントロールレバー、いわゆるSTIです。
ハンドルから手を離さずに変速できる、シマノが自転車界に革命を起こしたものです。
対して、ANTICOのシフターは
写真でも分かるようにWレバーです。
変速の際にはハンドルから手を離して、
ダウンチューブやヘッドチューブについているレバーを倒さなければなりません。
STI登場以前はほぼ全ての変速機はこれでしたので、
どちらかというと懐古的な趣を感じる部品ですね。
Wレバーの長所を探そうとしても、
STIに対してはなかなか見つかりません。
若干の軽量化と、
フリクションにしたときに段数関係なく変速対応できることくらいでしょうか。
あと、もちろん、スポルティーフやランドナーに似合うと言う点もありますが、
機能的に見て、そして安全の観点からも
あえてSTIをやめてWレバーにするのはなかなか趣味的な要素以外はないですね。
逆に言うと、趣味的な意味があればWレバーは大いに選択すべきであって、
WレバーだからANTICOにする、というのは
十分に成立する理由だと思います。
幸い(?)、ANTICOにはホワイトモデルがあります。
このモデルはかなりクラシックな雰囲気を漂わせる出来で、
そういう雰囲気が好きなら選択の余地ありありですね。
一見、FELUCAとANTICOの立ち位置が近すぎて、
どちらを選択していいか分かりにくいですが、
その差はほぼ「STIかWレバーか」に集約してよいと思います。
CLARISのSTIレバーであるST-2400にしておいても問題ないと思いますが、
あえて選択肢を増やしたGIOS、なかなかやります。
単純に部品費抑制かもしれませんが、
そのやり方が鮮やかで嫌味がありませんよね。
PANTOは最高性能を追求する場合ですから、
これら2車種とは別次元ですからね。
続いて、フラットバーグループを見てみましょう。
再度注記しておくと、
GIOS代理店の表記では、PANTOのシフターはST-4600となっています。
しかし、フラットバーにSTIは普通使わないので、
おそらくSL-4600の誤植です。
無理やり横向きに付けたらSTIをフラットバーで使えるのだろうか・・・。
さて、採用されているシフターは、どれもハンドルを握ったまま変速できるようになっています。
フラットバー系のシフターはあまり詳しくないのですが、
これらはラピッドファイヤーと呼ばれるようです。
なお、GIOSのフラットバー車種にはWレバー仕様のものはありません。
これらは特に違いはありません。
変速段数から部品が自動的に選択されているものとしていいでしょう。
(13) カセットスプロケット (CS:スプロケ)
スプロケはMIGNONのみ、
Sunraceの製品が採用されていますが、
それ以外の5車種はシマノ製品です。
ここで差がつくほど仕入れ値が違うのでしょうか。
よく分かりません。
さて、スプロケは以下のように採用されています。
少し興味深いのは、
同じTIAGRAで同じ10速のPANTOとLAMPOですが、
スプロケの歯数が微妙に違うことです。
これは、フロントチェーンリングの歯数が違うことが
多少なりとも影響していると思われます。
その辺りは、次のギア比編で考察したいと思います。
変速性能は主にチェーンとギアの歯の形状に依存するところが大きいので、
できればシマノのスプロケが採用されているモデルにしたいところです。
Sunraceのよしあしは体験したことがないですが、
ネット上ではあまり評判がよくないようです。
Sunraceはロード用コンポも製造していますが、
MIGNONに採用されているスプロケはMTB用ですね。
フロントシングルのMIGNONのギア比を少しでもワイドにする工夫なのかもしれません。
そうすると、同じくフロントシングルのENRICOの立場がないですが・・・。
フロントダブルのANTICOと全く同じクロースなスプロケ(12-23)を採用されてますから。
と、ここまで書くまで気づきませんでしたが、
CS-4600に12-25や12-23はないですね。
PANTO・LAMPOで公式ページに載っている情報は
一体どのように考えればいいのでしょうか。
まさかTIAGRAグレードで特注するわけではないと思うので、
CS5700やCS6700の売れ残り?
また誤植だろうと思うのですが、
確定はいまのところできないですね。
とりあえず次回は残りのパーツを見て、
ギア比比較はその次回に・・・
出来るかどうかわかりませんが。
どうやったら調べられるでしょうね。
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GIOSミニベロ 2014 考察シリーズ リンク
考察 1 紹介編
考察 2 車種グレード編
考察 3 部品比較part1 車体・ハンドル周り編
考察 4 部品比較part2 クランク周り・ブレーキ編
考察 5 部品比較part3 前後変速機編
考察 6 部品比較part4 シフター・スプロケ編
考察 7 ホイール・サドル周り編
考察 8 ギア比編
考察 9 まとめ編
部品詳細編の続きの続きです。
今回はコンポーネントと呼ばれる、
駆動系の後編です。
シフターとスプロケですね。
ではいつものパーツリストです。
基本的にGIOSの代理店(JOB International)からコピーしてきていますが、
以下の2箇所は独断で変更しています。
※ RD-4600-SSはもうなかなか入手できないので、
RD-4601-SSを併記しています。
というか本当にRD-4600-SSなのだろうか・・・・。
※※ 代理店サイトではST-4600となっていますが、
フラットバーの自転車にSTIはありえません。
おそらくSL-4600(ラピッドファイヤ)の誤植だと思われます。
(12) シフター
シフターは、ドロップハンドルかフラットバーかで大きく異なるので、
それぞれに分けて比較したいと思います。
まずはドロップハンドルグループから。
PANTO | FELUCA | ANTICO | ||||
シフタ |
PANTOとFELUCAはデュアルコントロールレバー、いわゆるSTIです。
ハンドルから手を離さずに変速できる、シマノが自転車界に革命を起こしたものです。
対して、ANTICOのシフターは
写真でも分かるようにWレバーです。
変速の際にはハンドルから手を離して、
ダウンチューブやヘッドチューブについているレバーを倒さなければなりません。
STI登場以前はほぼ全ての変速機はこれでしたので、
どちらかというと懐古的な趣を感じる部品ですね。
Wレバーの長所を探そうとしても、
STIに対してはなかなか見つかりません。
若干の軽量化と、
フリクションにしたときに段数関係なく変速対応できることくらいでしょうか。
あと、もちろん、スポルティーフやランドナーに似合うと言う点もありますが、
機能的に見て、そして安全の観点からも
あえてSTIをやめてWレバーにするのはなかなか趣味的な要素以外はないですね。
逆に言うと、趣味的な意味があればWレバーは大いに選択すべきであって、
WレバーだからANTICOにする、というのは
十分に成立する理由だと思います。
幸い(?)、ANTICOにはホワイトモデルがあります。
このモデルはかなりクラシックな雰囲気を漂わせる出来で、
そういう雰囲気が好きなら選択の余地ありありですね。
一見、FELUCAとANTICOの立ち位置が近すぎて、
どちらを選択していいか分かりにくいですが、
その差はほぼ「STIかWレバーか」に集約してよいと思います。
CLARISのSTIレバーであるST-2400にしておいても問題ないと思いますが、
あえて選択肢を増やしたGIOS、なかなかやります。
単純に部品費抑制かもしれませんが、
そのやり方が鮮やかで嫌味がありませんよね。
PANTOは最高性能を追求する場合ですから、
これら2車種とは別次元ですからね。
続いて、フラットバーグループを見てみましょう。
LAMPO | ENRICO | MIGNON | ||||
シフタ |
再度注記しておくと、
GIOS代理店の表記では、PANTOのシフターはST-4600となっています。
しかし、フラットバーにSTIは普通使わないので、
おそらくSL-4600の誤植です。
無理やり横向きに付けたらSTIをフラットバーで使えるのだろうか・・・。
さて、採用されているシフターは、どれもハンドルを握ったまま変速できるようになっています。
フラットバー系のシフターはあまり詳しくないのですが、
これらはラピッドファイヤーと呼ばれるようです。
なお、GIOSのフラットバー車種にはWレバー仕様のものはありません。
これらは特に違いはありません。
変速段数から部品が自動的に選択されているものとしていいでしょう。
(13) カセットスプロケット (CS:スプロケ)
スプロケはMIGNONのみ、
Sunraceの製品が採用されていますが、
それ以外の5車種はシマノ製品です。
ここで差がつくほど仕入れ値が違うのでしょうか。
よく分かりません。
さて、スプロケは以下のように採用されています。
PANTO | LAMPO | FELUCA | ANTICO | ENRICO | MIGNON | |||||
スプロケ | CS-M66-8AS 11-28T |
少し興味深いのは、
同じTIAGRAで同じ10速のPANTOとLAMPOですが、
スプロケの歯数が微妙に違うことです。
これは、フロントチェーンリングの歯数が違うことが
多少なりとも影響していると思われます。
その辺りは、次のギア比編で考察したいと思います。
変速性能は主にチェーンとギアの歯の形状に依存するところが大きいので、
できればシマノのスプロケが採用されているモデルにしたいところです。
Sunraceのよしあしは体験したことがないですが、
ネット上ではあまり評判がよくないようです。
Sunraceはロード用コンポも製造していますが、
MIGNONに採用されているスプロケはMTB用ですね。
フロントシングルのMIGNONのギア比を少しでもワイドにする工夫なのかもしれません。
そうすると、同じくフロントシングルのENRICOの立場がないですが・・・。
フロントダブルのANTICOと全く同じクロースなスプロケ(12-23)を採用されてますから。
と、ここまで書くまで気づきませんでしたが、
CS-4600に12-25や12-23はないですね。
PANTO・LAMPOで公式ページに載っている情報は
一体どのように考えればいいのでしょうか。
まさかTIAGRAグレードで特注するわけではないと思うので、
CS5700やCS6700の売れ残り?
また誤植だろうと思うのですが、
確定はいまのところできないですね。
とりあえず次回は残りのパーツを見て、
ギア比比較はその次回に・・・
出来るかどうかわかりませんが。
どうやったら調べられるでしょうね。
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GIOSミニベロ 2014 考察シリーズ リンク
考察 1 紹介編
考察 2 車種グレード編
考察 3 部品比較part1 車体・ハンドル周り編
考察 4 部品比較part2 クランク周り・ブレーキ編
考察 5 部品比較part3 前後変速機編
考察 6 部品比較part4 シフター・スプロケ編
考察 7 ホイール・サドル周り編
考察 8 ギア比編
考察 9 まとめ編
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