RALEIGH ミニベロ2015 考察4 シフター・RD編 [ミニベロ考察]
前回はRaleighミニベロの
ハンドル周りとBBを見てみました。
なぜ最初にBBなのか、
自分でも良く分かりません。
特に意図はなかったのですが、
今回のコンポ編で良かったような気がします。
コンポ編その1は、シフター(ブレーキレバー)とリアディレイラーです。
パーツリストを再掲しておきます。
では今回は、採用されているコンポを見ていきましょう。
RSCは基本的には5800系105。
つまり、RSCはリア11速となります。
RSPはCLARISがメインですが、
Wレバーなど一部グループ外のものも採用されています。
RSPはリア8速。
まず、シフターとブレーキレバーを見てみましょう。
RSCはST-5800です。
5800系105のデュアルコントロールレバーは
シフトケーブルもバーテープに巻き込む形になりました。
RSCのハンドル周りはすっきりしています。
105系コンポを使っているバイクで、
ST-5800を使っているなら何も文句ありません。
105としては現時点で最高の選択肢ですし、
9000系DURA-ACE、6800系アルテグラとの互換性も全く問題なし。
RSPは、シフターにSL-R400を採用しています。
いわゆるWレバーというやつですね。
ランドナーやスポルティーフなどの場合はダウンチューブについていることが多いです。
ミニベロの場合は、ジオメトリ的にダウンチューブが遠くなるので、
ダウンチューブにWレバーがあっても手を届かせるのがきつい。
そのため、ヘッドチューブについていることが多いですが、
RSPも御多分に漏れず、ヘッドチューブについています。
RSPは、どこかクラシカルな見た目にこだわっているところがあるようなので、
Wレバーを採用しているのはそのためでしょう。
便利さを求めるならCLARISのデュアルコントロールレバー ST-2400 で良かったはず。
少し値段が上がってしまいますから、
価格を抑えるためにWレバーを採用したのかもしれませんが、
その値段差を考えても、デュアルコントロールレバーの方が断然良いと思います。
Wレバーのよさは、デュアルコントロールレバーに比べ若干の軽量性と、
クラシカルな見た目。
そこに価値を見出せないなら、
Wレバーは残念な部品になります。
シフターがWレバーなので、もちろん独立したブレーキレバーが必要です。
ブレーキレバーは定番のBL-R400。
これもシマノです。
妥協なきパーツセレクトに好感が持てます。
ただ、BL-R400はブレーキケーブルをバーテープに巻き込むタイプ。
巻き込まないタイプのもの、
例えばダイアコンペの204QCあたりにした方が、
よりクラシックなランドナーに近かったように思います。
どうせ見た目にこだわるのなら、ここまでして欲しかったところかな。
この辺りは信頼性を採ったのか、
機能性を採ったのか、
それとも、204QCのようなブレーキケーブルが上に飛び出すものは、
古すぎるとして採用しなかったのか。
個人的には、折角なら204QCのようなタイプにしたいです。
ブレーキ機能は変わらないので、
見た目的によりランドナー感を出せる方がよかったと思います。
リアディレイラーは、RSCが5800系105のSSケージ、RD-5800-SSで、
RSPが2400系CLARISのSSケージRD-2400-SSです。
それぞれベストな選択と言っていいでしょう。
変速数はリアディレイラーでは決まらないので、
RD-2400-SSを10速で使うことも可能です。
ただし、残念ながらシマノは11速から互換性が失われました。
シフターを交換しないのなら、
RSCのリアディレイラー交換は9000系DURA-ACEか6800系アルテグラしか選択肢がありません。
それぞれのリアディレイラーの仕様を見てみましょう。
トップギアはいまどきのカセットスプロケットは11Tか12Tがほとんどです。
ジュニアスプロケに13T以上のものもありますが、
ミニベロには不要でしょう。
そうすると、RD-5800-SSもRD-2400-SSも11T・12Tが使えるので、
どちらも不便さはありません。
ローギアの範囲は結構差がありますね。
RD-2400-SSの方がRD-5800-SSより大きなギア(軽いギア)寄りになっています。
32Tまで使えるんですね。
700Cロードの低ギア比を目指すならこのくらい欲しいこともありますが、
ミニベロであれば28Tが使えたらほとんどの場合問題ないでしょう。
最大フロント歯数差はどちらも16T。
よくあるコンパクトクランクが50/34なので、
それに対応したものと思われます。
キャパシティはかなり差があります。
フロントにコンパクトを採用したとすると、
RD-5800-SSの残り許容歯数は15T。
トップ11Tならロー26T、トップ12ならロー27TまでOKです。
同様に、
RD-2400-SSの残り許容歯数は21T。
なんと11-32でもぴったりキャパシティ内とは驚きですね。
ただし、キャパシティが大きいということは、
ディレイラーのケージが長いということ。
それだけ変速速度が落ちる可能性があるので、
自分の使う歯数を考えてディレイラーは選びたいものです。
少し廉価なRSPの方にキャパシティが大きいディレイラーが使われているのは、
まあ納得のいくところです。
次回はクランクを見てみます。
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ハンドル周りとBBを見てみました。
なぜ最初にBBなのか、
自分でも良く分かりません。
特に意図はなかったのですが、
今回のコンポ編で良かったような気がします。
コンポ編その1は、シフター(ブレーキレバー)とリアディレイラーです。
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パーツリスト | ||
パーツリストを再掲しておきます。
name | RSC RSW Carlton | RSP RSW Special |
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color | スチールグレー | グロスブラック クイーンズアイボリー |
Size | 460mm 520mm | 440mm 520mm |
Frame | REYNOLDS 520 Mid-size D.B. TIG Welding | Cr-Mo Std-size D.B. TIG Welding |
Fork | Carbon Aero Blades | Cr-Mo w/Investment-cast Crown |
Headset | FSA INTELLASET 1-1/8” AHEAD w/5,10,10,15mm Spacers | TH-1150 1” Threaded w/20mm Spacer |
BB set | BB-UN26 110mm-68mm | BB-UN26 110mm-68mm |
Handle Bar | JD Shallow-Drop 400mm Φ31.8 | HL DR-AL-10 Maes-Drop 410mm Φ25.4 |
Handle Stem | KALLOY AS-21 -17° 100mm | HL HE-C80D-2 100mm -17° 150mmQuill |
Bar-tape/Grips | Diamond-pattern | PU Brown w/Alloy Caps |
Shifter | ST-5800 11 speed | SL-R400 8 speed |
Rear Derailleur | RD-5800-SS | RD-2400-SS |
Front Derailleur | FD-5800 (105) 28.6mm 11speed | FD-2400 (バンド式31.8mm) |
Chainwheel | スギノ RD 5000D SQ (56x42T) 165mm (460) 170mm (520) Large Gear Special Minivelo-Road Spec (リンク先はRD2) | スギノ RD 5000D SQ 170mm (52x39T)リンク先はRD2 |
Gear | CS-5800 (105) 11speed 11-28 | CS-HG50-8 11-28 (CLARIS) 8 speed |
Chain | CN-HG600-11 (105) 11speed | CN-HG40 |
pedals | - | Wellgo LU-962 |
Brakes | BR-5800 (105) | BR-CX50 |
Levers | 兼用レバー (shifterを参照) | BL-R400 |
Front Hub | HB-5800 (105) 32H | HB-2400 (CLARIS) 32H |
Rear Hub | FH-5800 (105) 32H | FH-2400 (CLARIS) 32H |
Spokes | 14G Stainless | 14G Stainless |
Rims | ALEXRIMS R-390 32H silver (リンク先はblack) | ALEX VP-15F 20” ETRTO-451 Polish Silver 32H |
Tires | KENDA 20×1 KONTENDER | DURO 20×1-3/8 Skinside F/V |
Saddle | VELO Racing CrN/Ti Rail RALEIGH-spec | VELO Brown/Beige CITY RALEIGH-spec |
Post | KALLOY SP-373 27.2×350 | KALLOY SP-373 27.2×300 |
Madguards | 無し | Raleigh original British-style Alloy Anodized w/adjustable stays |
Weight | 9.2kg | 11.0kg (11.4kg) |
では今回は、採用されているコンポを見ていきましょう。
RSCは基本的には5800系105。
つまり、RSCはリア11速となります。
RSPはCLARISがメインですが、
Wレバーなど一部グループ外のものも採用されています。
RSPはリア8速。
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シフター・ブレーキレバー | ||
まず、シフターとブレーキレバーを見てみましょう。
RSCはST-5800です。
5800系105のデュアルコントロールレバーは
シフトケーブルもバーテープに巻き込む形になりました。
RSCのハンドル周りはすっきりしています。
105系コンポを使っているバイクで、
ST-5800を使っているなら何も文句ありません。
105としては現時点で最高の選択肢ですし、
9000系DURA-ACE、6800系アルテグラとの互換性も全く問題なし。
RSPは、シフターにSL-R400を採用しています。
いわゆるWレバーというやつですね。
ランドナーやスポルティーフなどの場合はダウンチューブについていることが多いです。
ミニベロの場合は、ジオメトリ的にダウンチューブが遠くなるので、
ダウンチューブにWレバーがあっても手を届かせるのがきつい。
そのため、ヘッドチューブについていることが多いですが、
RSPも御多分に漏れず、ヘッドチューブについています。
RSPは、どこかクラシカルな見た目にこだわっているところがあるようなので、
Wレバーを採用しているのはそのためでしょう。
便利さを求めるならCLARISのデュアルコントロールレバー ST-2400 で良かったはず。
少し値段が上がってしまいますから、
価格を抑えるためにWレバーを採用したのかもしれませんが、
その値段差を考えても、デュアルコントロールレバーの方が断然良いと思います。
Wレバーのよさは、デュアルコントロールレバーに比べ若干の軽量性と、
クラシカルな見た目。
そこに価値を見出せないなら、
Wレバーは残念な部品になります。
シフターがWレバーなので、もちろん独立したブレーキレバーが必要です。
ブレーキレバーは定番のBL-R400。
これもシマノです。
妥協なきパーツセレクトに好感が持てます。
ただ、BL-R400はブレーキケーブルをバーテープに巻き込むタイプ。
巻き込まないタイプのもの、
例えばダイアコンペの204QCあたりにした方が、
よりクラシックなランドナーに近かったように思います。
どうせ見た目にこだわるのなら、ここまでして欲しかったところかな。
この辺りは信頼性を採ったのか、
機能性を採ったのか、
それとも、204QCのようなブレーキケーブルが上に飛び出すものは、
古すぎるとして採用しなかったのか。
個人的には、折角なら204QCのようなタイプにしたいです。
ブレーキ機能は変わらないので、
見た目的によりランドナー感を出せる方がよかったと思います。
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リアディレイラー | ||
リアディレイラーは、RSCが5800系105のSSケージ、RD-5800-SSで、
RSPが2400系CLARISのSSケージRD-2400-SSです。
それぞれベストな選択と言っていいでしょう。
変速数はリアディレイラーでは決まらないので、
RD-2400-SSを10速で使うことも可能です。
ただし、残念ながらシマノは11速から互換性が失われました。
シフターを交換しないのなら、
RSCのリアディレイラー交換は9000系DURA-ACEか6800系アルテグラしか選択肢がありません。
それぞれのリアディレイラーの仕様を見てみましょう。
RSC | RSP | |
---|---|---|
RD | RD-5800-SS | RD-2400-SS |
トップギア | 11~12T | 11~13T |
ローギア | 23~28T | 25~32T |
最大フロント歯数差 | 16T | 16T |
キャパシティ | 33T | 37T |
トップギアはいまどきのカセットスプロケットは11Tか12Tがほとんどです。
ジュニアスプロケに13T以上のものもありますが、
ミニベロには不要でしょう。
そうすると、RD-5800-SSもRD-2400-SSも11T・12Tが使えるので、
どちらも不便さはありません。
ローギアの範囲は結構差がありますね。
RD-2400-SSの方がRD-5800-SSより大きなギア(軽いギア)寄りになっています。
32Tまで使えるんですね。
700Cロードの低ギア比を目指すならこのくらい欲しいこともありますが、
ミニベロであれば28Tが使えたらほとんどの場合問題ないでしょう。
最大フロント歯数差はどちらも16T。
よくあるコンパクトクランクが50/34なので、
それに対応したものと思われます。
キャパシティはかなり差があります。
フロントにコンパクトを採用したとすると、
RD-5800-SSの残り許容歯数は15T。
トップ11Tならロー26T、トップ12ならロー27TまでOKです。
同様に、
RD-2400-SSの残り許容歯数は21T。
なんと11-32でもぴったりキャパシティ内とは驚きですね。
ただし、キャパシティが大きいということは、
ディレイラーのケージが長いということ。
それだけ変速速度が落ちる可能性があるので、
自分の使う歯数を考えてディレイラーは選びたいものです。
少し廉価なRSPの方にキャパシティが大きいディレイラーが使われているのは、
まあ納得のいくところです。
次回はクランクを見てみます。
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