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乗鞍ヒルクライム その1 ムーンライト信州編 [ポタリングレポート]

今年のマウンテンサイクリングin乗鞍(通称表乗鞍)は、
不幸にも大雨による短縮営業でした。
私もエントリーはしていましたが、
前日から雨の予報がひどかったことから参加を断念。

でも、やっぱり畳平まで上りたくなってきたので、
個人的に走ってきました。
今回はそのときのレポートです。



計画

松本まででも結構遠いですが、
更に乗鞍まで行かなければならないので大変です。

始発の電車で行けば、
なんとか日帰り出来そうだとぼんやり考えていました。


ふとしたことで、ムーンライト信州という夜行快速電車の存在を知りました。
東京・大垣間を結ぶムーンライトながらが有名ですが、
ムーンライト仲間の一員です。
ムーンライト信州は、
新宿を23:54に出発し、松本には翌朝4:35に到着します。

ほう。


松本から乗鞍高原観光センターまでは、
アルピコ交通の電車とバスを乗り継ぎます。
まずは上高地線で松本を4:45に出発して、新島々駅5:09着。
4:35に到着するムーンライト信州なら10分の連絡です。

5:09に新島々駅に到着すると、
5:18発のバスに乗り換えて乗鞍観光センター前に6:05着。
9分の連絡。

ほほう。


前の日の夜出発なので、日帰りとは言えないかもしれませんが、
この連絡は間違いなく意識して作られたものでしょう。
(少なくとも、上高地線とバスはどちらもアルピコ交通なので、
この乗換は確実に意図的)
候補にしていた日は、日の出が5:30ごろだったので、
6時に観光センターに到着したらすでに日は出ています。


完璧です。


この乗換で行きましょう。

発着 時間 区間 路線
(前日)23:54 新宿 ムーンライト信州
(JR)
4:35 松本
4:45 松本 上高地線
(アルピコ交通)
5:09 新島々
5:18 新島々 バス
(アルピコ交通)
6:05 観光センター

ちなみに、4:45松本発の上高地線は臨時ダイヤで、
運行していない日もありますので注意が必要です。
ただ、ムーンライト信州が走っている日はおそらく運行するのだろうと思います。
もしかすると、ムーンライト信州の日だけかもしれません。
アルピコ交通のサイトによると、
「JR季節列車到着日に運行」
とあります。

さらに、この便は新島々駅まで直通です。
途中駅で乗降することはできません。


さて、そうと決まれば話は早い。
ムーンライト信州で輪行したというブログも多数あるので、
輪行にも支障はなさそうです。
アルピコ交通区間(上高地線とバス)は、
臨時列車で輪行して良いかは電話で確認ずみ。

あとは時間通りに新宿駅へ行くだけです。



ムーンライト信州

23:54発のムーンライト信州ですが、
期間内なら青春18切符も使えるそうです。
その場合、次の立川で日付が変わるので、
立川から乗る、もしくは立川までは通常の切符で乗るようにしておくと、
松本や終点の白馬まで1枚の青春18切符で行くことができます。

運が良ければ(悪ければ)、列車の出発が遅れると新宿でも24:00を回るかもしれません。
その場合も1枚で住みますが、
改札を通るのが24時を超えていないといけないので、
遅延情報がネットで見れる時代とはいえかなりのリスクを伴います。
素直に立川からにしておきましょう。

そもそも、新宿始発ですし、
電車の遅延はなかなか発生しないですしね。



新宿

さて当日は23:20ごろに新宿駅到着。

DSC00003.JPG
ムーンライト信州の9番線階段は工事中で、
ひっそりと奥まったところにありました。

なかなか遅延が発生しないと思っていましたが、
なんとムーンライト信州は車両の新宿への移動中にトラブルが発生したらしく、
まさかの到着遅延発生。

放送によると20分ほどの遅れで到着だとか。
23:54発予定のムーンライト信州ですが、
起こらないと思っていた日付を超えての出発となりそうです。
私が乗車した日が青春18切符期間外なので影響はないのですが。

むしろ、20分も遅れられると松本での乗換が心配です。
ムーンライト信州到着から上高地線の連絡は10分。
間に合いません。
アルピコ交通が、ムーンライト信州の遅れにあわせてくれそうな気もしますが、
保証がないのでとても心配です。
臨時便の次は7:16発に乗らないと新島々から乗鞍へのバスがありません。
(その前の6時台の上高地線でも同じバスに乗ることになります)
2時間半も松本駅で待機しなければならないのはつらそうです。
そんな早朝では駅前のほとんどのお店も空いていないでしょうし。


遅延が15分、10分と少しずつ短縮されていることが放送されていました。
細かく放送があるのはあまりないですが、
夜中に走る電車なので特殊なのでしょう。


DSC00007.JPG
23:49ごろに電車が到着。
到着時点では回送となっています。


DSC00021.JPG
ここから清掃と発車準備があるので、やはり遅延は免れません。
が、
それでもさすがのプロスタッフ。
手早く終了してなんと23:56に発車しました。
なんと2分の遅延だけで済みました。
こういのこそプロのお手並みを見せ付けられる瞬間ですね。


ムーンライト信州

どんな車両か写真を撮っておきました。
今後の輪行者のため、と言いたいところですが、
むしろ自分の備忘録のためです。


DSC00022.JPG
ムーンライト信州は寝台車ではないので、6両編成の普通車両です。
189系電車らしいのですが、
私には系列を言われてもさっぱりわかりません。


DSC00023.JPG
デッキはそこそこ広いですね。
写真の右には洗面台やトイレがあります。


DSC00032.JPG
大人気のムーンライト信州は予約は満席だったのですが、
新宿時点ではまだまだ空きがあります。

ムーンライト信州の指定席は520円で、乗車券は別。
キャンセルしても190円しか返ってこないため、
キャンセル手続きをしない人も多いのだとか。
そのため予約は満席なのに空席が多いという変な現象が発生しているそうです。

この日も、新宿以降の駅でちらほら乗車する方もいましたが、
とても全席埋まるとは思えない乗車率でした。


私は、恐ろしいほどの幸運に恵まれて、
車両最後尾座席の窓側にキャンセルが出たところを確保できました。
輪行には最も適した座席です。


DSC00037.JPG
ただ、シートと車両の間のスペースには、
固定テーブルがあるため輪行袋を入れにくい。

この日はバス輪行もしなくてはならないため、
前後輪外し縦置き型のオーストリッチL-100で来ていますが、
テーブルが邪魔でうまく置けません。

L-100ではなく、横置き型の輪行袋なら入れられたかもしれません。
でも最近は前後輪を外す横置き型が少なくなってきているんですよね。
最近ではグランジのキャリー輪行袋辺りが定番なのでしょうか。
軽量コンパクト版のキャリーライトもありますが、
こちらはスカイブルーが目に痛いです。
イベントなどでは見つけやすくて良さそうですが、
普段使いには厳しい色使いです。







DSC00041.JPG
なんとか無理やり入れることも出来そうですが、
そうするとリクライニングが出来なくなります。
私がリクライニング出来なくなるだけなら自業自得と諦められますが、
隣の席の(まだ乗車していない)方にまで迷惑をかけるわけにはいきません。


DSC00029.JPG
結局、輪行袋は入り口脇に置くことにしました。
ドアが全開にならないので、
そのスペースを利用した形。


DSC00035_1.JPG
外から見るとこうなります。
通行の邪魔にはなっていないんじゃないかと。
ちなみに、駅によっては逆サイドのドアが開くことがありますし、


DSC00038.JPG
逆側には写真のようなゴミ箱があるのでスペースはありません。


DSC00039.JPG
しかしこのゴミ箱の年季の入り様はすごいですね。
年代物です。


DSC00026.JPG
洗面台も年季が入りすぎて、使うのに勇気が要りますが、
歯を磨いてすっきりするのにとてもいいです。



DSC00043.JPG
座席は広くもなく狭くもなく、正に普通。
深夜の走行で眠る為には作られていないので、
そういう意味では窮屈です。
照明もつきっぱなしなので、寝ようと思う場合は
アイマスクやエア枕・腰クッションなどを準備すると良いでしょう。
夜行バスほどリクライニングしないので、
寝心地がいいとは言えません。


DSC00006.JPG
昔ながらのテーブルもあります。
食事を摂るも良し、
ビールを飲むも良し、
ノートPCを開くも良し。


DSC00007_2.JPG
ちょっと変わった設備としては、
チケットホルダーがあることでしょうか。
途中で眠るので盗難が不安ですが、
一度車掌さんにチェックされているので乗車券さえあれば大丈夫だとは思います。


発車

夜行バスではほとんど眠れない私ですが、
電車では眠れるだろうと思っていました。
実際、夜行列車のサンライズ出雲・瀬戸ではぐっすり眠れます。

しかし、実際は全く眠れませんでした。
どうもバスとか電車とかに関係なく、
中途半端なリクライニングでは眠れないだけのようです。

睡眠不足でヒルクライムしなくてはならないか・・・・、
と考えていると、電車遅延の放送が入りました。


進路上で何らかのトラブルがあったらしく、
再び20分ほどだったか、遅延が発生したようです。

せっかく新宿スタッフの手際で取り戻したのに。

まあ私にはどうしようもないので、
そのままうとうととしながらも眠れない感じで進行。


DSC00012.JPG
どこの駅だったかを発車後の、車内の様子。
山登り人の人数が増えている気がします。
乗鞍な人もいるかもしれませんが、
白馬の方がメインでしょうか。

山登りをし無さそうな乗客は少ないです。


その後、次の駅に到着するたびに遅延がxx分に減少したとの放送がありました。
結構急峻に減っていっていたので、
夜の電車は元々ゆっくり走っているのかもしれません。
騒音対策などあるのでしょうか。
(だったら回復運転で速度を上げるのもダメかな?)


DSC00014.JPG
松本駅に到着です。
なんと到着時には回復運転のおかげで時間通りでした。
素晴らしい。


次回

長くなったので、次回も移動編の続きです。
全然ポタリングレポートになっていないですが、
ポタリングするまでの移動も旅のうち、ってことで。


松本駅に到着後は、
アルピコ交通上高地線とバスの乗継いで乗鞍観光センターへ向かいます。

このルートはおそらくマウンテンサイクリングin乗鞍の本番でも有効です。
来年以降に輪行なんだけど観光センター近くに宿が取れなかった人は、
1つの案として検討してみてはいかがでしょう。

次回に続きます。

2015 乗鞍ヒルクライム3K 目次

その1 ムーンライト信州編
その2 アルピコ交通編
その3 スタート編
その4 位ヶ原編
その5 畳平編
その6 下り編
その7 下り後半編
その8 平湯峠編
その9 ミニ展望台編
その10 森林限界突入編
その11 再畳平編
その12 畳平バスターミナル編
その13 エコーライン下り編
その14 夢の続き編
その15 蛭窪トンネル編
その16 白骨温泉編
その17 乗鞍ヒルクライム帰路編

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