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乗鞍ヒルクライム その2 アルピコ交通編 [ポタリングレポート]

前回はプチ旅行で乗鞍ヒルクライムへ向かう移動編、
ムーンライト信州編で松本駅まで到着したところでした。

今回は、松本駅から乗鞍観光センターを目指し、
上高地線とバスを乗り継ぎます。
自走で行けなくもないですがトンネルが危険なのでおすすめではありません。
積極的に止めたいくらいです。



上高地線

松本駅ではアルピコ交通の上高地線に乗換です。
連絡は10分なので、
ムーンライト信州が遅れてなければ輪行でも十分に間に合う時間です。
それでも、途中で道に迷ったりアクシデントがあるとどうしようもないので、
構内図はよく理解しておきましょう。


松本駅での乗換

上高地線は7番線で、駅の最も西側にあります。
高架の連絡通路を通って行かなければなりません。


DSC00015.JPG
ムーンライト信州の到着ホーム(5番線)から階段を上がると改札が見えますが、
とりあえず今は関係ありません。
私は乗車券はモバイルsuicaにしたのですが、
上高地線への乗換なので形式上はJRから出る必要があるはず。
しかしこのときは時間がないので清算は後。

こんなことなら切符にしておけばよかったです。
切符なら精算とか不要だったのに。


なお、上高地線とJRの間に改札はないので、
上高地線にはそのまま乗れてしまいます。
ではどこで運賃を払うのかと言うと、降車時のようです。
バスのように、乗車地での整理券を取っておいて、
降車時に生産するシステム。

今回の臨時便では松本と新島々でしか乗降ができないので、
必然的に新島々での清算となります。

松本から乗鞍の場合、
上高地線とバス料金がセットになったチケットがありますので、
それを(松本ではなく)新島々駅で購入することになります。
往復で購入すると更にお得になるので、
特殊な行動(帰りは高山からとか、自走するとか)をしない限り、
往復の上高地線・バスセットのチケットが最もお得です。


DSC00016.JPG
先ほどの改札の東側、
写真で言えば左側に連絡通路がありますので、こちらに進みましょう。
突き当たりで階段かエレベーターを降りれば、
そこが上高地線のホームです。



上高地線

輪行するときにはエレベータはとてもありがたいですが、
急いでいるときは時間が読めないので少しもどかしいです。


DSC00017.JPG
ホームにはすでに上高地線が待機していました。

前方には、もう1人の輪行者がいます。
同じ計画を同じタイミングで実行する人がいると少し嬉しいような、
それでいて残念なような複雑な気持ちです。


DSC00021_2.JPG
乗車されている方々のほとんどは登山目的のようで、
輪行が私を含めて2人、
あとは数人の普通の服装の方々。

この時間(朝5時前後)に登山でもなくヒルクライムでもなく、
単に観光に来る人は何しに来るのでしょう。
むしろ普通の服の方が気になります。
どこへ行くのでしょうね。


新島々までは、途中の駅で何度か停まりはするものの、
直通なのでドアを開けることはありません。


アルピコ交通

25分ほどで新島々に到着。


新島々駅

DSC00023_2.JPG
上高地線よ早朝からありがとう。


DSC00026_2.JPG
ここで切符を購入します。
アルピコ交通の最重要ターミナルは新島々のようなので、
問い合わせも新島々営業所にする方が確実です。
私は松本営業所(鉄道営業所だったかな)に問い合わせをしてみると、
新島々の方に聞かないとわからないと言われました。


新島々駅にはコインロッカーがあるので、
今回の荷物の多くはここに置いていきます。

普通なら乗鞍観光センターのロッカーに預ければよいのですが、
今回の臨時便の時間では観光センターがまだ開いておらず、
ロッカーも使用できません。
もしロッカーを利用するなら新島々が最後のチャンスとなります。
観光センターはサイトによると9:00から利用可能。
私が行ったときには8:30からと立て札があった気がしましたが、
観光センター横の売店だけかもしれません。
時期によっても時間が異なるかもしれないので、
利用する場合は調べてから行きましょう。


登山の方々は荷物が多いので、新島々のロッカーの奪い合いになるかと心配でしたが、
ロッカーに荷物を預ける登山者はほとんどいませんでした。
なので私は悠々と預けられたのですが、
切符購入の順番待ちで意外と時間がとられるので、
9分の連絡ではなかなか時間が厳しいです。

バスにおいていかれないように、
乗車することを伝えてからロッカーに預けに言った方が良いでしょう。

ちなみに私、間違えて
ロッカーにドリンクの入ったボトルを入れてしまいました。
乗鞍ヒルクライムに備えてダブルボトル体制でしたが、
まさかこんな理由でシングルボトル体制になろうとは。


DSC00028.JPG
自転車はバス下部の収納スペースに入れてもらえます。

押し込めばあと2台はなんとか入りそうな広さ。
先ほど上高地線に乗っていた方が入れても大丈夫ですが、
その方の目的地は乗鞍ではなかったようです。
上高地行きのバスに乗り込まれていました。
ちょっと仲間がいなくなって寂しいような、
それでいて1人という優越感で嬉しいような、
不思議な感覚再び。


アルピコ交通バス

準備が整ったら、
路線バスにて乗鞍観光センターへ向かいます。
このときすでにサイクルジャージ姿になっていても
恥ずかしささえなければ問題ないでしょう。
ただそうすると、帰りもジャージでバスに乗らなくてはなりません。
こちらは恥ずかしさがないにしても、
汗だくになった汚いジャージでシートに座ることになるので、
それはそれで問題だろうと思います。

今回は、一応ハーフパンツを持っていくことにしました。
もちろん温泉に入りますから、
その後の着替えとなります。


バス車内は特筆するものはありませんが、
乗鞍高原に近づくに連れ、素敵な景色が続々と登場します。
窓ガラス越しなので少し色褪せてしまいますが、
ダムや川などの水を中心とした緑の景色は最高です。


DSC00030.JPG
バスでは写真を撮るつもりは全くなかったのですが、
ダム区間に入ったところで我慢できなくなってしまいました。
まずは安曇野3ダムの最下流に位置する稲核ダム(いねこきダム)。
このダムを見ると、
乗鞍に向かっていることを実感してきます。


DSC00031.JPG
wikipediaによると、このダムはアーチ式なのだそうです。
アーチ式は構造で水の重量を受け止めているので、
他の構造に比べてダムが薄く出来ているんですね。
これはツアー・オブ・奈良・まほろばの布目ダムASで見た、
とてもくだらないけど面白いビデオから得た知識。



DSC00035.JPG
次に見えてくるのは水殿ダム(みどのダム)。
ただこちらは道路から見えにくいので、
あまりなじみがありません。

嬉しいのは、ダムの情報解説などがバスの放送に流れるのです。
さすがアルピコ交通。
こういう細かいところの満足度を上げる様々な施策があります。



DSC00048.JPG
安曇野3ダムの最後は奈川渡ダム(ながわどダム)。
有名な内部に分岐のあるトンネルを抜けたところに現れます。

奈川ダムの天端(ダム壁の上端部分)を通行するので、
嫌でも目にするダムですね。


DSC00050.JPG
奈川ダムにはバス停留所があり、
ここで降りていく方が数名いらっしゃいました。
奈川ダム職員の方なのか、
ダム好きの観光者なのか分かりません。


DSC00051.JPG
ダム湖の梓湖です。
安曇野3ダムを流れる川が梓川なので、そこから由来しているのでしょう。



奈川ダムを過ぎて、いくつかのトンネルを抜けると、
トンネルとトンネルの隙間にT字の交差点があります。
これまで走っていた国道158号から県道84号へと入り、
この先はいよいよ乗鞍観光センターまでは一本道。

3つほどトンネルを抜けて、
360度近いカーブまで来ると、
あとはもうトンネルはありません。
ここからなら自走も許せるのですが、
ここまでのトンネル地獄は全く自転車には向いていません。

ほぼ全てのトンネルは

道幅が狭い
路面状態が悪い
水漏れしている

の3弊害を持っています。
特に路面状態の悪さがひどく、
いつ落車してもおかしくないほどです。
なるべく自走したいにしても、
せめてバスで最後のトンネルを抜けた所まで来たいですが、
そうすると番所(ばんどころ)大滝前まで来なければなりません。
ここまで来るなら乗鞍観光センターまでバスで来てもほとんど変わらないですね。

ただ、「松本駅から畳平まで自走のみで上ってみたい」という欲求も
ないわけではありません。
いつかやってみたいですが、
どうやって危険を回避するかが問題です。



乗鞍観光センター

そんなこんなでいつの間にか乗鞍観光センターへ到着しました。


DSC00058.JPG
広い駐車場の一角にあるテントがバス停代わりなんですね。


DSC00062.JPG
幟は立てられたままですが、
お店が開いているわけではなく、
もちろんコインロッカーも使えません。
まあそれは事前の情報どおり。


DSC00063.JPG
駐車場には結構な数の車が停まっています。
乗用車でここまで来る人が多いのでしょう。
この先にある三本滝レストハウスより先は自家用車両では上れないので、
バスかタクシーを利用することになります。
三本滝レストハウスより乗鞍観光センターの方が周囲に色々あるので人も多いのでしょう。



ヒルクライムスタート前

乗鞍観光センターに着いてから準備を追え、
そろそろスタートです。
その前に記念写真を撮って起きましょう。

観光センター

DSC00066.JPG
まずは観光センター前の県道84号にて。
自転車が小さく写っているのですが、
小さすぎて見えないですね。


DSC00069.JPG
今回は中華カーボンミニベロ号ではなく700cのロードです。
中華カーボンミニベロ号ばかりではなく、
ロードにもたまには乗ってあげないと。

ちなみに、サドル後ろのバッグはリクセンカウルのコントアーマグナムです。
このバッグは6Lの容量があるので、
なんとかハーフパンツとTシャツを入れることができます。
ただ、輪行袋の事をすっかり忘れていました。
携帯・補給食・着替えを入れるとさすがにこれ以上入りません。

輪行袋を持ち運べないというピンチ。
観光センターに置いていっても盗まれることは稀でしょうが、
それでも万が一ということがあります。
輪行袋がなくなると、自走で松本(近くにある自転車屋)まで戻らなければなりません。
それはトンネルなどを考えると無理。
仕方ないのでTシャツかハーフパンツを犠牲にするか・・・



ここで、新島々に忘れてしまったドリンクボトルがまさかの好展開を生みます。
今回の輪行袋はL-100で収納サイズが小さいので、
もしかしてボトルケージに収まるんじゃないか、という案。
早速試した結果が、実は上の写真です。
シートチューブ側のボトルケージにL-100を入れています。
輪行袋の袋がない割にはうまく収まってますよね。

ボトルを忘れてしまったことがプラスに働くとは、運がいいです。


次回

さて、次回はいよいよヒルクライムスタート。
ですがいきなり残念な事態に教われます。

次回に続きます。

2015 乗鞍ヒルクライム3K 目次

その1 ムーンライト信州編
その2 アルピコ交通編
その3 スタート編
その4 位ヶ原編
その5 畳平編
その6 下り編
その7 下り後半編
その8 平湯峠編
その9 ミニ展望台編
その10 森林限界突入編
その11 再畳平編
その12 畳平バスターミナル編
その13 エコーライン下り編
その14 夢の続き編
その15 蛭窪トンネル編
その16 白骨温泉編
その17 乗鞍ヒルクライム帰路編

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