SSブログ

乗鞍ヒルクライム その13 エコーライン下り編 [ポタリングレポート]

前回は畳平バスターミナルでの休憩。
休憩らしいことといえばソフトクリームを食べただけで、
他には記念写真を撮ったり、
乗鞍山頂簡易郵便局の職員さんに質問していたり、
神社の存在を忘れていて御朱印帳を持ってきていないことを悔やんだり。

他に特にやることもないので、
今回は、乗鞍観光センターへ向かっての乗鞍エコーライン下りスタートです。




乗鞍エコーライン・下り

午前中にエコーラインを上ってきた後はスカイラインを下る無謀プランに出ましたが、
さすがにもう1度スカイラインを下ったりはしません。
体力がもちません。


出発

ヒルクライム後の下りは大抵道路が狭く、ブラインドコーナーばかりであまり好きではありません。
乗鞍エコーラインといえどもそれは同じ。
森林限界を超えていても壁というブラインドがありますし、
そもそも道が狭くて下りにはあまり向いていないです。

ただ、景色だけは楽しみです。
安全を確保しつつ、どれだけ景色を楽しむ余裕があるか。
それが下りのキーポイントとなります。


DSC02956.JPG
畳平バスターミナルを出発します。
左手に見えるのが白雲荘。
銀嶺荘とともに畳平にある宿のうちの1つです。


DSC02966.JPG
ここを直進すると乗鞍スカイライン。
右折すると乗鞍エコーライン。

エコーライン側は上りになっていることがわかりますね。
最高標高地点が少しエコーライン側に入ったところであることが分かります。
wikipediaによると、
畳平の標高が2,702m、
スカイラインの最高点は2,010m、
エコーラインの最高点は2,716mだそうです。



DSC02973.JPG
右折後の上りです。
ここを上れば後は下り一辺倒。

スカイラインは先ほどの分岐点まで単調上昇なので、
分岐点が最高点(2,710m)だと思います。
ということは、右に曲がってから2,716mまでは6mしか上らないんですね。
この坂はもっと上っている印象がありましたが、
表裏の乗鞍ヒルクライムで疲れきっていたのでしょう。

よく見ると、前方から2台の自転車が下ってきています。
この時間になると乗鞍は自転車乗りがとても多くて嬉しくなります。



DSC02984.JPG
長野県と岐阜県の県境までやってきました。
2,716mの乗鞍峠(おそらく乗鞍峠という地名はなさそうですが)ですね。
ここから標高約1,450mの観光センターまで下りますから、
獲得標高はマイナス1,250m。


DSC02986_2.jpg
峠を越えてすぐのところですが、左の記念写真を撮っている人に注目です。
鉄柱に腰掛けて足をばたつかせているように見えませんか?

写真を見て「危ないなあ」と思いましたが、
よく見るとこれ、腰にプロデューサー巻きしたカーディガンか何かが
腰掛けてぶらぶらさせた脚に見えているだけですね。
白い鉄柱に見えているのが脚で、しっかり地面に立っていました。

youtuberによる自撮り事故が多くなっているというニュースを見たので、
この方もその予備軍かと思ってしまいました。

当日は危ないとか微塵も思わなかったので、
正しい姿が見えていたのでしょう。
写真って怖い。



DSC02991.JPG
峠から下り始めたすぐのところはとても景色がよいのですが、
道が狭いので十分に注意しながら下る必要があります。
景色を楽しみたいなら停車してからでないと、
崖下に転落なんてことになりかねませんからやめときましょう。
どんなにエコーラインの景色が良いと言っても、
命を天秤にかけてまで楽しむほどの価値はありません。

そういう意味では、HDR-AS200Vで自動的に写真を撮っておくと、
後で見返すことはできるのでいいですね。
乗鞍はほとんどのガードレールが鋼線なので、
遠くの山々も邪魔なく眺めることができるのがいいです。
レックマウントType-19でサイコンの下にマウントすると
どうしても低目の位置からの写真になってしまうので、
ガードレールしか写らなかったりするんですよね。
鋼線でできたガードレールであれば、
あまり景色の邪魔にならないのでとても嬉しいです。

安全面を考えると・・・・どうなのかは難しいところですが。


DSC02995.JPG
乗鞍にしては珍しく幅広の(普通の)ガードレールがありました。
上の写真と比較すると、
やはり景色への圧迫感が違いますね。
ただし、安心感もありますから、一長一短です。


DSC03010.JPG
上りのときにも見た雪渓が見えてきました。
この辺りで左を見ると、
森林限界の低い緑の中に伸びるエコーラインがそれはもう綺麗で、
絵にも書けない美しさなのです。
しかし、下りではそれを堪能する前に、
自信の身の安全を確保しなければなりません。
つまり、前方に集中しなければならないので、
景色を楽しんでいる場合ではないのです。

特に、ここにはバス停がありますから、
タイミングによっては歩行者も多いことがありえます。
景色に夢中で歩行者との接触・・・・
なんてことになってはいけません。


自転車の速さ

DSC03022.JPG
一部、葉が紅く色づいているところもあります。
このときは9月とは言え、標高2,700m近い場所ですから、
秋が来るのも早いということです。

ここま直線が長く、気持ちいいです。
路面も綺麗ですし、前方には山も臨めますし、
最高の瞬間の1つでしょう。
天気もいいですしね。

まずい、よく見たら前方にタクシーがいますね。
乗鞍は道が狭い上にカーブがきついので、
基本的には下りは自転車が最速です。
自動二輪が通行可能だったらいい勝負でしょうが、
僅かに自転車の負けでしょうね。


DSC03028.JPG
やはり乗用車にはすぐに追いついてしまいます。
下りの差は圧倒的すぎます。
特にタクシーが客を乗せている場合は遅くなりますから、
諦めてゆっくり下るか、
追い抜くか、
それともタクシーが気付いてパスさせてくれるのを待つかの3択です。


DSC03038.JPG
追い抜くには道の広さが足りないですし、
十分に広い直線なら速度でかないませんから、
基本的には追い抜けません。

路面は綺麗なので安定しているのですけどね。
ただ、こうして前方をタクシーが走っていると、
折角の景色が少々マイナスです。
左手には雪渓も見えるほどなのですが、
そういうところに目をやっていられません。
タクシー(乗用車)と自転車ではブレーキタイミングが異なるので、
前方を十分すぎるほど注視するくらいで丁度良いです。



DSC03060.JPG
上りの自転車とすれ違います。
自分が下りの場合は常に速度が速いので、
なかなかすれ違う自転車が写らないのですが、
カーブで速度を落としているところってことで
タイミングが良かったです。

あと、自分が下りのときにすれ違う自転車乗りにはとても優しい気持ちになれると言うか、
すごく応援してしまいますね。
上から目線ではないですが、

「自分はもう上ってきたんだぜ」

という勝ち誇り感から来る感情でしょう。
特にこの日は、「2回上った」というのも上乗せされていることでしょう。
実際そう思っているわけではないですが、
無意識に、そう無意識に。



DSC03072.JPG
直線でタクシーが道を譲ってくださいました。
ありがとうございます。

やはり前方に誰も走っていないのは気持ちいいですね。
ロングライドイベントではトレインに乗ることもありますが、
景色を楽しむ為には積極的に先頭を引くべきです。
そのためには脚をつけなければならないのがつらいところ。



高速移動中の時間感覚

この天気の良い乗鞍を自分のペースで下れるのは快適です。
あとはカーブでの危険さえなければいいのですが、
さすがにそれはなくなることはありません。
リスクを下げられるよう、
安全に気を遣いすぎるほどで下ります。


DSC03081.JPG
DSC03083.JPG
遠くの山も近くの山も、
天気がいいからこその見晴らしです。
天気のよさと、
乗鞍の環境を守る判断をした、長野県・岐阜県に感謝ですね。



DSC03095.JPG
気付けば位ヶ原山荘まで降りてきました。
上りはここからも結構時間がかかるのに、
下りはあっという間です。
上りと下りの速度が違いすぎて、
ドップラー効果が発生しそうですね。


位ヶ原山荘のあと

DSC03126.JPG
位ヶ原山荘は標高が2,350mくらいなので、
畳平からはすでに350m降りたことになります。
100mで0.6℃気温が違うらしいので、
約2度の上昇・・・・くらいじゃまだあまり実感がわきませんね。

ただ、森林限界よりも標高が低くなった為、
周囲を背の高い木々が覆うようになって来ました。
おかげで風にさらされなくなったのがいいですね。
バイクコントロールの面でも安定しますし。

下っている限り風はずっと浴び続けるのですが、
それでも風が吹いているのと吹いていないのでは、
体感気温が違うものです。


DSC03132.JPG
これ、冷泉小屋前バス停ですかね。
冷泉小屋前から位ヶ原名まで、
すごく大変だったような気がしますが、
相変わらず重力の力は偉大です。
ニュートン万歳、万有引力万歳。

よく見ると、道路右側には自転車が停めてあります。
乗り手はどこに行ったのでしょう。
写真右下にあった泉に水を汲みに行ったのでしょうか。
それはそれでなかなか勇気がありますね。



DSC03145.JPG
なんだか下りは上りよりも自転車激写率が高い気がします。
相対速度の問題と言うよりも、
単に時刻的に自転車乗りが多くなってきた時間帯なのでしょう。

早朝ヒルクライムも清々しくてオススメですが、
お昼くらいのヒルクライムも日が高くて快適ですよね。
どちらも捨てがたいですが、
昼ヒルクライムは、下り・帰りの時間を念頭においておかないと、
気温が下がっての下りや
真っ暗な中での下りになるかもしれないので、
多くのことに気を回せない私にはあまり向いてないです。


DSC03156.JPG
DSC03168.JPG
このあたりはまたカーブが多くて、
走り甲斐があると言うか危険がはらんでいると言うか。
対向車がほとんどいないのが救いですが、
それとて気を緩ませていると
突然バスが出てきたりするので、あまり意味はありません。

ただ、緑が鮮やかでいいですね。
ほどほどに景色の移り変わりがあるので、
スカイライン側の下りのように、
眠くなったりすることもありませんでした。


三本滝レストハウスまで

DSC03220.JPG
陰になっていて見えづらいですが、
遠くまで伸びている道路を下るのも気持ちいいです。
この先に対向車がいないことも一目瞭然で、
安心感もありますね。


DSC03242.JPG
写真上部にぎりぎり写っているのは、
スキーリフトの落下防止網。
これがあるということは、
そろそろ三本滝レストハウスが近いことを意味します。


DSC03256.JPG
一旦綺麗な下り坂を走り、
180度ターンの後、


DSC03258.JPG
もう一度リフト下をくぐります。
この辺は乗鞍エコーラインの中でも印象的な場所なので、
見たらすぐに思い出せますね。




DSC03270.JPG
上り途中の位ヶ原編では、位ヶ原手前のカーブが危険と書きました。
でも本当に警鐘を鳴らしたかった危険箇所はここかもしれません。
どちらも危険には違いないのですが、
毎回同じ場所で落車が発生しているので、
特に事故を誘発させるようなカーブなのでしょう。

多分、ここ。
下りで言えば、リフト下をくぐったあとの右カーブ。
左をコンクリートの壁に遮断され、
視覚的な速度感を失うのでしょうか。
また、ここの右カーブはこの写真で見るよりもずっと急な右カーブ。
自分の想定した軌跡では曲がりきれないのかもしれません。

畳平から10km以上も下ってきたところでもありますし、
ブレーキを握る手の力も失われてきたころ、
寒さで集中力も途切れてきたころ、
という用件も揃っています。

ぜひ注意してください。
もちろん、位ヶ原山荘のすぐ下のカーブも、
他の全てのカーブも注意ですがね。


DSC03280.JPG
魔のカーブを抜けると三本滝レストハウスまではすぐです。
途中、道路が金属の側溝(で合っているのかな?)で覆われた50cmくらいの場所が
すこし難関ですが、
それだけ注意すれば問題ありません。


DSC03283.JPG
エコーラインのゲートに到着です。


三本滝レストハウス

DSC03285.JPG
レストハウスには食堂があるようですが、
今回は食事を取りたいわけではありません。
ウィンドブレーカーは着ているものの、
下りの寒さに凍えてしまっているのでちょっと休憩。
太陽光が暖かいです。
ついでにドリンクも補給しておきましょう。


DSC00262.JPG
道路から眺めた三本滝レストハウス。


DSC00264.JPG
さっき下をくぐったリフトは、三本滝レストハウスから出発するようです。



次回

畳平からノンストップで一気に三本滝レストハウスまで降りてきました。
一旦休憩した後、
乗鞍観光センターまで下りましょう。
下りはあと7kmです。

次回に続きます。

2015 乗鞍ヒルクライム3K 目次

その1 ムーンライト信州編
その2 アルピコ交通編
その3 スタート編
その4 位ヶ原編
その5 畳平編
その6 下り編
その7 下り後半編
その8 平湯峠編
その9 ミニ展望台編
その10 森林限界突入編
その11 再畳平編
その12 畳平バスターミナル編
その13 エコーライン下り編
その14 夢の続き編
その15 蛭窪トンネル編
その16 白骨温泉編
その17 乗鞍ヒルクライム帰路編

スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。






この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。