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北海道ポタ 留萌to稚内 その5 [ポタリングレポート]

北海道サイクリング2日目、
留萌~稚内のルートで前回は稚咲内の砂丘のえきまでやって来ました。

利尻富士も見えるようになり、
稚内へ近づいているのが分かります。



稚内へ

遠別の商店で補給してからはコンビニなどで補給できていません。
残りの補給食も少なくなってきて、
ちょっとまずいかもしれません。


抜海

そんなときのために、そういえば一つしのばせていたのがコレ。



ザバス ピットイン エネルギージェルです。
小さいながらもウイダーinゼリーとほぼ同じ170kcalのエネルギーがあるので、
持ち運び体積を減らすのに重宝します。
ウィダーinより安いのもいい。

ただ、ツールボトルに入れていたため、
あやうく存在を忘れるところでした。


オロロンラインに立てられたザバス・ピットインは、
世界初じゃないでしょうか。
全く証明できないですが。



どうでもいいことをやっていたから、ってわけでもないですが、
かなり日が暮れてきました。
北海道は緯度が高いので、夏の日照時間は東京よりも長いです。
ヨーロッパで夏は白夜になるのと同じ原理。
経度が東よりのため、日の出が早いんです。
日照時間は長くても、日没時間は東京とそれほど変わりません。

それでも、日が暮れ始めたなと感じ始めてからが長い様に感じました。
日が沈まない最後の日と踏ん張りがすごかったです。



ちょっと上り始めました。
利尻富士が見えやすい場所があるといいのですが。




ありました。
ちょっとした公園のようになっています。
逆光ですが、逆にシルエットになっていてい美しいとも受け止められます。




何か建物があります。
補給所・・・にはならなさそうです。

ここは、こうほねの家という、浜勇知展望休憩施設だそうです。
「利尻礼文サロベツ国立公園内にある唯一の休憩施設」らしいのですが、
どこからどこまでが利尻礼文サロベツ国立公園か全く分からないまま走っていました。

唯一、と言うくらいなので、公園自体はかなり広いのだろうと思います。
もしかして、利尻島の写真を撮った辺り、
もしくはその手前の上り初めくらいから公園だったのかもしれません。

自販機があったので、ドリンクの補給が出来てよかったです。




こうほねの家は屋上に上がることが出来て、
ちょっとした展望台になっています。



こうほねの家から見た利尻島。
昼間なら礼文島も見えたようですが、
この時刻でははっきり見えませんでした。

初夏から夏にかけては「コウホネ」と呼ばれるスイレンに似た花が咲く
のだそうですが、
すでに暗くなっていたので分かりませんでした。
時期的にはもう少し後だったのでしょう。




抜海の街までやってきました。
調べてみると、抜海は「稚内市抜海村」なので、
すでに稚内市内に入っていたのですね。

遠別のセイコーマートで、
次の街は天塩、
その次の補給できる街は、あるとしたら抜海
と聞いていました。
ちょっとした街になっているので補給できそうと思ったのですが・・・。

写真の交差点を右折します。



交差点の斜向かい、
この写真の道路左手にコンビニらしきお店があったようなのですが、
残念ながらお店はなくなっていました。
自販機は設置されたままなので、ドリンクは補給できそうです。
退店したお店の自販機は、きちんと新しいものが補充されているのかどうか分からないので、
私は購入をためらいますね。


むしろドリンクよりも補給食が欲しいところ。
この辺りで補給できるところは他になさそうです。
近くの民家でバーベキューをしていましたから、
切り込んでいく技もありましたが、
さすがにそこまで危機を迎えているわけではありません。
最後のミニあんぱんを食べて、野寒布岬へ急ぎます。


ワイルド・スピード


抜海を過ぎると、
再び建物の無い世界に突入です。
これまでと違うのは、
オロロンラインがただただ広がる悠久の平原でしたが、
この辺りは右手に丘があることです。

この丘のおかげで風が遮られることはないので、そのメリットはありません。
ただ、自分の走行速度を感じやすくなって、
踏んだ力の成果を目で確認できるようになります。
意外と精神的に楽になります。




おお、日が沈んでいく・・・

あれ?
今は北向きに走っているはずですが、
太陽が沈むのってこんな向きでしたっけ?
ほぼ北西くらいに見えますが・・・。




ここで運命の分岐点。

右に向かう道道106号がオロロンラインの順路で、
その先は稚内駅など、稚内市街に入っていきます。
今日の宿は稚内駅近くなので、
右の道を行けば7kmほどでゴール。

でもやっぱり、野寒布岬には行っておきたいですから、
左の道道254号を選択しましょう。
野寒布岬までの9kmと、野寒布岬から宿までの5km。
距離は倍になりますが、野寒布岬に行った方が、
後々その経験は無限大です。

なんのこっちゃ。




野寒布岬は美しい夕焼けで有名だそうですが、
ちょっとそれには間に合わなさそう。

急げば間に合う!

と言われても、急げるだけの体力は残っていません。
平坦とは言えここまで170km以上走ってきていて、
その全ての区間で向かい風でしたから仕方ありません。




野寒布岬へ向かってひた走ります。
もうあたりは暗くなってきていて風景を楽しんでいる場合じゃなくなってきました。
まあこの辺りは民家も点在していて、
これまでのオロロンラインのような自然を楽しむ感じではなくなってきています。

よくみると、また「シカ注意」の警告標識が立っています。
こんな平坦な街中には出てこないでしょう。



うん?


何か横切ったぞ・・・・


拡大&色調補正してみると・・・




鹿だ!
それも2匹も!





これが左から飛び出てきている方。



こっちはもう道路を横切り終えようとしている方。
子鹿かな。



本当に出てくるんですね。
しかもこんなアスファルトの道路を急に横切る感じで。


写真には2匹しか写りませんでしたが、実際は5~6匹いたので、
すぐに鹿だと分かりました。
あとはアクションカムのタイムラプスのタイミングよく写っていることを祈っていましたが、
運よく写っていて良かったです。


このあたりの鹿は野生ですか?
エゾシカですよね。
なんだか鹿に遭えたことが嬉しくて、
ここまでの疲れがふっとぶくらいテンションがあがります。

北海道すごい。

奈良の鹿は野生とは言え、
ほぼ飼いならされていますからね。
北海道の鹿はまさに野生な感じで荒々しいです。




右手には何かのタンクを発見。
ここまで大自然の中で走ってきていただけに、
人工物に飢えています。
なぜかタンクが嬉しい。




草むらの中に子鹿がいました。
なんだこんなに野生の鹿がいるんですかい?
テンションが上がりっぱなしです。




道路の反対側を見ると、
鹿の親子がこちらを見ています。
よく見ると鹿が5~6頭いますね。
私に怯えているのか、単に様子を見ているのか・・・。

危害を与えないように、じっとしていると、



渡った!

車が途絶えるのを待っていたようです。
そんな賢さもなんだかかわいいです。




また走り始めた直後だったか、
てくてく歩いてい子狐も見ました。

こちらは残念ながらすぐにわき道に入ってしまって、
アクションカムには捉えらていませんでした。
すぐに停車してカメラを構えてみたものの、
その間に逃げられてしまいました。

あー、でも狐にまで会えるとは。
貴重な体験が出来て嬉しいです。
ここまで向かい風の中頑張って走ってきた甲斐があったというものです。



野寒布岬


もう暗すぎて写真では何も見えないですが、
ここを左に曲がって中に入っていくと、





到着しました、野寒布岬(のしゃっぷみさき)。
人っ子一人いない・・・わけではなく、
数人いました。
みんな物好きですなあ。





なぜかイルカのモニュメントに時計がついています。
午後19時20分。
さすがに日は沈んでいますが、まだ少しだけ明るさが残っています。

写真が明るいのは、
設定を明るくしすぎただけですが、
肉眼ではむしろこのぐらいの明るさでした。




野寒布岬到着記念。
キャノンデールの上辺りに、利尻島が見えています。
礼文島はその右にあるはずなんですが、
海上のもやでかすんでしまってよく見えませんね。



稚内へ


野寒布岬を堪能した後は、
稚内の宿へ向かうだけ。
稚内駅は野寒布岬よりも南側ですから、
これまでとは進行方向が逆になります。

つまり、ようやく追い風になるというわけです。



稚内市街地へ向かって走っているので、
街並みがどんどん都会化していきます。
周囲を建物で囲われるので、風の影響が少なくなって嬉しいです。

それでも180km以上走ってきた疲労はきつく、
向かい風に逆らって走るのは相変わらずしんどいものがあります。

あれ?

私の常識では、
これまで向かい風だった区間の逆向きに走る野寒布岬~稚内駅間は
追い風になるはずなんですが。
それが常識。
自然の摂理。
そういうもの。

あれ?

この区間も向かい風?

なぜだ・・・・




天は、
我を見放した。




まあいいです。
野寒布岬から稚内駅近くの宿までは約5km。
八甲田山じゃないんですから、
たとえ時速10kmで走っても30分あれば着きます。
どんなに強い風でも、平地で10km/hまで落ちることなんて無いですしね。


稚内

ちょっと風向きサプライズがありましたが、
それ以外は別段変わったことも無く宿へ到着。


宿


宿の写真をとり忘れました。
左手に見えるのが、宿泊するドーミーイン稚内です。





ドーミーインって安宿のイメージだったのですが、
むしろ高級感すら感じるほどでした。




宿泊は朝食のみのプランだったのですが、
「夜鳴きそば」というそばを無料で提供してくださっていました。
これは全宿泊者が利用できるようです。
0.5人前くらいの量で、夕食というより夜食の位置づけのようです。
それでも無料なんだからとてもありがたいです。



まあ、味の方は、
無料なのであまり気にしないでおきましょう。



2日目終了

と言うわけで無事、2日目も完走。
留萌から野寒布岬~稚内までの約186kmは、
ただただ広い草原と、
ただただ続く向かい風の印象しかないです。

でも、翌日以降は基本的には南向きに走ります。
これまでとは逆方向に走ることになりますから、
ずっと苦しめ続けられてきた北風が心強い追い風に変わることでしょう。

3日目は日の出岬までの約180km。
体力回復のためにさっさと眠りについて、サイクリングに備えます。

次回から3日目編、「稚内to日の出岬」になります。

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