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北海道ポタ 稚内to日の出岬 その1 [ポタリングレポート]

前回までで2日目が終わり、
今回から北海道サイクリング3日目に突入です。
初日は札幌から留萌まで、
2日目は留萌から野寒布を経由して稚内まで。
そして3日目は稚内から宗谷岬を経由して、
北東の海岸沿いを南下して日の出岬まで南下します。

初日・2日目とは進行方向の南北が逆になるので、
ついに向かい風から開放される・・・はずだったのですがね。


予定

宗谷岬から海岸沿いに南下するだけ。
西海岸沿いの道はオロロンラインと呼ばれていますが、
この日走る北海道東海岸の道はオホーツクランと呼ばれます。

どちらも北海道ツーリングには欠かせない道路みたいです。


ルート

稚内~宗谷岬~オホーツクラインとなると、
ルートの選択の余地はほとんどありません。



獲得標高は500m足らず。
2日目のルート同様に平坦極まりないです。

問題は距離が長いことです。
日の出岬までの183.4kmのロングコース。

日の出岬より前で宿を探すとなると枝幸町ですが、
稚内から122kmほど。
次の日は紋別空港から帰る予定ですが、
100kmほどになるので離陸に間に合いそうにありません。

枝幸町と日の出岬の間には雄武町もあります。
稚内からの距離が175kmと少し短くなるので有望ですが、
雄武町には宿が見つかりません。
楽天トラベルやじゃらんでは一切出て来ないんです。
Google Mapのストリートビューで2軒ほど発見しましたが、
どちらも一見で泊まるには少し怖い。

結局、少々大きめなことも安心感があってオホーツク温泉ホテル日の出岬にしました。
ここもホテル検索サイトでは1人宿泊の予約は出来ませんでしたが、
電話すると無事OKでした。
ネットから予約できるとうれしいのですけどね。
ポイントとかもありますが、
何より記録が残るのがありがたいのです。


日の出岬までだと180kmを超えるとは言え、
獲得標高が小さいので何とかなると思いますし、
何と言っても3日目は風向きが追い風方向になるはず。
そうすると平坦でのアシスト効果が存分に働いて、
むしろ180kmでは物足りなくなったりしないかと。

前日までの強風なら、のんびり強度で走っていても
簡単に40km/hを超える速度になるでしょう。
賞味のサイクリング時間は4時間半。
こりゃ短い。




バッテリー

そういえば、2日目で壊れたモバイルバッテリーですが、
やはり電流出力できなくなっていました。
ただ、HDR-AS50のバッテリーのもちがよく、
途中1回のバッテリー交換ですんだので良かったです。
3日目も当然モバイルバッテリーは故障したままなので、
途中で予備バッテリーに交換する作戦です。



稚内から

北海道の北の町、稚内市街地からの出発です。
朝食はドーミーイン稚内の豪華な食事をいただきました。


朝食でいくら丼を食べられるのはすごい豪華です。
他にも焼き鮭とかいろいろその土地の幸を楽しめて、
朝から最高の食事でした。
北海道のホテルは、朝食がこんなに豪華になるのは普通なのでしょうか。

ホテルスタッフも親切でしたし、
別の場所でも、ドーミーイン系列のホテルを見つけたら、
優先的に選んでしまいそうです。



出発

朝食に大満足してから出発です。
今度はもう少し夕日が綺麗な時間に期待ですね、稚内。



ホテルから歩いても2・3分のところに稚内駅があります。
日本最北端の駅です。

駅舎から線路が飛び出していますが、
ここは日本最北端の線路。
駅が日本最北端なのだからもちろん線路だって最北端なのは当たり前ですが、
ことさら線路だけに注目する稚内市民のセンスが面白いです。




今回のサイクリングは北海道の特に田舎地方を走るばかりなので、
稚内市街地のように街中を走る時間は珍しいです。
ここだけだと東京とあまり変わりません。

ちょっと向かい風気味な気がしますが、
宗谷岬までは我慢の展開です。




市街地を抜けると、
広い道路とオホーツク海以外は何も無い道路になります。
本当に何も無くて、
風をさえぎってくれなくて、
写真では全く伝わることの無い、強烈過ぎる向かい風です。



この日のルートは基本的に南方向。
より正確には南東方向に進路をとります。
初日と2日目がほぼ北向きで、常に向かい風でしたから、
進路が変わった3日目は追い風になるのが世の常ですが・・・。

とは言え、まだ宗谷岬までは入り組んだ地形なので、
この日全体の様子を表わしているわけではありません。
勝負は宗谷岬を過ぎてからです。




稚内を出て、宗谷岬に向かうにはまずは東向きに走ります。
その途中、稚内空港があるはずですが、
走行中には一切気付くことなく走り去りました。

アクションカムの写真を確認すると、
右折で稚内空港に向かう標識が出ていますね。




宗谷岬まで残り20km。
結構あります。

北海道らしいなあと思うのは、
宗谷岬のその先は枝幸で111km、
更にその先は網走で315kmです。

網走までの距離表示のニーズは本当にあるのでしょうか。
車でも、高速道路を使わないといやな距離です。




風が


この辺りはオホーツク海を眺めながらの走行です。
少し雲が多いですが、
天気が良ければとても気持ちの良さそうな道路です。


実際は、写真には写らない風が襲ってきます。
ありえないほどの向かい風でちっとも進みません。
初日・2日目の疲れが残っているとは言え、
この日もまた20km/hが出るかどうか。
でもこれは宗谷岬までの辛抱です。
宗谷岬からの東海岸では、
きっと状況がかわっているはず。
そう信じて走るしかありません。





宗谷岬方向も少し小高い丘になっていて、
あの丘が風向きをおかしくしているのでしょう。
そうだ、きっとそうだ。
丘の上には、風力発電のタービンも回ってますね。



でも、そのタービンは見てはいけないものでした。




風車が元気よく回っています。
風が強いですからね。
勢いよく回って、しっかり発電してください。



でもでも、その向きが問題です。
写真に向かって右に向いています。
それはつまり、風が右手から左に吹いているということです。

これから私の走行ルートは、
写真向かって左に曲がって宗谷岬へ行った後、
右手の方角に向かって走ることになるのです。

あれ?
これはつまり、宗谷岬までが追い風で、
宗谷岬以降は向かい風ですかい?


いやいやいや、そんなわけないでしょうよ。
何のために初日・2日目と我慢して走ってきたというんですか。
方角がほぼ逆向きになる今日は、
追い風にならないと道理が通らないでしょう?


・・・少し泣きたくなります。

それでも、もしかして宗谷岬を過ぎると南向きの風になっているんじゃないか、と、
僅かな望みを託して走ります。




宗谷岬のある半島から、野寒布岬の半島が見えます。
稚内駅は半島のほぼ中心辺りだったでしょうか。
この日はもうこんなに走ってきたのかと実感できます。

時間はいつもよりかかっています
何せ強烈な向かい風でしたから。
ただし風力発電タービンのあたりから北上を始めた今のこの区間だけは、
とっても強い追い風です。

追い風はとてもありがたいのですが、
方角的に宗谷岬までしか追い風してくれません。
とても悲しい未来を予感させる追い風なのです。





途中に「間宮林蔵 渡樺出港の地の碑」があります。
どこかの団体が宗教活動のような何かの式典的なものをやってました。
普段の写真が撮れなくて残念。





気を取り直して宗谷岬へ向かいましょう。
左手にオホーツク海を見ながら、
右手には宗谷岬の丘に迫られながらの道路はとても綺麗です。
天気が良ければよりよかったのでしょう。

この日はあまり天気が優れず、
基本的に曇天で、たまに晴れたり雨がぱらついたり。


宗谷岬



宗谷岬に到着。
左にある立像は間宮林蔵の銅像で、
その左にある三角の記念碑が有名な「日本最北端の地」の石碑。




間宮林蔵と自転車。
林蔵の時代には自転車は無いはずです。
あればきっと公道の幅が広がっていたことでしょう。




宗谷岬と言えば日本最北端の地。
と言っても、あくまで
一般人が通常利用する交通手段を用いて到達できる範囲においての日本国領土内の最北端の地
wikipediaより

であって、宗谷岬の北西にある弁天島や、北方領土の択捉島などを忘れてはなりません。


しっかしこの宗谷岬、風が強すぎて寒いです。
寒すぎ。
6月だと言うのに、気温は焼く10℃。
その上強風ですから、
体感気温は一ケタという事です。
ほぼ冬です。

初夏の装備で来ている私にはつらい。
北海道とは言え、こんなに気温が下がるんですね。
これもいい今後の教訓です。



寒すぎるので、駐車場奥にあった売店へ。
まだ補給には早いですが、
あまりにも寒くて暖がほしいのです。


いか串焼きと


宗谷沖ほっけのすりみ汁をいただきました。

おいしいのかどうかよくわからないまま、
ただただすりみ汁の暖かさにほっとします。
いかは、まあついでに食べておきました。


売店の方に、「いつもこんなに風が強いのですか?」とお聞きすると、
「宗谷岬に夏はないからね~」と噛み合っているんだかずれているのか微妙な回答でした。
ずっと風が吹いているから、ずっと寒い、つまり夏が来ないんだよ、
という意味なのでしょうか。



次回

なんとか無事に宗谷岬までやって来ましたが、
低い気温と、
そして最大の障壁である向かい風にやられてかなり滅入っています。
このままゴールの日の出岬までたどり着けるのでしょうか。

次回に続きます。

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