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北海道ポタ 稚内to日の出岬 その4 [ポタリングレポート]

前回は、オホーツクラインの南下の様子でした。
浜頓別町を出たところでリタイヤを決め、
枝幸町にてリタイヤ。

この日の宿がある日の出岬まで、あと60km以上あります。
ここからなんとか移動しないといけません。



リタイヤ後

残念ながら、リタイヤを決定。
この日の走行距離は、稚内から枝幸までで120kmを超えています。
札幌からで考えると枝幸まで430kmを越えている上に、
ほぼ全行程が向かい風でした。
これはまあ、頑張ったと言ってもいいのではないでしょうか。

とても残念ではあるのですが、どこかほっとしているのも事実。
やっぱり、楽しくないサイクリングを続けるのは精神衛生上よくないですし、
このまま北海道を嫌いになりたくも無いですしね。



移動手段

リタイヤしたはいいものの、やっぱり鉄道もバスもないので移動手段が無い※。
輪行袋は初日に札幌から紋別に送っているのでそれもない。



と思っていたのですが、前回のコメントで、
枝幸~雄武間バスがあることを教えていただきました。
セイコーマートの方に枝幸~雄武間バスのバスは無いと聞いた気がしていましたが、
どうやら私の記憶違いですね。

今、冷静になって調べてみると、
当時(16:40すぎ)は枝幸~雄武町までの最終バスに乗れる時刻でした。
でも、最終は18:40なので、2時間待ち。
18:40の前の便、16:10に間に合えばよかったのでしょうけど、
その時間に枝幸に来ていたら、まだ自走していたかもしれませんからどっちが良かったのか。


18:40枝幸発のバスは、雄武町に19:47着。
雄武町から日の出岬までは10kmくらいあるので、
やはり20:00(ホテルの夕食ラスト)には間に合わない。

実は、雄武町まで行けば紋別行きのバスもあるみたいです。
そのバスは沢木バス停を通るらしく、
沢木バス停の位置はよく分からないですが日の出岬は沢木地区みたいなので
バスでホテルの近くまでバス乗継でも行けます。
が、餌始発最終で19:47雄武町着のバスで雄武町に着いても、
紋別行きの最終バスには間に合いません。
最終が雄武町発18:05なので。

と言うところまで把握していたのか定かではないですが、
そういえばセイコーマートの方にも教えていただいたような気がします。
単に私の記憶から消し去られていただけ。


ですので、枝幸~雄武は(輪行袋があれば)バスで行けるけど、
雄武~沢木(日の出岬)はこの日はもう無理。
一度輪行したあともう一度組みなおして走る元気はない。
その上、リタイヤの一つの原因でもある宿の夕食にも間に合わない。
この辺りを総合的に考えると、私の中でバス選択肢が眼中に無くなったのでしょう。
意識朦朧気味な中、

「バスは選択肢にならない」

になって、さらに、

「バスは無い」

に切り替わってしまったのではないかと推測しています。
個人的に勘違いしているだけならまだしも、
まがりなりにも全世界に情報発信しているインターネットで、
嘘情報は流すのは良くない。
コメントしてくださった方に感謝です。


ついでに言えば、
そのうち私、また枝幸に行くことになろうと思います。
そのときの選択肢として活用するかもしれません。
私の気持ちは枝幸で止まったままですから、
いつかまた再スタートさせなければならないのです。




そんなこんなで、バスも鉄道も選択肢にないことになりました。
60kmを超えますがタクシー使うしかありません。



緊急タクシー

飛行機の運賃を抑えるたえにバーゲンを狙って節約してたんですが、
60kmもタクシーに乗ってたら意味ないですな。

まあ、これはリスク回避、リスク勝負に負けた結果なので仕方ありません。
平行世界がいくつかあって、様々な条件下で私が同じスケジュールを選択していたら、
平均的には費用は低いはずです。
あとはリスクも考えた平均値・期待値をとるか、
ワーストケースの低減をとるか。
私は期待値を取ったので、
低い確率ではあるものの大きな費用がかかることは覚悟済み。


さて、完成車のままタクシーに載せるわけにはいかないので、
ゴミ袋で緊急避難輪行です。

鉄道や飛行機では無理ですが、
タクシーの場合、汚れないようにさえすれば大丈夫でしょう。
もちろん、運転手さんに許可をいただいて。



セイコーマートで70リットルのゴミ袋を購入して、
簡易輪行スタイルの完成です。




前後ホイールは、70リットルのゴミ袋に丁度納まります。
口は縛る余裕が無いので、
ビニールテープで留めるなどしておくと良いでしょう。




フレームは2枚で前後から包むとなんとかなります。
フォークとハンドルに1枚、
フレーム自体に1枚な感じ。



2枚の接続はどうしようもないので、
ここもビニールテープで動かないように留めておきます。
電車輪行ではないので、
車の中で外れない程度に留まめればOK。
ここは多少むき出しになっても車内を汚す場所ではないですから。



70リットルのゴミ袋で、それなりに輪行スタイルに出来ますが、
最後の最後の緊急避難輪行です。
本当に本当にどうしようもないとき以外は、
電車ではゴミ袋輪行を絶対にしないようにしましょう。
電車の場合、駅員さんに事情を言えば許してくれるかもしれませんが、
ルール上はダメなので期待しないように。


それにしてもビニールテープは色々な場面で便利ですね。
必須携帯品です。
今回の場合はコンビニで買えそうですが、
トラブル発生場所からコンビニまで行けるとは限りません。




北海道の人

セイコーマート枝幸店の方がとても親切でした。

タクシーを呼んでくださったり、
輪行準備が終わった私にお手ふきを下さったり。
暖かい飲み物まで下さって。

向かい風に打ちひしがれていた私にはどれだけありがたかったことか。

あと、この辺りでリタイヤする人が結構いるそうです。
私もその1人になってしまいました。


実は正直なところ、北海道の方々って少し冷たい感じがしていたんですよね。
厚田のカントリーキッチン・アンの方々はとても暖かい方々でしたが、
カントリーキッチン・アン以外では、
とても冷静沈着で、事務的な反応をされることが多い印象でした。

というより、
私の固定観念、
「田舎は親切心あふれかえる人たちばかり」という期待が強かっただけでしょう。
田舎が親切なのは沖縄がそうなだけであって、
北海道はあくまで普通の対応をされているだけなんですよね。
沖縄だって、那覇あたりは都会と変わりません。


北海道を大きな島と勘違いして、

島、つまり田舎、つまり親切!

と勝手に三段論法で期待していた私が間違っていただけです。
東京よりもよっぽど親切にしてくださっていたんですけどね。
北海道は島という雰囲気はないのです。
気候以外は本州を走っているときと同じ気持ちでいないといけないですね。




そんな冷たさ(勘違い)を感じていた中、
セイコーマート枝幸店の方にとても優しくしていただいて、
本当に涙が出そうなくらいありがたかったです。
向かい風で自分の運の悪さに涙が出そうになり、
枝幸のセイコーマートでは嬉しさで涙が出そうになり、
涙が出そうになるバーゲンセールです。


出そうになるだけで結局出ないんですが。



タクシー

そんなこんなでタクシーがセイコーマートに到着。
ゴミ袋につめた自転車を後部荷台に詰め込んで、
日の出岬に向かって出発です。

この先は眠ってもいいのですが、
また来たときのために目を凝らしておきました。
途中で雄武町を通りつつ、
暖かい車内で少しウトウトとしそうになりながら。

途中で雨でも降ってくれると、
少しタクシーに乗った価値が上がります。
少し雨を期待するくらいの気持ちもありましたが、雨はぱらつく程度でした。
自転車で走るにも不安になるくらいの濃い目の霧が出てきていたので、
多少はタクシーにした甲斐があったと思いましょう。


1時間強でホテル日の出岬に到着。
タクシー代は17,000円越えでした。
長距離タクシーはやっぱり痛いです。



ホテル日の出岬

そんな傷心な私を知ってか知らずか、
ホテル日の出岬のスタッフの方はとても行き届いたサービスをされていました。
また機会があればここに来たいな、と思います。

日の出岬と言うだけあって、美しい日の出が見れるらしいのですが、
翌朝はあいにくの曇りだったので日の出は無し。

日帰り温泉もやっているので、
充実したお風呂をいただいて、
待ちに待った夕食の時間。



もう刺身をほぼ食べ終わっていますが・・・。
これに帆立のグラタンとデザートが付きます。
夕食も諦めずに食べられて良かった。
とてもおいしかったです。

私は帆立が大好きなので、
帆立がたくさんあったのもとても嬉しい。






自転車はこの日のうちに組み上げて、
翌日の日の出岬~紋別空港に備えるべきだったのでしょうけど、
もうそんな余力は残っていません。
強い向かい風だったとしても、
紋別空港までは45kmしかないので何とかなるでしょう。
10km/hで考えても、4時間半。
離陸時間は13:25ですから、12:30に着こうとしても朝8時に出たら間に合います。

それに、この辺りはもう、風はあまり強くないですし、
よっぽどのことがないと20km/h以上で走れるでしょう。



次回

というわけで悲しき3日目終了。

久しぶりの途中リタイヤで、タクシーの痛い出費がありました。
健康や安全を考えれば仕方ありません。
出費も痛いですが、
むしろ途中リタイヤの挫折感の方が大きいです。


次回はついに北海道ポタリング最終日。
日の出岬からオホーツク紋別空港までの様子をレポートします。

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